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自覚症状がない動脈硬化を、早期発見する手掛かり

認知症にたどり着く前に、危険因子を見つけよう

健康診断の結果表に、コレステロール値が書かれて高い事が分かっても、血圧がちょっと高めでも直ぐには病院へ行くと限りません。忙しい現代人、せいぜい同僚に『やばい、血圧高くってさぁ―』とか、『コレステロールが高いから外食は気をつけよう』と話題にするくらいです。

多くの場合、動脈硬化が進行して、高血圧、高脂血症、糖尿病などを発症してから、通院が始まります。それでも、思うように病気の治療が進まなければ、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞といった恐ろしい病気へと繋がってしまうのです。みちしるべと侵入禁止

そもそも動脈硬化って何?

動脈硬化の言葉だけが走り、サプリメントや健康番組では耳にするものの、動脈硬化自体がわからないかもしれません。

動脈硬化は、年齢や高血圧などで動脈に負担をかけ続けた、動脈の劣化です。硬くなり弾力を失い、ひび割れたりもろくなった状態です。

バランスの悪い食生活の影響で、悪玉コレステロールが増えると、血管壁に蓄積して血管を狭くします。血流の流れが悪くなるために、血圧が上がり、勢いの良い血液が心臓から流れて、動脈に負担をかけます。

血液とともに勢いよく流れる、コレステロールとプラークなどが、血管壁にぶつかる衝撃で傷を受けます。傷を修復させるために、血小板が集まりカサブタを作るのです。これが血栓です。動脈は弱くなっていますので、あっちこっちにカサブタが作られ、血液の流れを妨害します。

血栓がはがれて血液中に流れれば、脳梗塞や心筋梗塞へ、血管自身が敗れれば脳出血のリスクになります。

コレステロールや血圧が高くても、つい放置してしまう

今まで動脈硬化の進行は、自覚症状がないといわれていました。しかし、3つの早期発見の糸口があるそうです。

先日、NHKで放送されたガッテンでは、動脈硬化の早期発見の手がかりについて説明していました。

放送で紹介されていた発見できる動脈硬化の部位は、以下のとおり。

  • 頸動脈(首の血管)の動脈硬化
  • 腎動脈の動脈硬化
  • 家族性コレステロール血症
頸動脈(首の血管)の動脈硬化

喉の両側にある2本の頸動脈は、1本は顔に、もう1本は大脳へ血液を運びます。頸動脈が動脈硬化を起こし進行させてしまうと、脳梗塞(アテローム血栓性梗塞)を発症する危険を含んでいます。

頸動脈の動脈硬化を早期に発見は、覚えておくべきです。また、健康診断でも頸動脈のエコーが、オプションなどで検査項目に入っていることもあります。メタボで危ないかもと、心当たりがあれば、申し込みましょう。

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もし下記のような症状があれば、エコー検査をするまでもなく、医師や循環器内科に要相談となります。

①食後に時が飛ぶような強い眠気がある。

②食後に血圧急降下が起きる。食前と比べて、20mmHg以上の低下を繰り返す人は、要注意。

腎動脈の動脈硬化

腎臓へ血液を送る血管が詰まると、腎臓が血液が届かないと指令を出して、血圧が上がります。放置すれば、腎臓からの指令は増すばかりで、どんどん血圧が上がっていきます。腎臓以外の血管にも負担がかかってしまうのです。

進行すれば、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中の危険性も高くなります。

下記のような症状があてはまるなら、医師や循環器内科に要相談となります。

①降圧剤を飲んでいるのに、なかなか血圧が下がらない。腎臓に血液が送られない限りは、腎臓は血圧を上げようとするために、降圧剤が効かないのです。

家族性コレステロール血症

遺伝で生れつきコレステロールが下がらない体質の人は、すぐに薬物治療が必要です。

下記のような症状があてはまるなら、医師や循環器内科に要相談となります。

①アキレスけんが、「横」からみて盛り上がっている。
②アキレスけんの「厚さ」が2cm以上ある

動脈硬化の予防

動脈硬化の予防に、生活習慣の見直しがあります。 血液をサラサラにする食べ物の記事を書きましたが、コレステロールや塩分の多い食材は食べ過ぎないようにします。抗酸化物質や食物繊維を、メニューに加えるようにします。

有酸素運動は、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす作用がありますの。週に2回、20分程度を行うとベストです。

たばこは、血中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らします。中性脂肪も増加させ、血糖値を上げたり、血圧を上げるリスクも持っています。悪玉コレステロールが血管壁に蓄積しやすくもなるのです。たばこは、百害あって一利無しですので、禁煙をオススメします。

動脈硬化とアルツハイマー認知症の関係

このブログで脳血管性認知症は、生活習慣病の予防からと書き続けてきましたが、アルツハイマー病の発症も、少なからず関係しています。

アルツハイマーは、アミロイドβが蓄積することから始まりますが、脳の血流が良ければ、蓄積を防ぐことが可能になります。実際、動脈硬化が酷い人ほど、アミロイドβの蓄積が多い傾向にあるそうです。

つまり、アルツハイマーにしても脳血管性認知症にしても、動脈硬化になりうる血管環境は、リスクが高いことになります。

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