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無くならない認知症介護疲れによる殺人事件

施設にも見放され、職場にも見放され一体どうすればいいの

貧困と介護疲れの板挟みから、親や伴侶に手をかける事件が病みません。

知り合いの方で、認知症も重くなったからと、有料老人ホームから退去を迫られました。どんなに文句を言っても足りないと言わんばかりに、愚痴が止まらない様子です。『ちゃんと、お金を払っているのに・・・』と、延々と続きます。

今度、苦労して、新しい入居先を探したとしても同じ事になりそうです。施設の入居が難しかったら自宅で介護となります。さらに、収入の見込みなく、蓄えも無ければたちまち貧困苦となります。老々介護

もっと最善の策があるのではないかと、介護者自身も頑張って

実際、取り返しのつかない事件が起きるたびに何か、しっくりいかない気分になります。

介護疲れと貧困は、本来別物です。しかし、認知症となると一緒に訪れます。介護疲れは認知症の暴言や徘徊などによる問題行動によって、精神的に追い詰められた場合、貧困は仕事を失い経済的に追い詰められた場合です。

この二つが同時進行して、介護される側も介護者も壊れていきます。

介護疲れを回避する策はないか

介護者がもし、精神的に追い詰められ生活することも困難になるならば、本人に向精神薬を使うことも検討するべきです。今の時代は、こうした薬物利用を良くないと言う風潮はあるし、私も賛成です。けれど、介護者と介護される側を天秤にかけて、介護者の負担が大きかったら、やむなしと割り切るべきなのです。

この記事を書いた本日、7時にNHKニュースで、厚生労働省が向精神薬の長期間使用を、控えるように勧告をだした事を知りました。施設に預けた母親の暴力が酷くて、向精神薬を飲み続けた後容態が悪くなったと、女性が話している映像も映ります。その瞬間、『自分で面倒を診てみたらわかるわよ!』とかなり強い反感を持ちました。

強い薬を不必要に使うのは悪。かといって、状況に応じた対応をしなければ、悲惨な事件は無くなりません。

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認知症の問題行動は、介護によるケアで抑える方法もあります。ずっと、医療機関を中心にして言われ続けてきたことだし、有効な手段です。

但し、個人じゃ無理。施設やデイサービスを利用して、必ず専門家の手を借ります。ケアマネジャーには、難しいことだけど、とことん辛い状況を、話した方がよいでしょう。なかなか、家族の恥や自分のイライラを、面だって口にすることは難しいのですが、介護の現場の方達は、イライラしている介護者の人格を否定することはありません。介護者が陥りやすい精神状態も、充分承知しているからです。

施設入居を検討する場合は、認知症の対応可能な専門施設を検討して下さい。上記の知り合いの人の場合や、他の人の相談内容を読んでいて感じるのは、普通の高齢者ホームに入居を望んでいるからそうなったのではと、思われる節があります。

明らかに困った状態であれば、本人を説得して専門施設への入居を行います。例え、それが精神病院という選択となっても、最悪の事態をさけるならそうするべきです。その時感じる罪悪感も、最悪の時の罪悪感に比べれば、小さいのですから。

市の介護用のパンフレットには、明確に認知症専用であるどうかの記述はしてあります。親の気持ちを考えるより先に、先ずは自分が耐えられるかどうかを先決にするべきですよ。

仕事ができない理由は何?

親の介護で仕事を出来ない理由は、何なのでしょうか?

『親がどうしても自宅で暮らしたい』と言うから、『使用する施設と勤務時間が合わない』から、『親を預かってくれる施設やデイサービスがない』からと、出来ない理由はあるはずです。

悲惨な事件を起こした方たちに共通している事は、みんな一人で抱え込もうとしている事です。地域包括支援センター、ケアマネジャー、高齢者を抱えた近所の方達に、相談すれば、別の解決策を提示してくれるかもしれません。

『仕事ができないなんて、人生最大のピンチ!』、もうみっともないくらいジタバタしてもいいんじゃないかって、私的には思わけです。行動を起こさないで事件を起こして一生の恥をさらすなら、この時だけとばかり、一杯恥をかいて助けてもらう方を選ぶべきです。

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