行方不明のお年寄り探しは、かなり骨が折れる
記憶は元気な頃のまま塗りかえられることのない認知症、かつて自由に歩いた街をいつまでも歩けると勢い込んで出て見たものの、帰り道がさっぱり分からないというのが、認知症の徘徊です。
いや、道が分からないということを認識していればまだしも、何故この道を歩いているのか分からないということもあるのでしょう。認知症徘徊原因は、見当識や記憶障害のためです。
人はもともと迷うものなのだから。
でもねぇ~。
人生においては、自分の歩いている道が、はっきりと分かっている賢明な人間なんて、そうそういません。多くの人間は迷って間違いながら歩いているのだから、認知症の方とそう変わらないのかもと、遠い目・・・いや、こんなこと書いていてはいけません。
認知症の方は不思議なパワーを持っているようで、長時間歩いても疲れを感じなかったり、例え手首を折っとしても、元気に歩き回ったりするようです。痛みや疲れを感じる脳細胞が、痛んでいるからなのでしょうかね。
足腰の丈夫なのにもかかわらず、認知症のお年寄りを抱えた、お宅は本当に大変そうです。ましてや、疲れや痛みを感じることを忘れてしまっていたら、大人の足です。どこまでも歩けます。
『うちのおばあちゃん、とんでもないところで、見つかったのよ』と自宅からかなり離れた場所だったという話も聞きました。
見つかればひと安心ですが、事故にあったり、人通りの少ない所で体調を崩して倒れていたら大変。後遺症が残れば、またひとつ介護が増えてしまいます。(>_<)
今のお年寄りはまだ携帯電話が使える世代ではない
私も母の足が元気な時、町内中を走り回りましたが結構大変でしたよ。自分の体が疲れるより、万が一の事が頭をよぎり、焦る気持ちがつらいんですよね。
携帯電話を持って欲しいと言いましたが、認知症の方は携帯電話の操作もおぼつきません。病院のナースコールのように、ボタンを押すだけというのが、いいですよね。ワンオペレーション以上、記憶することが無理だからです。
警備会社が運営しているから、探して自宅まで送ってもらえる
道に迷って困った時に、ボタンを押すだけで家族に連絡できる、GPS機能付きの認知症老人徘徊感知器を見つけました。『位置情報提供サービス ココセコム』って言うんですって。
警備会社が運営していますので、民家に強盗が入った時にすぐに駆けつけられるように、各地域に支店をもっているのが魅力です。小回りが利きます。
GPSがついていますので、お年寄りの帰りが遅いときはセコムへ連絡して、居場所を探してもえます。自分が現地に向かわなくても、セコムの警備員に確保してもらえます。
位置検索の回数により料金が変動します。初回は、加入料金や充電器などでかかるものの、便利なサービスの割にはリーズナブルな料金です。携帯電話の通話料金より、ややお安いんですよ。
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