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屋外での高齢者転倒防止に役立つ靴やグッズについて

足にぴったり合っていることが大切

自宅の高齢者転倒予防についてこちらにまとめてみましたが、屋外でも転びやすい場所はいたるところにあります。

例えば。。。

お店の中の濡れた床で滑って転倒、低い場所の商品箱や荷物用台車に足をぶつける、野菜のくずや落とし物に足をとられる、階段や段差で足を踏み外すなどがあります。お店の前でも、敷いてあるマットのふちにつまずいたり、濡れたスロープで滑ることもあります。

道路では、濡れた道路で滑る、マンホールや側溝につまずくこともあります。駐車場では、車止めにつまずく、側溝につまずく、道路にひかれているラインも濡れていていると足を滑らせてしまいます。室内とは違い凸凹している道路は、視力や反射神経が衰えた高齢者には危険だらけです。凹んだところで足をひねって捻挫する、出ぱったところに足を引っかけてしまいます。
包帯を巻いてもらう高齢者

地域のニュースで、側溝や用水路に蓋や柵がされていなかったので、転倒どころか転落事故が起きて大怪我をしたとありました。怖いですねぇ~。

屋外での高齢者転倒防止のグッズ

屋外での高齢者の転倒防止のグッズは、靴、杖、シルバーカー、同伴者が頼りになります。

自分は用心深いから大丈夫と言い張る高齢者もおります。でも、急に自転車が飛び出してきた、遠くから自分の名前を呼びかけられたりすると、そのことに気を取られて転倒する場合だってあります。反射神経も若いころのようにはいきません。備えあれば憂いなしで、まだ元気と思っているうちに、転倒防止グッズの検討はしておくものです。

屋外での転倒に、靴はかなり影響しています。自分の足のサイズにぴったり合った、足にフィットするのような軽い靴、滑りにくい靴が目指すところです。

軽い

足の腿の筋肉が衰え足を持ち上げる力が弱くなると、すり足で歩きがちになります。段差や階段では、やっとの思いで足を持ち上げている状況で、靴が重ければ苦痛はさらに強くなります。

靴を購入の際は、履いて腿を持ち上げて楽に足踏みができるか、靴の重さが気にならないかをチェックします。

しっかり足を包み込んでフィット感がある

高齢者の足は腫れやむくみ、外反母趾などで変形していることがあり、つい緩めの靴を選びがちです。しかし、緩めの靴は足の指に力が入らず、靴の中で指が遊んでしっかり踏み込めなかったり、脱げないように意識してすり足になってしまいつまずいてしまいます。

自分の足と一体になっているようなフィット感があれば、足を高く上げたり力強く踏み込みも楽です。

靴を購入の際は、履いて、歩いて、足踏みをして、フィット感をチェックします。サイズの目安として、靴にかかとをぴったりとつけて履いた状態で、つま先を押してみて0.5cmから1cmぐらいの余裕があれば良いとされています。

面ファスナー付きで甲高や足の幅の調節が可能であることや、甲がしっかり覆われていると、足が固定されやすくなります。さらに、かかとの部分は強度が強いと、足首が支えられてグラグラしにくくなります。

滑りにくい

古くなった靴は靴底がすり減って滑りやすいものです。まだ、履けると思っても、靴底が薄くなっていたら、交換するべきです。

購入の際は、できるだけ靴底に刻みがしっかり入り、深いものを選びます。

引っ掛かりにくい

足を持ち上げる力が弱い高齢者は、段差の高さまで足が上がり切らず、つま先を段差に引っ掛けて転ぶことがあります。つま先がわずかに上がって、引っ掛かりにくい構造のものもあります。

変形が酷いなら左右サイズを変えてみる

高齢者の足は、腫れやむくみ、外反母趾などで変形して、左右でサイズが異なることがあります。サイズが合わない靴は、転倒につながります。

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左右の足のサイズが非常に違うとか、むくみなどの変形が酷い場合は、それぞれ足に合ったサイズにしたいものです。左右サイズの違う靴が購入できるお店を探してみてください。最悪、2足購入しても良いかもしれません。

同伴者と歩く場合の注意点

高齢者の歩行は思いのほかゆっくりで、同伴者の気持ちが急いていると、無意識に早く歩かせようとしてしまいます。

私の母が使っているシルバーカーを引っ張って誘導したことがありますが、この時母はシルバーカーから手を放してしまいました。多分、ついていけないと感じたのでしょう。自分のペースで歩かないと、転倒を引き起こすのです。

横断歩道を渡る際など、どうしても急いで歩かなければならない状況もあります。同伴者が支えて歩く場合は、手をつなぐのではなく腕を組んで、転倒しそうな時にしっかり支えられる体制が安全です。高齢者もよろけそうになった際に、高齢者は体重を預けられるので楽に歩けるのです。

では、シルバーカーの場合はどうしたらよいのか、正式には分かりませんが私の場合は、高齢者の後ろに回り込んでズボンのベルトの部分をもって急がせるようにしました。

杖の選び方をこちらの記事で詳細しています。

もし転倒してしまった場合の備え

同伴者もいない、人通りも少なく助けを求める人がいない場所で、転倒してしまうこともあります。高齢者は骨が弱くなっているので、硬い路面に打ち付けられると骨折してしまうこともあります。

予防も大切ですが、高齢者は万が一に備えも必要です。高齢者の場合、転倒は万が一ではなく、ほぼ日常と考えるべきです。

転倒して怪我をした、容態が悪くなった時に、直ぐに連絡がとれるグッズがあります。セコムから販売しているもので、「セコムみまもりホン」と言って、ストラップを引っ張るだけでセコムへつながります。こうした類似品は他にもありますが、セコムはいち早く高齢者の見守りグッズを開発し続けてきていますので、ちょっと信頼度は高くなります。

「セコムみまもりホン」は、セコムが提供しているホームセキュリティに契約していなくても、単独での申込できます。当記事更新日2020年9月11日時点での料金は、加入時に1万円(税抜)、月額基本料は2200円(税抜)。

高齢者が容易に話せない状況の時

高齢者から連絡を受けたセコムは、看護師と健康相談ができるようにしたり、救急車の出動を依頼したり、セコムの職員が現場に駆け付けたりと、その時の状況に応じて対応してくれます。

GPSを積んでいますので、高齢者が容易に話せない状況でも安心です。高齢者の居場所は、GSPで検索できるからです。

救急車を呼ぶ場合は、高齢者の生年月日やお薬手帳の内容(通常の何を飲んでいるのか)、どんな病気を患っているのか等に基本情報を求められます。契約の際にこれらの情報は、セコムに登録していますので、セコムから駆け付けた救急隊員に情報を伝えてもらえます。

高齢者が話せる状況の時

救急車を呼ぶに至らなくても、家族や知人に手を借りたい時があります。高齢者は、自分の居場所の目印となる、公共施設や駅、有名な建物や観光施設などの情報を伝えられる状況にある時です。

「セコムみまもりホン」には携帯電話機能が付いていて、最大49件登録が可能ですので、助けてほしい人に連絡が可能です。スマホは随分と普及しましたが、それでも使い慣れない高齢者が多いようで、簡単に連絡ができるこうしたグッズは当分必要です。

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