一日10杯以下のコーヒーで健康効果を狙おう
眠気が襲った時、気分が沈んだ時、コーヒーを淹れる方は多いはずです。これは、無意識のうちにコーヒーに含まれる覚醒作用を、求めているからです。
カフェインはこうした、やる気を奮い立たせる以外に、中枢神経や筋肉を刺激する作用もあり、筋肉を休ませてくれます。血管を広げたり血液の巡りも高めてくれるので、リラックス効果が高く、仕事の気分転換には、もってこいの飲みものですね。
真面目で仕事熱心な方ほど、休憩時間にコーヒーブレイクを取り入れることが、大きな病気のリスクを避けることができます。カフェイン以外に、コーヒーが及ぼす体に良いことを調べてみました。
コーヒーで血栓予防?
脳梗塞や心筋梗塞は、血液が固まってできる血栓が詰まることで起きる病気です。人間の体の中には元々、血液が固まった際に溶かす働きがあるのですが、バランスが崩れると血栓が作られ血管を詰まらせます。
固まった血液を溶かす酵素は、人が心地よいと感じた時や、良い香りの食べ物を食べた時に多く分泌される効果があるそうです。(t-PA)コーヒーには、t-PAの分泌を促す効果があり、血栓を溶かす作用に貢献しているのです。
また血液が固まる前に、固まりにくくするつまり血小板の凝集を阻害する働きも、ちょっとあるのですよ。
ポリフェノールが脳卒中を予防?
脳梗塞は、脳卒中のひとつの病気ですが、脳血管障害全般にからみてもコーヒーは良いと言われています。コーヒーに限らず、お茶、紅茶の成分と、脳に及ぼす因果関係が発表されています。
とりわけコーヒーに含まれるポリフェノールは、抗酸化作用を働かせて、脳の中に血栓を作られにくくさせているそうです。
ハーバード大学医学部の実験
ハーバード大学医学部、ロブ・ヴァンダム教授は、毎日6杯以上コーヒーを飲む人は、1日1~2杯飲む人と比べて、一過性脳虚血発作(TIA)か脳卒中を起こすリスクが約4割も低下したとあります。また、1日3杯お茶を飲む人は、飲まない人と比べて、脳卒中のリスクが21%減少することが分かりました。
緊張状態を解く脳の休憩タイムが良い
ただ、一番の理由は、お茶やコーヒーを仕事や勉強の合間に、ゆったりととるコーヒーブレイクタイムをとる気質なのではと、個人的に思います。極度の緊張状態が続けば、脳は委縮してしまうのです。先の東日本大震災の際も、多くの人がストレスにより脳が委縮します。
極度の緊張状態や集中した後は、お茶やコーヒーで、心を開放し充分なリラックスタイムを持っていることが、お茶やコーヒーに含まれている有効成分と加わり、効果をだしているのかもしれません。余裕のない精神状態は、体を巡っている血液の流れも悪くします。その結果、脳が委縮してしまうのです。
働き盛りのお父さん、体力も気力にも自信があると言っていないで、毎日のコーヒーブレイクタイムをゆっくりと取ることも大切なことです。
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