靴につけられる超小型GPS端末が、出没しはじめた
徘徊対策に有効と考えられている靴のGPS端末は、こちらの( GPSで徘徊対策に利用できそうな、居場所検索機能商品が続々と)で紹介しました。この記事を書いた2014年6月の時点では、靴用のGPS小型端末はアメリカのみと説明していました、実は、違っていました。
先日、(株)チェリーさんより連絡を頂き、2013年6月22日には展示会ブース(TKPガーデンシティ品川)で、出展していたそうです。私が実際手で触ってみたのは、2016年10月12日に開催された国際福祉機器展です。その時の担当者の話も加味して、以前の記事を更新しています。
千葉県野田市のNPO法人「ささえ愛」の取り組みと、『GPシューズコスモス』の紹介をしていきます。
NPO法人「ささえ愛」が、靴のGPSのモニター募集
2014年5月11日に、千葉県野田市のNPO法人「ささえ愛」が、徘徊対策のために開発した全地球測位システム(GPS)端末を、取り付けた靴のモニターを募集します。
既に、千葉市や野田市をはじめとして県内23自治体では、GPS機能付きのペンダントやキーホルダーの購入などの助成を行っていました。ただ、認知症患者の衣服にGPSを取り付けたとしても、外出の際に取り付けた服を着用しなかったり、持ち歩くのを嫌がってうまくいきませんでした。
モニターを募集する靴は、かかとの部分に開けられた穴か、足の甲の部分のポケットに設置できるようになっています。靴ならば、外出すれば必然的に、GPSも同時携帯する可能性が高くなります。
徘徊先の居場所は、家族が持つスマートフォンに専用アプリをダウンロード後、スマホ表示された地図で分かります。
アプリも充実
さらに、このソフトは、患者が自宅からどの程度離れたかとか、川や線路など危険な場所に近づいていることをメールで知らせてくれる機能も、当初アナウンスされていました。完成品に搭載されているかどうかは、ちょっと不明です。
モニターでの検証は、端末の電池が継続使用できる時間や、患者が車を使って遠距離に入った際も、位置情報を検出できるかどうかでした。3足借り受け、1人つき一定期間使う実験を、8月末まで行いました。当時モニター募集を行っていたのは、大阪手をつなぐ育盛会2014年5月11日発行機関紙。
(株)チェリーが開発したGPS端末が入った靴
GPSが入れられるように、靴のかかとがくり抜かれていますが、靴自体はかなり上質です。改まった席での会食(披露宴や法事など)でも、十分対応できます。にもかかわらず、横が幅広で履きやすいし、散歩などウォーキング用にも良さそうです。
- 男性用 ブラック
- 女性用 ブラックとパールベージュ
重いかな?と思って持ち上げてみましたが、軽くはありませんが、通常の革靴の重さです。
機能は2種類
GPS通信端末は、靴のかかとに入れられるほど小型化され、チェリー・BMPでは、GPキューブと名前がつけられています。
機能は、大きく分けると2種類。外出時にチャイムで知らせることと、行き場所を地図で表示します。
さくらんぼチャイムで、外出をチャイムで知らせる
非介護者がGPキューブの入った靴を履いて自宅から出ると、玄関などに設置されているタグ感知器(GPキューブ感知器)が、異常事態を察知します。『さくらんぼチャイム』と呼ばれる機器が、音を出して、介護者に外出を知らせてくれます。
この機能に必要な用具は、2016年6月に、介護福祉用具として貸与商品となっています。
イマココサービスで、外出後に居場所を調べる
自宅のチャイムで知らせるために、介護者が自宅にいない場合は、外出の有無を知ることはできません。たとえ外出してしまったとしても、介護者は、非介護者の居場所を、専用のアプリを入れたスマホやパソコンで見つけられます。専用アプリは、地図上に非介護者の場所を表示します。
下の写真が、表示される地図ですが、チェリー・BMPならではの機能として、歩いた順路が明確になることです。どのような順路で歩いてきたかを見ながら、次へ行きそうな場所も推測できます。
気になる費用
さくらんぼチャイムの費用から考えてみます。チェリー・BMPのサイトでは、GPキューブ(小型GPS通信機器)とGP(シューズ)の合計価格が、68,000円です。ひとつずつの価格は、GPキューブが50,000円、靴が15,000円。差額は、タグ感知器や付属品など、3000円となります。
介護保険で貸与扱いとなった場合、この金額からおおよそのレンタル料を推測できます。たぶん、それほど負担にはならない価格でしょう。
GPキューブ(小型GPS通信端末)が高い!↓
イマココサービスを使うための費用もあります。初回のみ専用のSIMカードを、3,000円で購入します。毎月、SIMカードの月額料金として1,600円かかります。
GPキューブの充電
GPS端末を持ちたがらない高齢者の場合、気づかれないように充電する必要があります。使っていないときに、充電して靴や衣服に戻さなくてはなりません。
GPキューブの充電時間は、1時間半ですので、非介護者が就寝中に十分できます。1回の充電で、約1週間持たせることが可能です。
GPキューブの電池が残り少なくなれば、介護者のスマホに赤いランプで知らせてくれます。赤いランプが点灯してから、約2時間ぐらいはもつそうです。思惑通り、非介護者がGPキューブ入りの靴を持って出かけても、電池切れではがっかりです。この機能は、気づきませんでしたが、なるほど必要です。
使ってみたいと考えられるなら、介護保険対応商品になっていますので、ケアマネジャーに相談すれば、イマココサービスの購入方法なども、知ることが可能なはずですよ。
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コメント
GPS バッテリー は何年に一回交換するのですか?
正直分からないのですが、携帯やスマホと同程度のバッテリーの持続パワーなんじゃないかと思います。
下記の携帯電話に連絡して聞かれた方が、良いかと思います。
NPO法人「ささえ愛」事務局(090・6036・3295)へ。(高田悠介)
こちらの商品の価格をFAXにて送って頂きたいです。岐阜の方ですと、取り扱ってないといわれましたので、是非教えて頂きたいです
よろしくお願いいたします
私は、こちらの商品を販売しているわけではありません。
こちらが販売元のサイトです。 ⇒ GPシューズプリモ
要介護者であれば、一部介護保険の使用が可能になります。ケアマネジャーに相談してみてください。高額な買い物ですので、サイトの問い合わせなどを利用して、詳細をチェックして下さいね。
早速のご返信ありがとう御座います。岐阜市ではなく、飛騨方面のホームページで、明日にでも、問い合わせてみます。姑さんが、商売やのため、夜も、徘徊が止まらなくて介護サービス認定も、受けてますが、横断歩道も、踏切も、危ない箇所が、解らない認知症なので、本当にありがとう御座います。