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有料老人ホームの入居条件と退去条件を知って、後悔を無くしたい

『少々のことではへこたれない』、そんな施設を待ち望むよね

扶養義務のある家族の負担を減らし、身の回りのお世話をしてくれる有料老人ホームは、確かに便利です。但し、有料老人ホームとて都合もあります。

お互いフィフティフィフティの関係で付き合っていくためには、各々の条件をすり合わせていく必要があるようです。

時には、認知症を抱えて家族にとって、大きな犠牲になることがあります。入居する本人が、施設の設備やレクリエーション、食事に喜んでいると言うだけでなく、現実の条件を把握してください。老人ホーム慰問

将来何があってもリスク管理できる覚悟は、必要ですよ。

有料老人ホームのトラブルで気をつけるべき大きな点は、やはり入居条件と退去要件となります。

日常生活で見守りが必要な親を、ホームに預けて『やれやれ』と思っても、認知症が進み一時も目が離せない状態になると、退去を言い渡されると言った笑えない状況になります。介護の負担を軽減したつもりが、大きな荷物となって戻ってきたなんて、洒落になりません。

有料老人ホームの入居条件と退去要件の見比べ

入居条件と退去条件を、下記に記載しておきました。施設によって異なりますが、分かりやすく多くの施設で適用されている条件を、一緒に記載しておきます。

有料老人ホームの入居条件
  • 年齢
    60歳以上か、40歳以上で2号被保険者で特定疾病の認定有の方
  • 介護度
    入居時において要支援か、要介護の認定有の方
  • 医療行為の必要性
    重度の認知症、夜間の徘徊、胃ろうの方は受け入れ不可
  • 住民票の移動
    移動の義務あり(特別養護老人ホームでは義務付けられている)
  • 費用の支払い能力
    入居者本人の財産や年金などもですが、扶養義務のある家族の収入なども判断材料
  • 身元引受人、保証人の有無
    必要
有料老人ホームの退去要件
  • 亡くなった場合
  • 要介護度が変更になった場合
    例)介護保険でサービスを賄っている老人ホームは、介護度が低くなるといったこと
  • 施設で対応できない医療処置が必要になった場合
    例)胃ろうやうつ病など
  • 他の入居者に迷惑行為がある場合
    例)重度の認知症などによる暴力・暴言
  • 入院などで一定期間以上移住しなくなった場合
  • 費用の滞納があった場合
退去時は、身元引受人、保証人に負担がグッとかかる

要介護度が変更になった場合は、多くは介護の必要が軽くなり自立したことが考えられます。でもこれは、現実問題として、そうありません。

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それ以外の退去要件のほとんどは、退去後、その後の扱いをどうしたら良いのか、戸惑うことばかりです。これらの対応は、全て入居時に記載した、身元引受人、保証人が行うことになります。

多くの介護サイトに寄せられている相談内容は、認知症等での症状が悪化して、施設に退去を言い渡されたものの、その後の対応に困ると言ったことばかりです。

ぶっちゃけて言ってしまうと、施設でも手におけなくなった状態の入居人を、保証人が対応しなくてはならないのです。

退去に発生する共通した作業は、使用していた居室の荷物の処分と後片付けとなります。

他、どのような対応が必要なのかを、一つ一つ見ていきます。

  1. 死亡した場合遺体、遺品の引き取り。お葬式や、親戚や知り合いへの連絡。
  2. 介護度が変更に伴い、介護度に合わせた施設や住居の確保と引っ越し手続き。
  3. 医療機関への入院手続きなど。
  4. 住民票を移転先へ移動。
  5. 不払い分の入居費用の工面

有料老人ホーム選びは退去要件を重視する

有料老人ホーム選びを、当サイトでもいろいろ書いてきましたが、もっとも重視すべきは退去要件なのではと考えはじめています。

つまり、少々のことでも対応できる懐の深い施設を、できるだけ探すと言うことです。また、対応できるということは、それだけ設備と人件費がかかりますので、入居者本人や扶養家族に金銭的な覚悟があるかです。残念ですが考えるべき点は、やはりお金となります。

特別養護老人ホームが人気なのは、低所得者でも入居が可能である以外に、医療行為も対応可能なことにあります。(医師や看護師の配置等、施設ごとに一定でないために一概には言えません。)

しかし、亡くなるまでいられそうといったイメージは、多くの人にあるはずです。

昨今、少しづつですが、上記の条件を緩和させて施設ごとに対応している動きがあります。例えば、胃ろうが可能な有料老人ホームなどがあります。長期の入院でも、退去する必要が無いと明言している施設もあります。

こうしたイレギュラーな事例に対応する準備がある、まったく考慮しないかといったことは、入居時に何となく分かるはずです。文面で、口頭で、実際体験入居してみてと、他の施設と比較してください。退去要件と施設毎の対応力を、見抜いてください。

退去後の助言やアドバイスも行ってくれる施設があれば、家族はもっともっと楽になると思うのですが、どうでしょうかね。

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