スポンサードリンク

冬でも脱水症状?高熱や便秘用に経口補水液を

乾燥する冬は皮膚から水分が失われる

汗をかかない冬に脱水が起きるはずはないと考えがちですが、実は、冬でも注意が必要です。特に空気が乾燥しがちの関東地方で暮らしているなら、屋外で長時間過ごせば他の季節より、多く外気に体内水分が奪われています。エアコンのかかった屋内で過ごす際も、室内の空気は乾燥しますし、エアコンの風で蒸発する皮膚の水分が増えます。

一般に湿度を考慮せず、汗をかいていない時の皮膚から蒸発している水分量は、1日あたり600ミリリットル程度だそうです。この数値、想像以上に多いと感じますし、湿度が低くなればさらに増えてしまいます。体内に水分を溜め込む力が少ない高齢者の場合、湿度が脱水の原因になるといっても大げさではありません。

屋外で過ごす場合は、水筒を持参して小まめに水分補給を行います。屋内でエアコンを使用する際は、湿度を50%を下回らないように気を配ります。最近は、性能の良い加湿器も増えていますし、加湿器を使わないにしても洗濯物を干すとかぬれタオルを干すなどすれば、湿度の調節は簡単にできますね。

コタツに入っているおばあちゃん

冬の脱水は便秘になりやすい

高齢者に限らず、冬は便秘になりがちになります。

寒いからと屋内にこもりっきりになり運動不足になりますし、夏ほど喉の渇きが感じにくくなるために水分補給も少なくなります。寒さから体を守ろうとして血管が収縮して血流が悪くなるので、腸のぜん動運動も鈍くなるためです。

高齢者は内蔵機能が衰えていますので、上記のような便秘の原因に敏感に反応します。口渇中枢の感受性も低下していますので、若い人より喉が渇きに鈍感になります。お水はサラサラしていて喉を通しにくいので、自然飲む量も少なくなります。

ヨーグルトやみかん、ゼリーといった喉ごしの良いものと一緒に、お茶を飲むように促してみます。食事だけで水分補給を満たそうとすれば、大量の水を処理するために腎臓に負担がかかります。体内の老廃物を処理は、高齢者ほど苦手になります。少しづつ、定期的に水分補給を心がけていくことが大切です。

スポンサードリンク

一人の人間に必要な水の量とは

水は人の体の中で多くの仕事をしています。食事から吸収した栄養を体中に運ぶ、逆に、不要な物質を排出するのも体内の水です。外部の刺激から皮膚の乾燥を守っているのは、水分をたっぷり含んだ皮膚組織です。歩く時に使用する膝関節は、水分を含んだ弾力成分がクッションの働きをして関節同士の摩擦を軽減させているのです。

生命を維持に欠かせない呼吸時の息の中の水と、体温調節を行う汗の中の水を『不感蒸泄』といって、1日に約1リットル出しています。排泄物である尿や便の水は、体格によって幾分異なりますが、約1.5リットルです。

排出する量がもし減るならば、体の営みに影響が出ます。不要物を洗い流すべき水が足りなければ、体内に不要物が溜まる一方です。便とて硬くなり便秘になるのです。水

水を摂るタイミング

小まめな水分補給を実現するには、水を摂るタイミングを決めてしまうことです。以下のタイミングは、母のかかりつけ医から教えてもらったものです。

  • 寝る前にコップ1杯
  • 目覚めにコップ1杯
  • 入浴前にコップ1杯
  • 入浴後にコップ1杯

生命を維持するために必要な水分を摂り、排出する行為は非常に大切です。但し、腎臓などの疾患を持ち、医者に要注意の指示が出ている方は別です。

脱水症状の緊急処置と日常の水分補給を

高齢者の脱水症状が、脳梗塞や心筋梗塞を招くでも記載しましたが、水分不足は病気にも繋がります。

脱水状態になった時の応急処置に、経口補水液があります。経口補水液は点滴と同じ成分で作られていて、医師の判断を仰ぐことが必要ですが、ドラックストアで売られています。当サイトで一度紹介したことがありますが、飲みやすいゼリー状のお水なんて便利なものも良いでしょう。かかりつけ医に相談してみてください。

自宅に常備しておくと、便秘や発熱時などの隠れ脱水対策になります。

スポンサードリンク