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顎が小さいが睡眠時無呼吸症候群の原因にもなる

肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群になる

閉鎖性睡眠時無呼吸症候群の原因で、肥満は非肥満者の3倍の発症のリスクがあるとされています。欧米人の方が肥満度が高いはずなのに、欧米人とほぼ変わらない発症率の理由が明らかになります。

日本人の小さな顎、細い顎が原因なのだそうです。また、顎が引けていることも加わります。顎が小さかったり、顎が引けていると、気管が狭く気管狭窄になりやすいのです。また、顎が小さいと舌が収まる場所も狭く、睡眠時に舌が滑落しやすいことも加わります。骸骨の顎

気管が狭いことが、睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。

生命維持のために選べなかった食が次第に変わり、嗜好で食が選べるようになります。太古の昔から時代が流れ、人間の顎は小さくなる一方となりました。特に日本人は農耕民族で、狩猟民族のように肉を食べないせいか、顎の発達も少ないのです。欧米人のように顎が前に出ていなくて、引っ込んでいることがさらに気道を狭くしました。

このようなことから、欧米人より肥満度が低いのに、睡眠時無呼吸症候群の発症率は変わらい現象となります。実際、日本の睡眠時無呼吸症候群の約30%が、顎が小さいことが原因しています。

顎が小さい人の睡眠時無呼吸症候群についてまとめてみた

近年、睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる疾病や、日中の居眠りによる事故がクローズアップされています。最近では、高血圧や糖尿病を薬を飲んでも効果が出ない方が、睡眠時無呼吸症候群の治療をすると良くなるともいわれ始めています。睡眠時無呼吸症候群は、健康的な生活には最重要課題です。

顎が小さい方の睡眠時無呼吸症候群で、現在上げられている対応策についてまとめてみました。

CPAP(シーパップ)治療

CPAPは睡眠医療内科の治療で使われています。

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ヘッドバンドで固定したマスクを鼻にあて、機械で圧力をかけた空気を鼻に送り込む装置です。気道に常に空気を送り続けることで、気道が狭くなるのを防ぎます。

CPAPの弱点は装置が大きくて設置場所をとることと、装着の圧迫感が伴いリラックス効果を下げることです。今回のテーマである小さな顎を改善する、根本的な解決策でもありません。しかし、良質な睡眠の確保はできます。

CPAPの装置は、健康保険の補助でレンタルが可能です。3割負担で毎月約5000円ほどになります。

口腔内装置

口の中にマウスピースなどを入れて、下顎を突き出した状態をつくります。下顎が前方に突き出されると、舌も一緒に誘導されて前に移動し、気道が広がる方法です。

マウスピースが下あごを引き出す役目を果たすには、しっかりした歯に支えられていることが条件です。その為、歯科で各個人の口腔内の状態に合わせて作られます。歯並び、かみ合わせ、虫歯、歯の揺れ、歯肉の状態などをチェックして、素材や大きさなどを決めてもらいます。

装着後も定期的な検診を行い、歯の状態を確認しつづけます。保険適用も可能です。

マウスピースの副作用としては、顎関節の痛み、口腔乾燥、歯のゆるみや歯の冠が取れるなどがあります。

マウスピースを使うことで、上述したCPAPの空気の送り込みの量を減らせる可能性もあります。装着後も呼吸器内科や睡眠医療内科でも定期検診を行っていく必要もあります。骸骨の顎

減量

気道が狭い分、わずかに体重が増えただけで無呼吸になる場合もあります。食事や運動などの生活習慣の見直しを行います。

横向きで寝る

横向きで寝ると、舌が喉奥に落ちないので気道を狭くしません。横向きで寝るための枕や、マットレスなども研究されています。

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