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高齢者の意識障害は原因不明なことも

回復すると思っても、安直な対応はいけません

12月の月初、母の3回目の救急搬送を行いました。

熱が出て自力で起き上がれず、支えても体がこんにゃくのようになって座らすこともできません。午前7時で体温が36.6度。私からの問いかけに反応しますし、何か言いたげではありますが言葉がでません。

デイケアのお迎えの時間、午前9時での体温は37.6度。私からの問いかけに反応できなくなり、体をゆすると目は開けます。

少したち、かかりつけ医に電話をして、救急車を呼ぶように指示されます。

救急車

午前10時頃、救急車の中で測った体温は39度。この時点の意識は、体をゆすると薄目をやっと開ける程度です。救急隊員の指示に従い、自力で体の向きを変えられません。

救急病院に到着し次々に検査を行うこと3時間ばかり。そして、原因不明。

過去に重ねた意識障害はいずれも時間の経過とともに回復

夕方になると、私の問いかけを理解できるようになります。軽くグーをしていた指に私の指を入れて、握るように促しましたが、手を握る力さえ入らず、指がかすかに動いただけです。

翌日、お昼過ぎに病院へ行くと、母の方から話しかけます。介助されながらトイレにも行っているそうです。母の言葉が『遅くなると暗くなるので、早く帰りなさい。』ですと。大変だった私をよそに、まぁ呑気なことです。

結局、1週間ほどで退院しましたが、原因不明のままで、自宅に戻っても取り立てて制限事項もありません。

小さな意識障害

救急搬送されたのは3回目ですが、発熱による意識障害と脱力状態は年に1~2はあります。そのたびに往診可能な病院を探し、来てもらえるか否かの問い合わせをします。

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高齢者の往診を行う病院は増えましたが、常にかかりつけを行っているお宅でなければ、往診は断られるのが普通です。京都のお店のように『一見さんお断り』という言葉通り、あっさりと断ってきます。過去に7件ぐらいチャレンジしたなかで、うち1件だけがなんとか応じてくれました。

では、往診医をかかりつけ医にすればと考えるかもしれませんが、神経内科の往診医は近所にはありません。母の相談事は、体の中のことより行動そのものの方が私には重要で、神経内科でないと心細いのです。

高熱になって意識障害を起こし体がこんにゃくとなっても、2時間後にはしっかりすることもあるし、半日でしっかりすることもあります。いずれも、原因は何なのか、特定できませんでした。

母の既往歴は、大腸がん、肺がん、片方の腎臓が不能、脳梗塞、てんかん、心筋梗塞と、病気の百貨店です。いろいろなところが絡み合って、体調不良となり意識障害につながるのでしょうか?原因不明の意識障害は、高齢者にはありがちなのかといえば、そうでもなさそうです。やはり、母だけが珍しいのかもしれません。

介護者は家族はどう対応するべきなのか疑問

高齢者の意識障害とは、一体何なのでしょう。

熱が出れば、体に力が入らないものと説明を受けたことがあります。でも、体を支えても座位さえもできない状態、手を握ることもできないのは、力が入らなさすぎです。言葉が理解できず、音がするぐらいにしか感じていないようです。

そして、時がたてば回復します。

とはいえ、安直に考えてもいけません。こうした意識障害の裏には、脳梗塞やてんかん、くも膜下出血など恐ろしい病気も隠されています。過去に何度か回復しても、社会を騒がせて申し訳ないのですが、やっぱり救急車を呼ぶ以外に方法がないのです。

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