スポンサードリンク

水道水にアルミニウムが入っている、アルツハイマーの予防法は?

必須ミネラルを過不足なく食べる

過去にアルツハイマー病とアルミニウムに、関係ありの事例がいくつか発表されていましたが、現在2019年においては科学的な根拠なしとされています。とはいえアルミニウムを過剰に摂取すると、腎臓や膀胱、握力の低下などがあることから、アルミニウム摂取への警告は収まりません。

水道水なしの生活はあり得ませんので、水道水に含まれるアルミニウムへの不安も残ります。WHOにて水道水の水質基準は、0.2 mg/L以下と設定されています。この数値は、食品に含まれるアルミニウムの量と比較すれば、ほんのわずかです。

逆にアルミニウムが含まれる可能性が高い膨張剤を使用した、パンや菓子類を多く食べる小児への影響が目下のところの不安材料となりました。水道水を飲む犬

それでも、水道水のアルミニウムへの不安な方へ、対策として2つあげます。一つは浄水器の利用と、アルミニウムの影響を受けないような食生活を心掛けることです。

水道水のアルミニウムが気になる対策

浄水器の品質を見極める

水は命の源と考えて、高額な浄水器を取り付けているお宅もあるようです。ただ、水道水にはカルシウムやマグネシウム、カリウムといった体に良いミネラルも含まれていて、特に高額な浄水器にはミネラルまで除去してしまうものもあります。体に良いミネラルは残し、害を与える物質だけを取り除く浄水器が欲しいですね。

流行りのミネラルウォーターにしても、水道水よりミネラル分が少ないこともあります。このようなことを補うために、ミネラルウォーターは、不純物を除去したのち、再びミネラルを加えているメーカーもあります。

浄水器で、お勧めなのは『クリンスイ』です。クリンスイは、種類によって除去する対象物質の数が違っていますが、いずれの製品も、鉄(微粒子状)とアルミニウム(中性)は、除去します。鉄は悪い物質ではないのですが、水道管などの錆が混入することがあり、味が悪くなるからだそうです。

しかも、先にあげたミネラル、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムは、残したままです。

通常のペットボトル450本分の量の水が、カートリッジ1本で作れるそうです。経済的でもあります。

食生活でアルミニウムの影響を受けない体にする

アルミニウムは、主に肺、骨に存在し、わずかに血液や脳にも入り込んでいますが、その役割は明らかにされていません。たとえ多く摂取しても蓄積されることなく、99%は排出されるものです。残りの1%は腸で吸収されるものの、腎臓を通って尿とともに排出されます。

アルミニウムが体外に排出されない人は、腎機能に障害がある、排せつ機能が完成していない乳児です。このような場合、アルミニウムが脳に蓄積されます。

また、体内存在する必須ミネラルが不足しても、蓄積される可能性があります。カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄分を含む食べ物を心がけることも必要です。

何故水道水にアルミニウムが混入するのか?

水源に近い土地から流れ込む

水道水は雨水が、山や田畑、農場から川へ流れ込んだ水を集めて作られます。アルミニウムは、普通に土壌に存在しているので、雨水に溶け込み水源の川に入ります。

スポンサードリンク

環境汚染も関係しています。自動車の排気ガスや、工場から排出されるばい煙が酸性雨にさらされると、土壌が酸性化してアルミニウムが溶けだしてしまいます。野菜を作る際に使われる農薬にも、アルミニウムを含んでいるものもあり、川に流れ込む可能性となるのです。

ゴミを取り除くためにアルミニウムが使われる

水道局では、水道水を作る時、最初に凝集という工程があります。泥やチリといった粒子を取り除くために、それらのゴミを凝集させて取り除くのです。この凝集沈殿処理を行う際、硫化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムなど、アルミ成分が含まれた高分子凝集剤を使用しています。

アルミニウム系の凝集剤のほかに、鉄とシリカを主成分とした凝集剤なども開発されていますが、ちょっと調べてみましたが、平成24年でアルミニウムの凝集剤を、使用している水道局はまだまだあるようです。

アルミニウムの危険性

アルツハイマー病の発生要因が、次々に明らかになるにつれ、アルミニウムとの関連性を疑う人は減り、否定する説が有効なりました。しかし、最近までは、アルツハイマー、パーキンソン病、言語障害、筋肉のけいれん、ひきつけやてんかんなどとの関係を疑われてきた金属でもあります。

世界的な研究機関であるWHO(世界保健機構)で、1日あたりの摂取量は2.5~13㎎と明記しています。平成29年に食品安全委員会が厚生労働省に報告した『アルミニウムの食品健康影響評価』には、怪しい検査結果もうかがえました。

対策には優先順位をつけましょう。体内にアルミニウムが対象に入り込む量を高い順に並べると、それは水道水ではなく、食べ物、加熱処理を施すアルミ製の調理器具、医薬品となります。

食生活の中でのアルミニウム摂取量

昭和女子大学助教授・福島正子先生が、食生活に含まれるアルミニウム摂取量について興味深い講演をしています。水道水がとか、アルミ鍋がとか、アルミ缶がとかといった個々にターゲットを絞らず、1日の食事メニューでアルミ摂取量を算出しています。先に挙げた1日の摂取量を軽く超えているのも見逃せません。

少し、抜粋して終わりにします。

たとえば朝、パンを食べ、昼と夜が和風の食事の例では、パン、まびき菜、お茶などは比較的アルミニウム量が多いが、1日では2.4mgの摂取となる【表1】。別の献立では、朝、ごはんと焼きのりなど、昼に食パン、夜に魚を食べるとやや高めの値になり、3.1~3.2mgとなる。少し洋風の食生活では、チーズトースト、牛乳などが高く、スパゲッティ、ハンバーグ、紅茶などで、1日3.7mgになる。パンを食パンからクロワッサンにすると一気に2mg上昇する。これらの計算では、平均的な食生活で1日3~5mgのアルミニウムを摂取していることになる。ただし純和風の場合、1日2mgぐらいの場合もある。

中略

医薬品は、市販されている薬で低いものは1日67mgで高いものは200mgぐらい、医療用では1~3gと、食事と比べものにならないほどアルミニウム量が多い。  このような結果をまとめると、食事から1.5~3.4mg、お菓子や飲料で1~50mg追加され、さらに医薬品や調理器具などからの溶出がある。

スポンサードリンク