認知症高齢者の日常生活自立度の種類と測定方法

認知症か認知症でないかの判断は難しい

かつて見た刑事ドラマに、痴呆が入っっていた老人は、いつも周囲に軽視されていましたが、犯人を突き止める手掛かりを覚えていました。その結果、見事事件を解決したというドラマがありました。その当時は、自分が介護するなんて状況ではありませんでしたので、何となくやり過ごしていましたが、今考えてみると、かなりの真実をついています。スケール

多くの高齢者は、まだらぼけです。それが、高齢のための単なるボケなのか、認知症によるものなのかは、判断しずらくなります。例え間違っていたとしても、周囲の人が軌道修正したり、代わりにやってあげてしまい、なんとなくやり過ごしているせいです。

日常生活自立度のスケールは必要

高齢者が日常生活をどこまで自立して行うことができるのかといった、スケールは、介護現場や医療現場での客観的な判断基準のためのようですが、家庭で観ている介護者も助けます。

家に来るケアマネージャは中々面白い方で、『認知症の方は、何でもできますと言いますが、はっきりいって駄目です。』とおっしゃいました。家族はそう考えて行動した方が、間違いや危険が、少ないということもありそうです。

認知症の方は、自分が”できない”と認めませんし、その区別がわかりません。ヘルパーの手が入り、家族の支援を受けて生活しているために、”できない”ことがそう苦でもなさそうです。手や足に障害がある方との、決定的な違いは、自分の状況が把握できていない事です。

家族も一人で行動する機会に、見当違いな行動を見て、『あっ、これはできないのね。』と、気づきます。全てを把握している訳ではありません。

どんな評価スケールがあるのかとか、介護している人のスケールの位置がどれくらいなのか知っておくことで、手を差し伸べるべきところと、自らの意思を尊重するところを区別することができます。

認知症 日常生活自立度の評価スケール

現在使用されている、認知度を確認するためのスケールを上げます。

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1.認知症高齢者の日常生活自立度

厚生労働省が平成5年に作成した指標のひとつで、介護保険制度における要介護認定の判断基準になっているものです。

2.長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

最も使用頻度の高い認知症のスクリーニング. テストのひとつです。質問式のテストで、患者が質問に答えます。身近なこと、ちょっと前の記憶の有無などの確認を行います。1人あたりの所要時間は、5~10分程度で、質問項目は. 9つです。

3.MMSE(ミニメンタル・ステート)

認知障害の疑いのある患者のために開発された古典的な評価方法です。その内容は、患者の理解力と認識機能をテストする一連の質問からなっています。

4.N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)

長谷川式が被験者への質問に基づいて認知症を評価するのに対し、このNMスケールは、被験者の日常生活における行動観察を通して評価を行うのが大きな特徴です。検査場所を選ばず、患者が言葉で回答するものではないので、意思疎通が困難な者に対してもできます。

評価者の判定方法や、患者の情報量によって左右され、評価結果にばらつきが見られるのが難点です。

なお、実際の使用にあたっては、各項目のどの区分に該当するか評価した後、5項目(寝たきりでは3項目:会話、記銘・記憶、見当識)の点数を合計し、重症度を評価します。

5.臨床認知症評価尺度(CDR)

記憶、見当識、判断力、問題解決能力、社会適応、家庭状況、趣味、関心、介護状況を5段階で評価します。機能評価ステージ(FAST)は物忘れ、会話、旅行、家計、着衣、入浴、排便、歩行の程度より、軽度、中等度、高度に分類します。

6.アルツハイマー型認知症行動尺度(BEHAVE-AD)

アルツハイマー型認知症にみられる精神症状と、その症状に対する薬物療法の効果を判定することを目的とします。全般評価7項目と、具体的行動に関する25項目から構成され、最近2週間における行動観察に基づいて行います。認知症の周辺症状から評価を行うため、評価に必要となる情報は介護者等が提供します。

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