情報の書き方がまちまち、専門用語による明細金額を改正して
道路で介護者の送迎バスを頻繁に見るにつけ、介護施設に通う人が増えた事を知ります。しかし、利用者でなければ、介護施設のサービス内容や料金体系が分からないことが、いまだに難点です。
デイサービスの特色をチェックができるほど、認知されていない
先日、読売新聞で『デイサービス特色チェック』の記事が出ていました。今までの利用者は、デイサービスをあれこれ比較して決めてはいないはずです。
私は、リハビリ病院や医療施設に促されて、意味も分からず『えいっやっー』と決めてしまったと言うのが現実です。結果、『想像以上に料金が安くて良かったね』という感想が、その直後です。
通所介護施設や通所リハビリは、身体機能の維持の他、意欲的に生活をするなどの目的がありますが、多くの人は、その意味を深く考えていません。リハビリをして足腰が鍛えられるからとか、お風呂に入れてもらえるからといった、単純な理由から入所を決めているからです。
各々の事業所の特色をチェックと言っても、介護施設のサービス内容は、一般人には周知されていません。分かりにくさの原因は、料金体系が細分化され過ぎている上に、そのサービス内容が見えにくい事です。
なぜ、そのサービスが介護サービスなのか、基本的な事が分からないこともあります。例えば、カラオケにトランプゲームとなると、???ですよね。
料金体系は、基本料金と食事サービスが占める
通所介護施設の料金体系は、ざっくりと基本料金と食事サービスで占められています。基本料金は、利用者ごとに違う要介護度に応じて設定されています。
読売新聞によるデイサービスの料金イメージより記述します。(下記、利用者は介護保険利用で1割か2割負担になる。)
5~7 時間 |
要介護1 ・・・ 5720円 | 7~9 時間 |
要介護1 ・・・ 6560円 |
要介護2 ・・・ 6760円 | 要介護2 ・・・ 7750円 | ||
要介護3 ・・・ 7800円 | 要介護3 ・・・ 8980円 | ||
要介護4 ・・・ 8840円 | 要介護4 ・・・ 10210円 | ||
要介護5 ・・・ 9880円 | 要介護3 ・・・ 11440円 |
料金は市のパンフと新聞などにより、記載方法が異なる
料金の提示の仕方もまちまちです。介護保険の1割(2割の方もいる)の額で提示している場合があれば、介護保険抜きの額の場合もあります。
基本料金に入浴サービスを含めて記載している所もあれば、抜いている所もあります。中には、入浴サービス自体を行っていない施設もあり、入浴サービスがあるのかないのかも資料では判別できないものもあります。
料金は加算方式なので、総額が見えにくい
基本料金と食事サービスを加算した額に、施設ごとに提供されるサービスが加算されていきます。サービスの種類ごとであったり、行うヘルパーの熟練度であったりなどで、金額が異なります。
具体的には、機能訓練費やリハビリ費などが、さらに加算されていくことです。レクリエーションで利用される紙やのりなどの費用も。こう言った詳細は、金額がわずかであるため、利用のパンフレットなどでは見えません。
金額に誤差があっても、要介護1の方がかかる1日の総額料金などを、提示してもらえると利用しやすくなります。
私の母が利用している通所リハビリでは、入浴サービスがあります。バスタオルの貸与、石けん、シャンプーなども施設が提供しているようですが、利用明細料金表の中でいったいどの項目に含まれているのか?です。
読売新聞による別料金となる項目とその金額。
- 入浴サービス ・・・ 500円
- 個別機能訓練1 ・・・ 460円
常勤の有資格者による計画的な筋力トレーニング - 個別機能訓練2 ・・・ 560円
日常生活に必要な(買い物)など、目標を絞った訓練
目指すは旅行サイトシステムのような形式で
そもそも、介護従事者の報酬が安い理由は、介護事業の在り方が国任せなのが良くないのです。旅行サイトシステムのホテル情報を、まねるべきです。分かりやすいし、一目で目指すところのサービス内容を理解できます。
禁煙室、ペット同伴、タオル、洗面用具設置、大浴場有といった、ホテルごとに異なる施設内容が、イメージが可能なマークで表しています。
多くの人がそのサービスを知れば、多額のお金を出しても利用したい人もいるはずなのに、なぜか排他的で分かりにくいシステムに甘んじています。もう完全に動けなくなった高齢者が、いたしかたなくサービスを受けるのではなく、自分の生活の質を積極的に向上させるために利用するのとでは、モチベーションは違います。出すお金だって、違ってくるはずです。
政府は特養を増やすと言っているけど、まずは、介護施設のサービス内容を標準化させることの方が、メリットが大きいと考えるのですが、どうでしょうかね。
ちなみに、現在厚生労働省が作った介護施設検索サービスは、下記のURLにあります。頑張っているけど、分かりにくいよね。 ⇒ http://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/
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