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高齢者につきものの便秘、認知症でも規則正しい生活のリズムを!

多くの困った原因は便秘にあり、毎日すっきりさせるには

認知症の方の困った徘徊や暴力、暴言の原因の一つが、便秘なのではといわれています。頑固な高齢者に、ましてや理屈を嫌がる認知症に生活習慣の改善は難しく、薬で解決しているのが現実です。ラジオ体操をするおばあちゃん

高齢者の便秘の原因

高齢者の便秘になる原因はいたるところにあります。

  • 足腰が弱く、外出も思うようにいかないで運動不足になりがち
  • 硬いものが食べられないために生野菜や、繊維質の野菜を食べないので、腸のぜんどう運動が少なくなる
  • 夜のトイレが嫌で水分をとらない

認知症にだから便秘なのではなく、高齢者の生活習慣が、便秘を招き腸内環境が悪化させます。その結果、体の各組織が不調になってくるのです。

たかが便秘、されど便秘で、食習慣を改善し便秘を直したら、糖尿病が治り、失明しかけていた目が治ったという眼科のお医者様の本を読んだことがあります。便秘から引き起こされる、重い病は多いのです。

便秘の対応

でも、便秘だからといって病院へ通っても、下剤や整腸剤を貰うだけで、生活習慣の部分にまで、立ち入って入り込んでくれることはまずないでしょう。

認知症になり、介護の人が介入してから便秘に直面し、その対応に四苦八苦するのです。酷い場合は、肛門に指を入れて、かきださなくてはならないこともあるそうです。

認知症の看護師さんの話ですと、便秘薬を飲んでいない患者はあまりいないそうです。浣腸も3日に1度とか、1週間に1度必要な場合が多く、慢性的な便秘で完治することはありません。

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便秘のために眠りが浅く、認知症の徘徊や不安、焦燥感やパニック症状等の周辺症状をも引き起こすのです。

まずは生活のリズムを崩さない

大切なことは、認知症だからということはなく、若い人と同じ生活のリズムをキチンと刻ませる必要があります。起床・就寝時間、食事の時間、おやつの時間を、毎日、決められた時間に必ずとるだけでも、違ってきます。

運動を促す

何か、楽しみを見つけて、体を毎日動かす習慣をつけると違ってきます。母は、庭に植えた植物の実が色ずくのが楽しみで、気分の良い日は庭に出るようにしています。

運動も歩行器を利用して、どんなにゆっくりでも、家族の人と外出する工夫をすると違ってきます。ディサービスを利用するのも、良い方法です。

癖にならない健康食品の利用を

便秘薬の中には、常用すると癖になって効かなくなり、どんどん量を増やさざるえないものがあります。食品の延長線上にある健康食品の中に、癖にならないものも昨今でてきました。

代表的なものは、オリゴ糖。オリゴ糖は、水分を含みながら、大腸にそのままの形で届きますので、便を軟らかくしてくれます。腸のぜんどう運動を促して排便まで導きます。

注意するべきは、ドラックストアなどで手軽に購入できる『センナ茶』や『アロエ』などです。一見、体に優しそうな気がしますが、刺激性下剤の一種で癖になります。一時的に使用するなら、問題はありませんが常用はいけません。

知恵比べと考えて、便秘対策を

時々、お年寄りと話をして、どうしたら良いのか相談してみると、思わぬ解決方法が見つかる場合があります。

老人在宅介護は、知恵比べです。便秘をおろそかにして、症状を悪化させるのか、知恵を絞りだして介護を受ける側も、介護する側も楽になるかが決まってきます。そのまま放置しておくと、良い方向へは進みません。

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