認知症の転倒・転落予防は、複数の方から50回位指摘されて解消する

大勢の方に何度も転倒の注意を、促してもらう

若い頃は元気だった記憶が鮮明に残り、年老いて足腰が弱った記憶が薄れてしまうために、認知症の方は転倒を繰り返してしまいます。お年寄りの気持ちとすれば、”周囲の人が取り越し苦労をしているすぎない。”とか、”私はまだまだ元気なんだから”といった具合です。転んで足首を折る女性

転んでも転んでも自分で歩きたい

当初、私の母は、はたから見でも立つのもやっと、ヒョロヒョロなのに、杖を持ちがりませんでした。転んだら寝たきりになるとか、危ないといった意識はないのでしょうか? こんな筈はないと、自ら置かれた状況を把握しかねています。

ゆっくりと足腰が弱り、体力を自覚しているお年寄りや、認知の入っていないお年寄りの方は、杖をもって慎重です。将来の危機管理や、弱ってきた目や足腰の状態をしっかり把握しているからです。

説得は気長に何度も

転倒に限らず、認知症の方は、話の内容を理解するのに多くの時間を要します。周囲の方に手伝って貰って、何度も何度も50回くらい、『転倒が危ない』ということを言って貰うと理解できたようです。

介護人が義娘であるならば、信頼している息子さんにも強く言って貰うと良いでしょう。私は、主治医をはじめ、ケアマネージャの方にも声をかけ続けてもらいました。

さらに、下記のような事を、毎日、毎日、毎日、相手の気分を害さないように話しました。

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  • 何故転倒してはいけないのか?
  • 転倒すると、どういう、生活上の危険があるのか?
  • 寝たきりになると、私が困る(介護人にこれを言われると堪えるはず)と言う
  • 実際、転倒している状況を説明させて、どうしたら転倒しないで済むが相談する

日常生活の注意

杖や手すり、歩行補助具なども、直ぐに使うことが出来ないために、最初は拒絶から始まります。『杖なんか要らない』といいます。同じお年寄りが使用しているのを見ると、使い方の要領も分かってきて、使えるようになってくるのです。

しばらくすると、母は、周囲の人に、『スロー、スローでいけば、お母さんは転ばない』といいはじめます。と同時に、カタツムリのような歩幅で、家の中を歩いています。医師にも、ケアマネジャーにも家族にもそのことを伝え、その都度大きな賛同を得られるようになると、言葉どおりにゆっくりと慎重になります。そして、転倒グセは治りました。

家族も、注意が必要な場所は伝えるようにします。つまずきそうな段差がある時は、必ず手をつなぐか、体を手で支えます。『毎回毎回大袈裟かな?』と、考えるのはすっと後の方がいいようです。

骨折は認知症を呼びだす

一概には言えませんが、元々認知症の方に限らず、高齢者の方が転倒して骨折すると認知症になると言います。骨折すると、体を動かすのがおっくうになり、寝たきりの危険性もでてきます。このことから、認知症の方が、骨折するとどんなに恐ろしい事が起こるか、想像するのはたやすいことです。

転倒が心配でも、筋肉の衰えを防ぐために体は動かすべきです。家族が付き添って歩くとか、リハビリ中心の施設を選んで、歩行訓練を受けるようにして下さい。

高齢者を付き合うには気長に

一つ付け加えると、問題が起きでも、介護者はイラツカナイということです。根気で付き合えば何とかなると、随分月日がたってから気づきました。

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