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高齢者の転倒⇒骨折⇒寝たきりが、認知症状を悪化させる

顔中傷だらけになりながら、転倒を繰り返すのは?

楽しみにしていた、老健の通所リハビリ、様子が分からないまま母は意気揚々(?)と出かけて行きました。母が通所リハビリの先生に一番先に、言われたことが『大分顔に傷を作りましたね』と、顔をのぞき込みながら言われたのです。

周囲に転倒の危険性を言われても、ちゃんと歩ける記憶が頭にある以上、体を動かそうとします。徐々に運動機能が衰えていくロコモの方とは違い、脳梗塞でバターンと倒れた人の意識は、そう簡単に変えられないのですね。 高齢者の骨折

なぜ、転倒するのかを観察した

転倒だけは注意するように散々言われていました。退院前から準備していたのに、家に帰るなり、『ドシーン』、『ドシーン』と転倒の繰り返しです。

母の転倒の原因を調査して、私が把握したのは、おおよそ3つです。下記のほかにも、理由はいくつかあります。

  • 布団から起き上がった時に、布団につまずいて尻もち
  • トイレに入る時スリッパを履き換えようとして、滑って転ぶ
  • 浴室の段差の分だけ足を上げずにつまずいて転ぶ
  • 椅子に腰を下ろす位置がずれて転ぶ

ベッドの必要性

布団につまずくという点に関しては、ベッドにすれば解決できます。ベッドなら、介護者が腰を痛めることなく介護ができますし、起き上がりなども、高齢者自身も生活が楽です。当然布団につまずくなんてことは、ありません。

でも、今のお年寄りは、畳が好きな方多いじゃないでしょうかね。母も散々、リハビリ病院やケアマネジャーに説得されましたが、『お布団で寝る』と言い張った口です。今も、布団を敷いて寝ています。

私も後々何度もすすめられましたが、取り入れませんでした。ベッドについているスイッチを使いこなすことは、母には無理です。誤った操作から誤動作を起こし、逆にけがをする危険があったためです。なにしろ、エアコンの温度設定もテレビのチャンネルさえも、変えられないのですから。

もう一つベッドにしなくて良かったと思うことは、起き上がる時に力を入れるために、無意識に筋力トレーニングになっていることです。個人的には、排泄が自分でできるならばベッドの必要性はないと考えています。

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最悪の事態を考慮して

ベッドは置きませんでしたが、他の場所で、手すりをつけたり介護グッズを取りそろえます。こうした予防策は、事故が起きる前であるために、どうしても実感がなく後手後手になるものです。しかし、高齢者の場合は、手を抜かないと心に決めた方が良いですよ。

『もしかしたら大げさかな?』と思っても、高齢者の転倒は、骨折に危険と裏腹です。食が細くなり骨ももろくなると、つまずいて布団に手をついただけで、手を骨折したという話も聞きました。

骨量のピークは、18歳から20歳までで、それ以降は骨の中のカルシウム減少する一方です。骨粗しょう症は男女を問わず、年々進行しているのです。

寝たきりになると認知症説も

骨折して寝たきりになると、刺激が入りませんので、正常な人でも認知症の症状が出ると言います。ましてや、元から認知症の方は、言わずもがなです。

しかも、8人に1人の高齢者が、転んだり骨折が原因で寝たきりになるというデータが出ているんですよ。もし、家族が寝たきりになったら、寝たきりの介護は、本当に大変です。(結局ココにたどりつきます。)

認知症だから起きる転倒もあり

認知症の方は、周囲の状況判断が的確でないために転倒することもあります。母は、空の段ボールを椅子と勘違いして座り、尻もちをつきます。入浴後の脱衣用の椅子に腰を下ろす位置が、ずれて、何度も抱え込まなくてはなりませんでした。椅子のある位置に、ぴたりとお尻をのせることが難しいようです。

転倒予防

転倒をしないためには、やはり日常のリハビリ。全身持久力、筋持久力、柔軟性を鍛えておくことが大切です。決められたリハビリにはキチンと通い続けることと、日常生活の中でもできることはやってもらいましょうね。

私の母のリハビリ

病院へ通うのも、通常私の足で10分位で済むところを、母は20分以上かかりますが、歩行器を利用して歩いていきます。これには、ケアマネージャでさえ目を丸くされましたが、可能であるならオススメします。

付き添う私の時間が、足りないこともあります。朝1番に診察してもらえるように、朝早く家を出て自分自身の時間の節約も工夫しています。

転倒防止は、毎日の少しずつの工夫の蓄積です。こんなスパルタな娘のおかげで、かなり、元気になってきました。

認知症?ところどころが変ですが、何とか暮らせているのです。

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