米ぬかパウダーで玄米苦手の対策を

何故、今更、米ぬかという疑問

戦後の昭和に生まれた人間にとって、今はやりの玄米ブームに気持ちがついていけません。玄米ごはんの効用は、糖尿病や高血圧、ダイエット、がん予防などと医者の著書で目にします。美容雑誌にまで肌荒れや吹き出物にも良い、アンチエイジング作用もあるとまで書かれていても、やはり駄目。

玄米ご飯はパサパサして食べにくいし、正直まずいのがトラウマになっています。銀シャリという言葉は、玄米に閉口した人に口癖です。『何故、今更、米ぬか？』という自らの疑問に、答えを見つけました。

米ぬかはタケノコや大根の下茹での時あく抜きをに使ったり、漬物でぬか床にしたり、フローリング掃除に活用していますが、米ぬかの正体をまじまじと考える人はそういません。

米ぬかの元は、稲の実。田んぼで収穫された稲は天日干しにした後、茎から実だけを取り除く脱穀を行います。この時の稲の実は、もみといわれる硬い殻に包まれています。もみ摺り（すり）といわれる工程で、もみ殻が外されると玄米になります。

次に、玄米から精米といわれる、表面を覆っているぬか層と芽になる胚芽を取り除く工程を行います。この精米後の稲の実が、私たちが食べている白米です。

米ぬかと呼ばれているのは、精米の時に取り除かれるものを全て総称して呼んでいます。お米の構造から考えれば、白米を覆っているぬか層のみと考えがちですが、現実はスレがあります。

玄米の栄養が注目される昨今、精米の方法がレベル分けされていて、どれくらい栄養を残すかとか、食べやすさに応じて、玄米を削る度合いを選べるお米屋さんもあります。また、玄米で食べても美味しいお米のブランドも開発されていて、ミルキークイーン、ゆめぴりか、淡雪こまちなどがあげられます。

米ぬかには、食物繊維、ビタミンB1・B6・E、カリウム、鉄、ナイアシン、葉酸、γ‐オリザノール、イノシトール、フィチン酸、GABA、亜鉛など豊富な栄養素が含まれています。

栄養素の量を白米と米ぬかで比較した、日本食品標準成分表2015年版(7訂）から抜粋します。（100g当たりの含有量）下の表から、多くの栄養成分で米ぬかが白米の10～40倍もの量を含んでいます。白米は炭水化物がほとんどですね。

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東京医科歯科大学名誉教授博士藤田絋一郎先生の「親をボケさせないために、今できる方法」で米ぬかパウダーを知りました。傷みやすい米ぬかを、フライパンで煎って作る煎り米ぬかです。冷蔵庫で保存すれば、1週間から10日程度の日持ちします。

煎り米ぬかは、玄米食に近い栄養を摂取できます。料理や嗜好の飲み物に混ぜて摂りますが、胃腸の弱い人は摂り過ぎに注意します。普通の健康な人でおおよそ1日大さじ1杯ほどが目安といわれています。

ただ、お米屋さんが少なくなった今、鮮度の高くて無農薬の米ぬかを手に入れるのも難しいですね。インターネットで、米ぬかパウダーを購入するのが最も簡単な方法です。

米ぬかを購入して自宅で煎りぬかをつくる場合は、鮮度の高い米ぬか（精米後3日以内のもの）を使用します。米ぬかは、酸化しやすく傷みやすい欠点があります。

米ぬかには玄米の95％の栄養が含まれていることから、農薬や有害物質もほとんど米ぬかに溜まっています。米ぬかや米ぬかパウダーを購入するなら、鮮度の良いものに加え、無農薬・有機農法のものを選びます。

お店は「認定お米マイスターショップ」（日本米穀商連合会）に問い合わせると、教えてもらえます。近所で探す場合は、お米のプロのいる米穀専門店で食用にすると伝えて購入します。

正しい米ぬかパウダーの選び方については、私自身は思案中です。今回は、楽天市場で「きぼうの食べる米ぬか」を購入してみました。

食べ方はうどんやそばのつゆのなかに入れています。入れると心なしか味がシャープになり、塩分調整ができます。ただ、どんぶりに残ったつゆと一緒に飲むと、口の中に入るとボソボソ感がありちょっぴり不快。

真空パックに入っているので開封しなければ、半月の賞味期限なのでまとめ買いができます。開封後は、冷蔵庫で保管し10日前後です。私的には、10日は短いですね。

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