頻繁に徘徊するわけではないけど、安心して暮らしたい
外出したがる高齢者がいる家族なら、GPSを利用した位置情報提供サービスを使っているかもしれません。
今の高齢者は固定電話で世代で、携帯やスマホを持たないので、スマホに変わる端末が必要です。いざ購入しようとしても、通信費が高いと言われて断られたり、そうした端末自体を持ち歩くことを嫌がったりして、うまくはいきません。通信費を抑えた、GPS位置情報提供に特化したサービスを見つけました。
ココセコムの特定割引とは
ココセコムとは、警備会社のセコムが提供している位置情報提供サービスです。 機能の詳細はこちらの記事に書きましたが、月額料金が、標準タイプなら900円です。しかし、外出の頻度が少ない人向けに、500円の端末もあります。違いは居場所検索の利用回数です。
ココセコムは、高齢者が行方不明になった時、自宅のパソコン画面で探すことができます。インターネットの専用サイトにログインして、表示された地図に高齢者の居場所を表示してくれます。
標準タイプの900円は、毎月10回まで、位置検索画面を利用できますが、500円の場合は2回までです。500円の端末は、緊急時に高齢者から連絡をするボタンがついていません。介護者がいないことに気がつかなければ、高齢者の異常を知ることはできません。
500円のサービスを、『特定割引』と名前がつけられています。
標準タイプとの違いで懸念されること
標準タイプのココセコムは、月の三分の一以上徘徊を繰り返す高齢者であったり、非介護者が持病があり、家族に緊急連絡をする可能性のある方でした。下記の写真は、従来のココセコムで通報ボタンがあります。
特定割引のココセコムは、2回と回数が制限されています。高齢者の体調や行動は、日によって変動します。体調が悪ければ、家族が外出を控えさせます。逆に、外出するべき目的があれば(思い込みの場合が多いのですが。)、何度でも外出を試みます。日単位、月単位で、外出の頻度が違うという方も、多いのです。もし、2回以上使う必要が生じれば、その都度、位置情報検索料金を払えば、検索できます。1回100円です。
また、非常用通報ボタンがないことも、自らの危険や容態を察知できる高齢者なら必要ですが、認知症の方はそうでない方もいます。通報すべしの判断が、出来かねるのです。異常に気がついた、見ず知らずの方が、端末に気がついてボタンを押してくれるということもあります。一概にはいえないところが、苦しいところですが、通報ができない高齢者であれば、通報ボタンなしの端末でもよいのではと考えます。
通報することが可能なしっかり高齢者なら、標準タイプを選べば、リスクも減らすことができるでしょう。介護者とて人間ですので、常に高齢者を見守り続けることは不可能です。より、確かな安全が得られます。
特定割引の端末は、少し小さくなりました。服やポッケに忍ばせるには、まだ大きいですね。
従来のココセコムと同じ
GPS機能を使って、位置情報を提供するサービスは増えましたが、非介護者を保護するために、代わりに向かいに行ってくれるサービスは、セコムだけです。特定割引のココセコムでも、こうした現場急行サービスはついています。
仕事の都合で迎えに行けない、介護者自身も高齢であったり、体が不自由で出かけることが困難な場合に、役立ちます。
連続動作時間が240時間ですので、10日間は充電をしなくても大丈夫です。予備バッテリーが1500円で購入できますので、2個のバッテリーを交互に入れ替えることで、常に持ち歩いてもらうことが可能です。
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