体調管理は、しないのは駄目、いきすぎも駄目
脳梗塞の危険因子は、高血圧や動脈硬化ですが、これらの症状をひきおこしているものに肥満(メタボリックシンドローム)があります。健康診断でも、メタボリックシンドロームの問診などが加えられていることから、体重管理も健康を守るうえで重要なものなのです。
脳梗塞と肥満の関係
肥満が脳梗塞を引き起こす理由はこうです。
食事からとった栄養が、人間がエネルギーとして消費されないと、体内に中性脂肪として溜め込みます。溜め込んだ中性脂肪は、血液中にも流れ出して、血液をドロドロにし、血管の内側に張り付いてしまいます。心臓から血液を送り出すの勢いは変わらず、狭くなった血管に血液が流れるために、血圧が上がります。
脳の中では、血液がいきわたらくなり、栄養や酸素が不足して脳の働きが衰え、血管も詰まり脳梗塞を起こすのです。
脳梗塞とダイエットの関係
メタボリックシンドロームという言葉を、多くの人が知るようになってから、社会はダイエットブーム。若い女子だけのものではなく、少なからずダイエットの経験がある40代・50代の女性も長年溜め込んだ、ダイエット知識を、メタボの夫につぎ込みます。
それは、こうです。『お父さん、痩せるためには炭水化物を減らして、脂肪を燃焼を助けるタンパク質を沢山摂らなくては駄目なのよ。』お米や麺類の主食が減らされ、肉や野菜ばかりの食事をすすめます。
なんて、聡明なお母さん。『低炭水化物高タンパク質ダイエット』をご存知でいらっしゃる!きっと、ダイエットに成功してスリムなボディを持っているに違いありません。
低炭水化物高タンパク質ダイエットには、心血管リスクが・・・
でも、『低炭水化物高タンパク質ダイエット』は、心血管リスクの上昇に関係があるという論文が、2012年6月26日のBMJ※誌電子版に発表されました。[※BMJとは、イギリス医師会雑誌(British Medical Journal)の略称]
調査に対象者4万3396人を、平均15.7年追跡調査した結果、心血管疾患を発病したのは1270人で、内訳は、虚血性心疾患が703人、虚血性脳卒中(脳梗塞症とも呼ぶ)が294人、出血性脳卒中が70人、くも膜下出血が121人、末梢動脈疾患が82人です。
この調査で、炭水化物の摂取量で10等分した段階が1段階低下し、タンパク質の摂取量が1段階増加すると、血管疾患のリスクは5%上昇することが明らかになりました。これを1日に摂取量に換算すると、炭水化物が20g減少し、タンパク質が5g増加するごとにリスクは5%上昇することになるそうです。また、低炭水化物・高タンパク質摂取グループは、そうでないグルーブに比べて危険性がなんと、最大1.6倍も高まることが明らかになったのです。
(参考URL:低炭水化物高たんぱく質ダイエットは心血管リスク上昇に関係)
プロティンダイエットが流行している
とっても、難しいお話なのですが、ダイエットもほどほどにして下さいねと言うことです。
巷では、筋肉をつけることがダイエットに効果があるとして、プロティン配合のサプリメントが豊富に売られています。決められた以上に飲んだり、複数のサプリメントを同時に飲んだりすることは、やめましょうね。
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