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脳卒中の前兆や隠れ脳梗塞を素早くキャッチ、生活習慣の手助けを!

危険因子をナイスキャッチできるのは家族だけ

脳卒中というと『突然倒れて』というイメージがありますが、長い年月の間に血液がドロドロになって、血管を詰まらせる病気です。

脳卒中になりやすい人の傾向として、45歳以上の男性、更年期以降の女性、遺伝的になりやすい、高血圧、脂質異常症、糖尿病、高ホモシスチン症、バランスの悪い食生活などがあげられます。生活習慣においては、喫煙と大量の飲酒が最も悪いとされています。

脳卒中は、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血などの総称ですが、前兆症状が各々異なっています。

脳梗塞は、物が二重に見える、めまいがする、ろれつが回らなくなるといった症状がでることがあります。脳出血は、激しい頭痛、視力障害、吐き気、おう吐、意識消失などの症状です。くも膜下出血は、突然の激しい頭痛と意識障害が起きます。

このような前兆段階で、医療機関を受診すれば、手足のまひなどの後遺症や命を落とす危険を避けられます。めあすは、発症から3~6時間以内です。 犬がボールをキャッチ

脳梗塞の予防

脳卒中の中で75.9%が、脳梗塞です。脳梗塞の中でも、心原性脳塞栓症と呼ばれる、心臓や大動脈でできた血栓が脳の血管を、詰まらせるタイプが多いと言われています。心原性脳塞栓は、脳梗塞の中で最も重症です。

予防としては、血液中に血栓ができないように、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満といった生活習慣病を起こさないようにすることです。もし、これらの病気にかかっていたら、抗凝固薬で血液をサラサラにして血栓を、出来にくくする治療があります。

脳梗塞の前兆で判断がしにくい病気

血管に負担が掛かって、限界となった時に倒れます。そうなる前に前兆や症状がでていても、一時の体調不良でやり過ごしてしまう場合もあります。下記の2つです。

脳梗塞前兆、隠れ脳梗塞

また、自分でも気がつかないうちに、小さな脳梗塞をいくつも発症させているといった隠れ脳梗塞を発症させていることもあります。隠れ脳梗塞は、日本人に最も多く、微小脳梗塞ともいわれるラクナ脳梗塞です。

ラクナ脳梗塞は、脳の深部にある細い動脈に血栓が詰まってしまう脳梗塞で、ほんのわずかしか脳細胞が死滅しないために、症状が現れにくいか軽い症状で済んでしまいます。そのためにそのまま放置している場合が多いのです。隠れ脳梗塞の約3~4割が、命を脅かす重度の脳梗塞につながっていくと言われています。

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また、ラクナ脳梗塞を長年放置しておくと、血栓で死滅する脳細胞が増え、少しずつ脳の委縮が始まり、認知症(重い認知症)が起きてしまう原因となるのです。

隠れ脳梗塞の危険のサインの一つに、手や口の「しびれ」があります。脳の命令は「視床」を通して送られますが、視床の中の感覚をつかさどる領域の多くを、手と口が占めています。視床で出血や梗塞が起きると、手と口が同時にしびれることが多いのです。この症状を手口感覚症候群と呼ばれていますが、手がしびれて同時に口もしびれるという方は、脳卒中(脳梗塞)を疑ってみてください。

脳梗塞前兆、一過性脳虚血発作

また、脳梗塞の前ぶれとして一過性脳虚血発作が知られています。一過性脳虚血発作は、突然脳卒中の症状がおこり、数秒から15分以内に、長くても24時間以内に治ってしまう発作です。

手や足の片方に力が入らなくなったり、体の半分がしびれる、ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなる、相手の言うことが理解できない、物が二重に見える、一側の視野がかける、めまいがする、ふらつくといった症状です。一過性脳虚血発作は、放置すると、約2割の方が数年以内に脳梗塞に進行します。専門医の受診が必要です。

生活習慣の見直しが最大の脳梗塞予防

隠れ脳梗塞の症状や、一過性脳虚血発作が見られた場合も、医療機関の診断を受け、治療を行います。加えて日々の生活習慣の改善も、大切です。

高齢者の場合、家族による手助けが必要なことは言うまでもありません。既に脳梗塞が進んで脳の委縮がはじまっている場合は、自ら意識して生活をチェックしたり、改善を行ったりすることは難しいからです。

人生の大先輩、なかなか言うことを聞いてくれないとはいえ、ゆっくりと手助けをしてあげることが、数年先の自分の介護の負担を減らすカギとなっています。

発病したらすぐに救急車を

最近では脳卒中、脳梗塞を発病しても、死に至ることが少なくなってきています。ただし、恐ろしいのは後遺症です。発病に気が付いたら、すぐに救急車で病院へ搬送すれば、後遺症の不安は小さくなるはずです。

脳梗塞で、脳の血管に詰まった血栓を溶かすために、tPAという薬があります。発症後4時間以内に使う事で、血栓を溶かすことが可能です。また、血管内にカテーテルを入れて血栓を溶かす治療は、8時間以内となっています。

脳出血やくも膜下出血では、出血量と出血の場所に応じて処置が異なります。脳内にたまった血液を、手術によって取り除く場合と、血液が吸収されるのを待つ場合です。

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