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予測できそうな転倒はできうる限り回避

先日、病院へ行った時、母は、イスに座り損ねて転倒しました。
私が診察券を忘れてしまったために、家に戻らなくてはと焦った気持ちが、慎重さを欠きました。母の方も、久しぶりの屋外の運動だったために、疲れていたようです。
室内で転んでいる高齢者

高齢者は転倒時に手で体を守れないので、顔面を打つみたい

体が疲れていたり精神的に動揺すると、行動まで影響が出てしまうようで、病院の椅子まで連れてきた後、ほっと一安心と思った時のことです。
母は向きを変えてイスに座らず、そのまま椅子に沿って小走りに走り、顔から落ちました。
そう、転ぶというより落ちるといった表現の状況です。

高齢者の転倒の場合は、反射神経が健全な人とは異なり、けがをしにくくさせる体形で転ぶとか、瞬間的に手で体を支えられないために、直接顔の頬骨を打ちます。
ちょうど、目の真下で、凸凹していない病院の床だったから良かったものの、そうでなかったら目も直撃です。

同じように、老健で転倒した方もその多くは、母の話によるとやっぱり同じ所を打って真っ赤にはれあがっていると言うのです。
要介護の方の転倒パターンは、ほぼ同レベルということなのでしょうか。

高齢者向けの筋トレだけでは、解決しない何かがあるのも認知症の悩みの一つです。
医療メーカが出した調査結果に転倒の原因として、『認知症』を、先日見つけました。

顔からおちた場合、頬骨に落ちた時の加速分のGと体重が、一気にダメージを与えます。
人間の頬骨は、結構頑丈です。
アングロサクソン系の顔の彫が深いのは、狩猟民族だし、けんかが多く常に危険と隣り合わせになっているために、頬骨でガードするためなのかとぼんやりと考えました。(脱線、失礼)

高齢者の場合は、自宅での転倒が一番多い
何度も転ぶために、一人の人が複数の場所にチェックをしています。転倒理由は、日常生活のほんのささいなことです。

自宅で布団の端や電源コードの端につまずいたり、わずかな段差でつまずいて転んでしまり、マットやスリッパで滑ったりと言ったことが多くなります。

電源コード

こたつやテレビなどの電源コートを、壁側に寄せておくとか、壁に専用の両面テープ付きのプラスチックモールを貼りつける方法があります。高齢者は足が上がらず、すり足なので、コードをまたいで歩くのは当たり前と考えないことです。
プラスチックモールは、ホームセンターで何種類か色をそろえていますので、壁紙の色に合わせて選びます。

段差

床と壁紙の色が同色になると、白内障がすすんだお年寄りの方には、その境界線が見えにくくなっています。
壁紙を張り替えると言う方法もありますが、大変です。

段差部分に段差解消のスロープを置くとつまずきにくくなります。
スロープの色を床とコントラストの異なる目立ちやすい色にしておくと、効果的に、注意を促せます。

スリッパ

うちの自宅にケアマネジャーが訪れた時、最初に言ったことは『スリッパを止めること』です。

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スリッパは履く時にバランスを崩しやすいし、フローリングの床を歩く時に滑りやすいためです。
母は、その意味が理解できずに、スリッパを止められません。冷えが心配なら、滑りどめの付いた靴下などで、足先を冷やさないようにすれば、スリッパの必要性はありません。

マット

キッチンの流しの前、トイレ、浴室の前、玄関に引かれているマットも、ない方が良いと言われました。
どうしても、必要性を感じるのなら滑りどめツキのマットか、別に滑りどめネットをマットと床の間に入れておきます。
こうするとマットの端がめくれ上がってつまずくことも、マットの上に乗って滑ることもなくなるためです。

高齢者の自宅での転倒の中で、一番多いのは庭です。砂利が敷きつめられて飛び石が置かれている庭は、石に足がつまずいて転ぶと言われています。
凝った庭を変えるのは難しいですが、危険要素のひとつです。

身体機能の衰えの進行を遅らせる

身体的な機能の衰えの状況は、各お年寄り毎に異なっているものの、大腰筋を強化したり、歩行の際は、できるだけ足を持ち上げるように意識するだけでも、長い年月の間で差が付きます。

予想外の行動を抜きにしたら、高齢者の転倒の原因は、下半身の筋肉量の減少です。
特に、背骨からももにつながっている『大腰筋』という筋肉が、体を支えるのに重要な役割をしていると言います。

大腰筋は、真っすぐな姿勢を保って立ったり、太ももを上げて歩行する時に使う筋肉です。

筋肉の減少は、食が細くなり筋肉の材料であるタンパク質を食べなくなること、筋肉をつくる機能の働きが弱ってくること、運動不足のため筋肉が作られにくくなることがあげられます。

何をおいてもやらなくてはならないことは、『大腰筋』を増強するための筋肉トレーニングです。

筋肉トレーニングと言うと、大変と言うイメージがありますが、それほど力を入れないで、毎日少しずつ続けることで筋肉をつけることが可能です。
逆にボディービルダーのように、高い負荷をかけて付ける筋肉は、すぐに落ちてしまうと言われています。

脳に障害がある人ほど、筋力トレを行い、寝たきりにならないようにしたいものです。

先日、読売新聞に転倒防止の体操がのっていましたが、高齢者でも無理なく続けられるものですので、記載しておきます。

椅子に座って、足のかかとの上げ下げ
  1. 椅子に深く腰掛ける。
  2. 足のつま先を上げて下ろす。
  3. 次に足のかかとを上げて下ろす。
  4. 両足同時に行う。
  5. すねの筋肉を意識して4~12回行う。
膝を伸ばして足を上げ、足首の曲げ伸ばし
  1. 椅子に深く腰掛ける。
  2. 膝を曲げずに、かかとをももの高さまであげる。
  3. 足首を手前に折り曲げ膝を伸ばす。
  4. 足首を伸ばしたり、曲げたりした後、足を下ろす。
  5. 左右の足を交互に、3~5回行う。
足のつま先の左右の運動
  1. 床に足を投げ出して座り、膝を持ちあげて両膝をつける。
  2. 膝をつけたまま、足のつま先を左右に動かす。
  3. 両足同時に、4~8回行う。
空中で足踏み
  1. 床に足を投げ出して座り、腕で状態を支えながら両足を上げる。
  2. 片足を前に出すと同時に、もう片方を後ろに引く。
  3. 2~3秒かけて足の前後を変える動作を行う。
  4. 4~8回行う。

3カ月続けると効果を実感できるでしょう。

 

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