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徘徊防止を玄関の鍵で行うデメリット

徘徊対策に正解はない

良かれと思ってやったことが、逆に仇になるというのは、徘徊対策も同じことです。先日、玄関に後付けて鍵をつけた話を書きましたが、これは言い方を変えれば監禁です。

監禁に伴うリスクは、火事や災害時に屋外に避難できないことでしょう。「火事の時はどうするの?」という質問への答えは、火事に遭う確率と、外出して交通事故に遭う確率を比較すれば、言うまでもなく交通事故などの事故の方が高いことです。海辺に佇む女性

徘徊対策は、こんな比較の繰り返しで行われていきます。

玄関に鍵をつけると決心したのは、外出すれば必ず迷う、50%の確率で転倒する過去の事例があるからです。
逆に、「たまに迷う」、「迷っても転倒する前に、ショッピングモールなどに設置してある椅子に腰かける判断能力がある」ならば、玄関に鍵という手段はとりません。自分の力で歩きたい、何かをしたい気持ちを無視することは、人権を奪うことと考えるからです。この場合、GPS付の電話や靴を、検討することになるでしょう。

かかりつけ医も、「歩けるうちは歩いてもらいたいけど、迷って転ぶのでは難しいねぇ~」と、話します。高齢者の認知機能や体力に応じて、徘徊対策は行われるべきもので、こうあるべきといった正解はないですよね。

玄関を施錠するによるデメリットは?

施設のように、常に誰かがいる状況とは違い、自宅で施錠する時は夜間か、高齢者が一人でいるときに限られます。特に、高齢者が一人でいる時は、色々な状況を想定しなければなりません。

災害など火事に遭う

火事の場合、火の元に注意しなければなりません。

私の対策は、電話に家族に連絡できる短縮ボタンを用意します。私が購入した外付けの鍵は、電話で鍵を開けることができます。電話で開けられない鍵だったら、119番へ連絡し、避難が可能な窓やベランダの位置を知らせて救助をお願いする方法もあります。

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監禁で高齢者や周囲がパニックになる

また、宅配業者や近所の方が訪れた際、高齢者の声がするものの、ドアが開けられない状況をどうとらえるかも考慮するべきです。

明らかに事情をよく知る方であれば、何もしない対応をとります。事情を知らなければ、事件かもと気を回して、警察へ連絡するかもしれません。近所の方なら、「年寄りを監禁するなんて」と非難の的にされるかもしれません。すべての人が、認知症や徘徊を理解しているとは限りません。

監禁を知った高齢者自身が、無理に玄関を開けようとドアに体当たりをして、後付けの鍵が壊れた話もあります。鍵が壊れただけならまだしも、体当たりと同時にドアが急に開いて、転倒してしまうかもしれません。ドアの外が階段のお宅もありますが、もし、階段に落ちでもしたら大怪我です。

別の出口を探そうとする

マンションならともかく、戸建ての場合は悲しいかな、出口は沢山あります。勝手口、浴室、掃き出しの窓、掃き出しでない窓も。もしかしたら、2階や3階のベランダでさえ、紐か何かを家具に結び付けて、下へ降りようとするやもしれません。

「そんなまさか」なんて、言うことなかれ。認知機能を衰えた方に、まさかはありません。トム・クルーズにだって、簡単になれると考えていてもおかしくないのです。

我が家は、考えられる限り出口をふさぎましたが、2階のベランダとなると、脂汗ものです。ふさいだ出口のリスクも考えるべきでしょう。階段のそばのドアは、ドアに体当たりして開いたら、階段から落ちる心配があります。

デメリットはあるけど、監禁をせざるを得ない

もはや、刑事事件に有罪判決を下すような重い気持ちで、決心しなければならない家族は不幸です。自己憐憫にも浸りたくなります。

やはり、「監禁しなければ、事故に遭う確率の方が何よりも高い」ということで、自分を納得させなければならないのです。しょがないよね!!

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