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高齢者の行方不明対策、公共の高齢者見守りサービスも利用して

複数の対策を施して、徘徊による事故を防ぐ

自分で何処へでも歩けるのに、記憶や判断が低下してしてしまったばかりに、道に迷ってしまい徘徊を続ける高齢者が後を絶ちません。徘徊対策グッズも沢山様々なアイディア品が出されて、どれも一定の効果を見せているものの、徘徊を完全にやめさせるまでには至らないようです。 眼鏡をかけた高齢者

徘徊は当事者だけの問題ではない

『どうせ老いさき短い命だし、どこで野たれ死んだってどってことない!』なんて、悪態をつくおじいちゃんがおりますが、とんでもありません。高齢者が誤って電車にでもはねられてしまえば、家族は損害賠償を支払わなくてはなりませんし、他の人に迷惑をかけないとも言えません。誤って転んで骨折でもしたら、ずっと寝たきりのおじいちゃんを介護し続けなくてはならないのです。

GPS追跡装置もってくれるかも

認知症の方は、大概自分が元気だと思っておられて、プライドも高いのでGPS追跡装置を持たせるのに、随分苦労すると考えていました。

ところが、ディサービス等でヘルパーさんがスマートフォンを、使っている姿を見るうちに、そういった電子機器に対する抵抗感が薄れてきています。さらに、ディーサービスで無意味に席を立って歩きまわる方を身近に見るうちに、もしかして自分も同じことをしてしまうかもしれないって考え始めたようです。この時、記憶力の低下や、思考能力に限界に気がついてもらえれば、既に用心し始めています。

人間の刷り込みによるイメージとは恐ろしいものです。実は、『GPS追跡装置や携帯電話なんてとんでもない』と、そんな言葉さえも拒絶反応を示していた母が、自分からスマートフォンの話をするようになってきました。

徘徊前から徘徊対策の準備をしておこう

徘徊について高齢者と、何度も話をしておくのが一番なのだとこの頃思うのです。

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BPSDの症状(徘徊や暴力等困った症状)が全くないうちから、病気の症状によっては、他人事ではないとしっかりと告げるべきです。行き先が分からなくなる事や、道に迷ってしまうことはお年寄りにありがちなので、決して特別なことではないと、いい続けた方が良いような気がしてきました。

そもそも、認知症の社会不安は、認知症に対する差別と偏見があるから、ドンドン悪い方向に進んでしまうのです。当事者を含め、正しい認識を持って準備しておけば、何とかなりそうです。

高齢者自身も行先不明対策に協力してもらう

徘徊が気がかりなおじいちゃんには、出かける時は行き先を必ず家族に告げるように、約束しましょう。携帯電話やGPS追跡装置も、持って貰えるならそうするべきです。

家の玄関には、外に出ようとすると家族の声が流れる、赤外線人体感知センサーチャイムや、老人見守りカメラなどをあらかじめ取り付けておきます。チャイムがなったら、すかさず玄関に行き『どこへ行くの?』尋ねます。

徘徊SOSネットワークの利用

さらに、公共施設が行っている高齢者見守りサービスを利用するのは、良い方法です。高齢者見守りサービスは、徘徊SOSネットワークとも言われていて、連絡をすれば対応してくれます。

いなくなった高齢者の特徴、年齢、性別を詳しく報告すると、徘徊SOSネットワークでは、ラジオ局やハイヤー局などの構成団体に、FAXで情報を流します。ラジオ局では、ラジオ放送を通じて高齢者の情報を流しますし、各地で走っているハイヤーにも無線で連絡が行きますので見つかる確率は高くなります。

徘徊SOSネットワークから、連絡が行く団体は下記のとおりです。

  • 警察署
  • 消防団
  • 郵便局
  • 保健所
  • ラジオ局
  • タクシー協会
  • 鉄道会社
  • 石油業協会
  • コンビニエンスストア
  • 老人クラブ
  • 民生委員
  • 地域包括支援センター
  • 町内会
  • ボランティア協力団体など

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