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在宅でも行えそうなお口の体操で、QOL(生活の質)を守る

2012年厚生労働省の発表では、70歳以上の高齢者の70%が誤嚥性肺炎で亡くなっています。
誤嚥性肺炎の原因は、食べ物が飲み込みにくくなることと、寝たきりの生活になることがあげられます。
喉をつまらせる高齢者

飲み込みが衰えると誤嚥性肺炎につながる

今回は、食べ物の飲み込み改善のためのお口の体操について記述します。

食べ物が飲み込みにくい事を、嚥下(えんげ)障害と呼び、脳梗塞などの脳疾患を患った方は、専用のリハビリが行われています。
嚥下リハビリ、嚥下体操、口腔体操と呼び方は統一されていませんが、ほぼ一緒の意味で、誤嚥性肺炎予防のために行うことは変わりません。

高齢者の体操は分かりやすいものが一番

2015年9月25日の読売新聞に、『飲み込み改善 最初の一歩』の記事が出ていました。

多くの書籍やサイトでお口の体操の方法は書かれていますが、中には分かりにくく、理解力の衰えた高齢者には無理なものが多いのです。
効果が高い体操であっても、肝心の高齢者が理解して、毎日続ける事ができなければ無意味。
新聞に書かれていたのは、優しく口頭で告げただけでも容易に伝わる内容です。

母はディケアの食事の前に、こうしたお口の体操をしてから食べると言っていますが、施設で強制的に毎回行って貰えると助かります。

新聞に書かれている内容は、母が話すお口の体操と同じなので、自宅で介護をしている方も、取り入れてみてください。

食べ物を正しい通路で胃へとどける

人間の喉は、呼吸で使う通り道(気管)と、食事を胃へ送り込む通り道の2方向に分かれています。

食事をしている時は、食べ物が気管に入り込まないように、喉頭蓋(こうとうがい=喉頭のふた)を使います。
喉頭蓋は、食事の塊が喉を通過する時に、舌の直ぐ下にある骨が動き、連動してのど仏の軟骨が動いて蓋を閉めてくれるのです。
高齢になると、舌の直ぐ舌の骨が衰えて、食べ物が落ちるタイミングより遅れてしまいます。

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骨の周囲の筋力を鍛えることで、食べ物と落ちるのと同時に、骨が動くようにする必要があります。

口の体操は簡単です。
出来るだけ大きな口をあけて、10秒間制止します。
後、10秒間休ん後、同じ動作を5回を1セットとします。

1日2セット行います。

食べ物を塊にして咽頭へ届ける

食べ物を噛んだ後、塊にして咽頭へ(喉の奥へ)送り込む必要があります。

食塊は無意識に行っている作業ですが、これがなされないと食べ物がバラバラになり飲み込みずらかったり、喉を詰まらせたりして誤嚥となるのです。
舌の複雑な動きにより、食べ物は口の中で塊となり、移動させていきます。

舌の動きを鍛えるには、舌を思いっきり出し、左右、上下に動かす体操が必要です。
また、「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音すると、食べ物を噛んで飲み込むまでの口に使う、筋肉をトレーニングすることが可能になるそうです。

食べ物を塊にし易くする

子供の頃、泥団子を作った方は経験があるはずで、綺麗な団子を作るためには、ほどほどの水分が必要です。
おせんべいのようなパサパサの食べ物を食べても、スムーズに喉を通りこすのは、唾液のおかげとなります。

唾液を充分に出すためには、ゆっくり良く噛む事です。

新聞には、唾液腺の3つが紹介されていて、刺激を行うことで唾液の分泌を促すことが可能になるとありました。
唾液腺の3つは、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(せつかせん)。

やり方は、以下のとおり。
①ほおの耳側を親指以外の指で優しくマッサージ。
②あごの下の柔らかい部分に指をあて、耳から顎の先までやさしく押す。
③あごの先のとがった部分の下側を、両手の親指でグーッと押す。
食前にそれぞれ5~10回行う。

継続すれば効果はある

既に胃ろうをつくって口から食べれなくなった方も、お口の体操などのリハビリを続けて、柔らかめの普通の食事が食べれるようになったそうです。
高齢者に、食事を我慢というのは酷ですよね。
在宅介護者は、こうした知識を活用して高齢者のQOL(生活の質)を守りたいものです。

 

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