フレイルやサルコペニアが認知症を引き寄せる

うかうかヨボヨボにもなっていられない!!

なるほど。『おいぼれジィジィー』と『よぼよぼバァバァー』を別の呼び方をすれば、フレイルとサルコペニアとなるのかと思いつきました。

冗談はさておき、フレイルやサルコペニアを早期発見、早期対策することで、健康寿命を延ばせます。フレイルもサルコペニアも、適切な食事や運動を行えば対策できるからです。フレイル対策

『よぼよぼバァバァー』に甘んじていてはいけない時代。要介護にならないように、一人ひとりの努力が社会保障の負担を軽くします。

フレイルやサルコペニアの予防が健康寿命を延ばす

フレイル(frailty) は,BuchnerとWagnerが1990年代にfrailtyの概念を「体の予備力が低下し、身体機能障害に陥りやすい状態」としています。介護が必要でないまでも、その日が近い状態です。

日英の解析チームの発表によれば、65歳以上の人口3477万8千人のうち、250万人いると推定されています。

フレイルの診断基準は、1)体重減少,2)疲労感,3)活動量低下,4)緩慢さ(歩行速度低下),5)虚弱(握力低下)の5項目のうち、3つ以上当てはまる場合をフレイルとしています。1つまたは2つ該当する場合は、フレイル前段階となります。

サルコペニアは、1989年にRosenberg IHが、加齢による骨と筋肉量の減少に、高齢者の老化を加速させとして作られた造語です。骨や筋力の衰えた状態を指していますが、医療で具体的な診断基準は明らかにされていません。

一般的に70歳までに20歳代に比較すると骨格筋面積は25~30%,筋力は30~40%減少し,50歳以降毎年1~2%程度筋肉量は減少するといわれています。

失った筋肉は脂肪に置き換わっていくことから、サルコペニアが肥満の原因ともなるのです。サルコペニアで太った方は、拗うつになりやすいことも判明しています。うつから認知症という経路もあり。

予防は食事と運動

フレイルもサルコペニアも介護状態に近いけれど、運動や栄養を改善することで改善が可能です。

タンパク質は、体の組織、特に筋肉の素とされる大切な栄養素です。高齢になるとタンパク質の合成力が、衰えるために成人以上の食べなくてはなりません。体重1Kg当たり1gのタンパク質が、毎日必要です。

運動でも筋肉を増やせます。適しているのは有酸素運動で、ウォーキングが身近です。目安は1日5,000~6,000歩となります。スマホなどに万歩計機能付きのものもありますで、測定してみてはいかがでしょう。

ジムやスポーツ施設を使用して筋肉トレーニングや、自宅でマシーンを使って行う筋トレなどもおすすめとなります。 さらに地域のコミュニティ活動や、ボランティア活動に積極的に参加も、心に良い効果をもたらします。

高齢者体力や筋力アップの支援

高齢者の体力と筋力アップのための支援活動が、全国で少しずつ始まっています。

神戸市の試み

神戸市では薬局で薬局がフレイルチェックを行って、栄養や運動の指導をする試みが始まりました。現在、6600カ所の薬局のうち、半分の350カ所が協力しているそうです。(産経新聞:大阪版より参照)

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既に発症してしまった病気は医療機関で対応してくれますが、未病の段階での相談はしずらいものです。いつも利用している薬局で、細かな体の心配事が相談できるのはうれしいことです。

神戸市の薬局が行っているフレイルのチェック項目は、次のとおり。 握力テスト中

  • 立ち上がりテスト
  • 握力測定
  • ふくらはぎ周囲長計測
  • 唾液ゴックンテスト
立ち上がりテスト

椅子に座った状態から立ちあがって座る動作が、15秒間に何回できるのか測定します。65歳男性なら8回以上、65歳女性なら7回以上がめあすです。

足腰の筋力の強さや持久力、スタミナの能力を判定します。

握力測定

握力計を息を吐きながら思いっきり握り、数値を測定します。65歳男性なら3.1~3.4Kgで、65歳女性なら19.1~21.0Kgがめあすです。

ふくらはぎ周囲長計測

ふくらはぎの周囲の長さを、測定します。65歳男性なら34センチ以上、65歳女性なら32せインチ以上です。

ふくらはぎの筋肉量を判断する方法として、『指輪っかテスト』もあります。両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎの一番太い部分を囲む簡易測定法です。輪の中にふくらはぎが囲めるなら、筋肉が減少している可能性ありだそうです。

筋肉量の減少と筋力の低下から、サルコペニアを判断します。

唾液ゴックンテスト

唾液を飲み込める回数が、30秒間に何回であるか数えます。3回以上がめあすです。

飲み込む力を判定します。

スポーツクラブのザ・ビックスポーツの試み

大阪市にあるスポーツクラブのザ・ビックスポーツでは、将来介護を予防するプログラム『快活・楽楽倶楽部』を実施してます。(産経新聞:大阪版より参照)

快活・楽楽倶楽部は60歳以上を対象にした、介護予防のプログラムを3カ月1クールが基本です。スポーツクラブの会員でなくても、月5000円で参加できます。 下の写真は、ザ・ビックスポーツではなく単なるイメージです。スポーツジム

快活・楽楽倶楽部のチェックリストは、次のとおりで、ひとつでも該当していれば、加齢や運動不足による筋肉、骨、関節やバランス能力が衰えている心配があるそうです。

  • 家の中のわずかな段差につまずいたり、滑ったりする
  • 階段をあがるのに手すりが必要
  • 片足立ちで靴下をはけない
  • 歩き始めに膝が痛む
  • 15分続けて歩けない

快活・楽楽倶楽部のプログラムを開発した亀井さんが、面白いチェック方法を教えてくれました。わが母と照らし合わせてみても、思わずそのとおりとうなずきました。

頭からかぶるパジャマから、前ボタンを好んで着るようになると注意が必要だというのです。母はパジャマと言わず、セーター、肌着、ワンピースの全てが、前開きボタンです。Tシャツやトレーナーなどをあげようものなら、わざわざ前を開けてボタンを付ける始末です。

亀井さんは、肩甲骨のまわりが硬くなって手が上げづらくなるために、前空きを好むようになると言います。

まずは、自分や家族の変化に気がつくことから、ということでしょう。

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