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GPSで徘徊対策に利用できそうな、居場所検索機能商品が続々と

便利な検索端末で、高齢者を探す負担を軽減

スマートフォンに装備されているGPSは、複数の人工衛星から発する電波を受信して位置情報を得るシステムです。正式名は衛星利用測位システム(global positioning system)を、略してGPSと呼ばれています。GPS搭載した商品が、登山家、浮気調査、ランナーの走行距離の測定など、思わぬところにニーズが広がりました。認知症の徘徊対策のために開発され、悩みを抱えた家族が手にする機会も増えました。

夜間道に迷っているご老人

GPS機能+通信手段+専用アプリの3つの機能が必要

市町村でも独自に、徘徊システムを取り入れている所もあります。個人でGPS端末を購入する前に、お住まいの地域包括支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。

市町村のシステムを利用する場合、要介護度のランクや家族の状況の報告など、細かい手続きがあります。しかし、個人でGPS端末を購入するより安価で、運用できるメリットもあります。長期戦の介護の場合、細かな費用も節約したいものです。

徘徊対策で使われるGPSシステムとは

市場の物でGPS搭載の居場所検索を希望する場合、GPS搭載であれば良いと言う訳ではありません。GPS端末がキャッチした位置情報を、探している家族に送る通信手段が必要です。位置情報は電波(数値)ですので、電波が地図のどこの位置になのかを解析して、表示するパソコンが必要です。GPS機能搭載と通信手段を持つスマホや、携帯電話が、徘徊対策用に使われる所以です。

例えば、GPS機能搭載腕時計などがありますが、腕時計をつけている本人が居場所を確認するタイプです。他の人に、位置情報を送る機能はありません。

徘徊対策のGPSシステムは、高齢者が持つGPS端末には通信できる機能を、探している家族には、位置情報を地図に反映してくれるパソコンと専用のアプリが必要になります。飛びついてガックリということがないようにしてくださいね。

衛星利用測位システム(GPS)機能付きの商品の中で、高齢者の迷子対策用のものを紹介してみます。

どこ・イルカmini

定額で、追加料金が発生しません。高齢者や子供に専用端末を身につけてもらい、手持ちの携帯電話やパソコンに専用のアプリケーションをダウンロードするだけで、位置検索が可能となります。

専用端末からは、緊急時用連絡用のボタンが付いていますし、家族からも専用端末にメールを送れます。

電磁パックと充電器の費用と、契約事務手数料が初回はかかりますが、月々1,450円で済むと言うのが魅力です。追加料金なし。

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GPシューズ

以前、外国でGPS搭載の靴があるけど、日本ではまだと言う記事を紹介しましたが、日本でも開発されていました。

靴の足のかかとの部分に、GPSが装着されています。かかとに穴をあけられた専用の靴で、他の靴には使えませんが、高齢者が履きやすいマジックテープ付きです。デザインは、フォーマルでもカジュアルでも使えるようになっています。靴が痛んで捨てるときも、超小型GPSの通信ボックスを取り外して、新しい靴にとりつけられます。

【2016年10月27日加筆】 複数の企業が開発していますので、ホームページなどで検討してみてください。

  • (株)チェリー・BMPが販売する GPシューズコスモス
  • ネクストシステムラボラトリーズ有限会社が販売する、みまもり支援GPS i-coco(アイココ)
  • やさしい手が販売する、いまどこちゃん
  • (株)トレイルが販売する、うららかGPSウォーク
ドコモ

子供用の防犯対策のためにドコモが始めたサービスですが、ドコモのGPS付きの携帯電話であれば、検索機能を子供用と同じように使用できます。 『イマドコ?かんたんサーチ』というアプリケーションを使用して、居場所検索を行います。

ココセコム

携帯電話より小型の装置で、ボタンひとつで緊急連絡が可能です。家族は、居場所がわかるだけでなく、警備会社の方が迷子の高齢者を探しだし、自宅まで連れてきてくれるというサービスがうれしい機能です。費用は、指定の回数以上のサービスを利用すると追加料金が発生しますが、上記のどこ・イルカminiなどと比較しても、サービスの違いこそあれ費用は変わりません。

ココセコムについて、こちらの記事で詳しく記載してみました。

IoT杖による見守りサービス

2018年国際福祉機器展で、市販の杖に付けられる、6軸センサーと通信モジュールを内臓したGPS対応のIoT機器が展示されていました。ハイパーネットワーク社会研究所、九州工業大学、オートバックスセブン、富士通九州システムズによって、共同開発されています。2019年度内に、実用化の見通し。

杖を持った方の外出先の位置は、オートバックスセブンのクラウドサービスを利用して、インターネットを経由した地図で確認することができます。もし、転倒などトラブルが発生した場合は、IoT機器の緊急ボタンを押すことで、コールセンター経由で家族のもとへ連絡が届くサービスとなっています。

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