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介護用の防水シーツの洗い方

介護度に応じて対策を講じる

介護し始めに買った全面防水シーツは、たたんでもかさばりゴワゴワ。洗濯機で洗濯しようものなら、シーツが回らず汚れが落ちません。他の介護ブログでも脱水中に洗濯機が壊れそうだとあり、脱水中でなくても壊れる恐怖との戦いでした。洗濯機

仕方なく洗い桶で手洗いをするも、シーツの裏側のゴムが固いし水を吸ったシーツは重く、すすぎ終える頃は腰痛と汗びっしょりになっていました。

最近の防水シーツの性能は、グーンと上がり、洗濯機に入れてもよく回ります。表側はパイル生地で、裏側の防水面もゴム手袋の薄いタイプ(使い捨てではない)ぐらいの厚さです。なんといっても生地の肌触りは、普通のシーツ以上にしっとりと柔らかくなりました。防水シーツに関しては、抜群にユーザビリティが上がりましたね。

とはいえ今も、難題はいくつかあります。大人が使う介護用で尿量も多いためか、汚れや臭いがすっきりとれません。私が介護しながら、あれこれ工夫した防水シーツの洗い方を紹介してみます。

被介護者の状態に応じて防水シーツを選ぶ

容体が軽くおねしょも稀なら、防水シーツは単なる予防線でしかありません。洗濯しにくくても、毎日でなければ苦にはならないものです。

介護度が上がれば、防水シーツの洗濯は毎日になります。シーツの洗濯が必要な時は、パジャマの上下、下着や靴下まで全て洗濯をする状況です。我が家の2m近くある2本の物干しは、洗濯物と洗濯物が密着して並べられました。

選ぶ目線は、被介護者の状態に応じて変わります。防水シーツと呼ばれるものは、ざっくり分けて5パターンです。

  • 病院にあるような腰部分だけの防水シーツ。
  • 表側と側面の布団を包み、裏側は開いているシーツで、防水面は上部だけ。
  • 表側と側面の布団を包み、裏側は開いているシーツで、防水面は上部と側面。
  • 布団を袋状のシーツに入れ(表も裏も)、片側だけ防水。
  • 布団を袋状のシーツに入れ(表も裏も)、両側だけ防水。

生地は柔らかく、防水部分は薄くコンパクトなもの

防水シーツの選びのポイントは、中の布団を濡らさないこと、生地の質感と厚さです。この3つは、被介護者がどのような状態であっても変わりません。防水部分が分厚いと洗濯が大変ですし、表側がビニールぽい生地なら寝心地は保証されないからです。ベッドと枕と布団

私が最終的に行きついた商品は、次の2つです。次々に新製品が作られているようですので、口コミ評価などを比べて、使っていくうちに選ぶ目が肥えていきます。

敷き布団用は、こちらボックスシーツでパイル地です。

掛布団用は、こちらの防水アンダーカバーを購入しました。

布団の真ん中に寝られる

腰の部分だけの防水シーツを使います。

母は布団の真ん中に、まっすぐに寝れないことがあります。下の方に寝たり、頭を横の壁につけ首も背中も丸めて、でんでんむしのような格好で寝ています。布団と体の位置関係が測れない人は、腰部分だけは難しいですね。布団を包み込むボックスシーツが適しています。

逆に布団の真ん中に寝られるなら、包み込む防水シーツの上に腰部分の防水シーツを貼り、腰部分だけを洗濯し続ける方法もあります。或いは、腰部分の防水シーツ1枚でも良いでしょう。

トイレは自立している

ベッドパットを提案します。

布団の真ん中に寝られなくても、トイレはほぼ自立して大きなおねしょの心配もない方もいます。腰部分だけの防水シーツの上にベッドパットを敷く方法もあります。パジャマについた尿ぐらいなら、厚みのあるベッドパットが吸収します。

包み込む防水シーツより、ベッドパットや腰用の方がはるかに洗濯しやすいからです。

得てして腰用シーツに場合、いかにもビニールビニールしていて、肌触りが良くありません。腰用だけでも大丈夫としても、ベッドパットと組み合わせると寝心地は違います。

尿量が少ない人

おねしょしても尿量が少ない人は、防水面が上部だけのシーツという方法もあります。防水面が少なければ少ないほど、洗濯も干す労力も楽です。

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上部だけで側面がない分、カサも小さくなり乾きも早くなります。

尿量が多い人

上部面と側面の防水シーツは、就寝すると尿量が増える方が使います。

腎臓が悪い母は日中はあまりトイレに行かず、就寝後何度もトイレに行きます。当初は、尿意を感じさせなくなる薬の処方をされましたが、尿量自体が多かったことが最近気が付きました。布団を丸ごと包み込んでしまう全面型の防水シーツは、多くの介護者を救っています。

尿量が多い人の場合は、他の防水シーツと組み合わせても洗濯物が増えるだけです。全てのシーツを濡らすことはわかっているので、1枚のみにして重ね敷きはやめた方がいいと思います。

掛布団は寝相の良い悪いを考慮する

普通に考えるなら、掛布団は肌に触れる側だけ防水であればことが足ります。しかし、寝相が悪いと両面防水が必要になります。

夜中に何度もトイレに起きる母は、掛布団の縦と横が逆であったり、裏表がひっくり返っていたり、時には掛布団の上に寝ていたりしていました。両面防水でなければならないと、判断した理由です。

洗濯後の洗濯機のニオイに気づいたら

介護していて驚いたことは、洗濯洗剤では臭いがとれないばかりか、洗いあがった洗濯機の中にもニオイが残っていました。

大阪なおみさんが宣伝している「アリエールプラチナスポーツ ジェルボール」は、消臭洗浄力が史上最強だそうです。試してみます。消臭力というより洗剤の強烈なニオイで、他のニオイが分からなくなるといった方が正しいようです。

確かに洗濯槽にニオイが残りませんが、毎日使用し続けるにはコスパが気になります。そこで防水シーツを洗う場合、次のような工夫をしてみました。

下洗いは必ずした

尿のニオイは普通の洗濯洗剤では、びくともしません(ジェルボールは比較的取れた)。

ニオイは空気に触れて、細菌が増えることで発生します。漏らしてから2時間くらい経つと、尿臭に気が付きます。シーツにニオイが浸み込む前に、洗濯桶ですすげばニオイは残りません。でも、在宅介護で睡眠時間を削るのはやめるべきです。

朝、しみ込んだニオイをスピーディーに取るこの方法は、私のオリジナルです。そして、全くと言っていいほど完全消臭になりました。但し、問題点もあるかもしれないので、同じ方法をとられる方は自己責任でお願いします。

7~8リットルくらい入る洗い桶に水を入れ、キッチンハイターのような漂白剤をドバドバっと入れます。どれくらいといわれると目分量なので正確ではありませんが、ボトルについているキャップに2~3杯くらいでしょうか?その中にシーツを30分くらいつけ置き後、軽く揉み洗いした後、すすがないで洗濯機に入れて洗います。

漂白剤に入っている塩素は、ノロウイルス菌を殺菌する作用もありますし、除菌率も高いと聞いています。消臭でやり始めたことが殺菌もできそうです。シーツを白にすれば、色落ちの心配はありません。色柄のあるパジャマも同じ方法で洗濯しましたが、目で見て色落ちをしていませんでした。薄めて使えば大丈夫と思われます。(あくまで自己責任で。)

洗濯機で洗う時は表側を織り込まない

敷き布団の防水シーツは、巨大な給食帽子のような形をしています。洗う時は裏返さず表側を表面にして、洗濯機の中に入れます。掛布団のシーツで袋状のタイプも、表側を表面に出します。ファスナーは全部閉じて、できるだけ内側に水が入らないようにしておきます。

洗濯終了後、先の取り出すのは防水シーツ以外のものです。最後に防水シーツは、洗濯槽の中で内側に溜まった水を落とし裏側を表にします。洗濯層の中に桶などを使って水道水を入れ、防水シーツの裏側を軽くすすぎます。神経質にならずに、すすぎきれないまま裏側に入り込んだ、石鹸水を軽く落すぐらいで良いでしょう。最初に塩素を使って除菌しているからです。

再び、脱水を軽くかけます。

干すときは雫がボタボタ垂れるのを覚悟

防水シーツは雫がボタボタ垂れるものです。

天気が許せば屋外に干し、2~3時間ごとに裏返しながら、シーツの中の水を落として乾かしていきます。最近のシーツは乾きが早いのですが、隅っこの方が湿っていては嫌なので最低2日は天日干ししています。

天気が悪い日は、雫の垂れがあるので工夫をします。

私は、浴室にツッパリ棒を張り、そちらにかけていました。介護で毎日洗濯するとなれば、浴室のツッパリ棒はフル活用されます。洗濯する時間がない時、下洗いした洋服や下着やポータルトイレのマットなどを、さっとかけておけます。

室内干し、しかも浴室に干すとなると菌の繁殖も気になるものですが、下洗いで塩素除菌しているから安心しています。

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