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遠距離介護を助けるセンサーと通信機能を備えたロボット

センサーと通信を駆使した見守りロボットの開発に期待

病状や家族構成等の状況から一概に、介護の負担を語ることができません。多くの人が少しづつ工夫と犠牲を強いられながら、何とか生きていく、生きていかなくちゃならないのです。

遠距離介護を行う方の見守りサービスを、いくつか紹介します。ただ、サービスはサービス、多くの介護の中の一部分を切り取ったものに過ぎずに、どう使いこなしていくかは、思案のしどころとなります。杖をつく女性

いまイルモ

昨年(2013年)の夏より販売が開始された、株式会社ソルクシリーズの『いまイルモ』です。複数のセンサーを自宅へ設置して、遠距離に離れた家族にその様子をネットワークを経由して、連絡するシステムとなります。

カメラで映像が直接流れるのではないために、高齢者が生活を覗き見されるとか、干渉されるといった、不快感を感じないことを重要視して開発が行われました。

この見守りシステム『いまイルモ』は、今年5月に、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の補助事業に採択されています。開発事業補助金も支給されて、今後利用者のニーズに合わせた機器の開発も期待できるでしょう。この情報は、自宅で検討する方には安心な材料ですね。

使われるセンサーは、人体検知、動作検知、温度測定、湿度測定、照度測定の5つを利用します。トイレの利用回数、外出や帰宅、入浴回数など行動情報を収集します。

見守りを行う家族は、スマートフォンやタブレットから、今高齢者の状況を閲覧することができるようになっています。家族が確認できる内容は、以下のとおり。

  • 現在の居場所
  • 現在の居場所の温度、湿度、照度
  • 不在の場合は、最後にいた場所とその時間

料金は導入費用が、3,150円(当面は無料)で、3つのコース毎に選択できます。Aコースは、機器費用無料で、月額使用料は、5,980円。Bコースは、機器費用5万2,910円で、月額使用料2,980円。 Cコースは、機器費用9万4,000円で、月980円。となります。

また、注意を喚起する通知として下記の3つの機能があります。

  • 家にいるはずの時間内に、センサーが反応しない時に、メールを送信
  • 家にいない時間内に、センサーが反応した時に、メールを送信
  • 設定した温度範囲から、上回った場合や下回った場合に、メールを送信

Qコール

九州沖通信機株式会社のQコール(キューコール)です。病院のナースコールを参考にして、高齢者向け住宅などの施設用に、開発された緊急連絡システムです。通常、施設内の管理人や看護師への連絡でしたが、電話回線を利用して遠くにいる家族に連絡できるように開発されています。

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高齢者には、緊急を連絡するためのペンダントや壁掛け子機、拡張ボックス(マットを踏むことでセンサーが検知)を、側においてもらいます。体調が異変した時や事故にあった場合、ボタンを押すなど簡単な操作で通報を行います。

緊急通報ボタンが押された時、あらかじめ登録した連絡先(最大10箇所)に、順次電話をつないでいきます。登録先に繋がるまで連絡を繰り返し繋がった時点で、高齢者は応答者と話ができるようになります。ペンダントにも、会話機能がついています。電話連絡は、応答があった時点でストップします。

ただ、Qコールはどうやら電話機の親機と子機のシステムを、利用しているようなので、親機と無線で電波が届く範囲内での利用に限られるようですね。

通常Qコールは、8万3,800円(税込)で、拡張ボックス(マット)などを使う場合はQコールプラスとなり、14万9,800円(税込)。

スマート見張り隊

一番上で紹介した、『いまイルモ』と似ていますが、こちらはさらに外出先から照明、テレビ、エアコンといった家電のスイッチをオン・オフすることができます。ムラテック株式会社の『スマート見張り隊』です。

このことで、留守の時は照明やTVをつけて、あたかも在宅しているかのようにカモフラージュすることができるので防犯に便利です。不審者の侵入した場合に備えて、IPカメラやモ―ションセンサーなどを設置させることができるようですよ。

このシステムを利用して、高齢者の介護に利用しています。ドアの開閉や人感、煙などの状況を、外出先から手元のタブレットやスマートフォンで表示させて、高齢者を見守ることができます。

常時見ていなくても、異変が起きた時の検知機能を、2種類から選ぶことが可能です。一定時間内にセンサーが感知しない時の『サイレントアクション検知機能』と、センサーが感知したことを知らせる『ポジティブアクション検知機能』です。お年寄りの見守りの場合は、『サイレントアクション』の方になると思われます。

さらに、室内に設置した温度、湿度、照度を調べながら、高齢者に変わって機器を操作することできるのが魅力です。エアコンの温度設定や、見たい番組のチャンネル設定は、多くのお年寄りは苦手ですので、この機能を喜ぶ方は多いのではと予想します。

こちらは、無線と各部屋に設置するセンサー、家電製品の自動制御をPCやタブレットで遠隔操作させるシステムなどを搭載したシステムとなります。各々の設置する機器の種類や個数も、各御家庭ごとに異なってきていますし、オープン価格でもありますので、詳細は販売店に問い合わせてください。

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