高齢者の便秘は、危険がいっぱいだった
多くの高齢者は、運動不足、水分補給不足、少食といった原因から、便秘になりやすい生活です。便秘薬も、毎日常用しているでしょう。特に認知症の方は、便秘に悩まされている方が全てと、言い切れるそうです。
高齢者には、特に便秘をさせないようにしよう
便が腸の中に長くとどまると、有害なガスを出して、腸内環境だけではなく血液環境も悪くします。脳にも少なからず、影響をあたえてしまいます。
便秘を繰り返せば、腸も弱り、食べ物から体に必要な栄養を吸収できなくなってしまいます。ただでさえ、少食なのに栄養状態は、悪くなるばかりです。
腸にはもう一つ、人間が幸せを感じるホルモンを作る働きもあります。専門的には、セロトニンやドーパミンと呼ばれているホルモンです。腸が弱ると、幸せホルモンの合成が出来なくなるために、うつの原因になったり、認知症の方がBPSD(奇声をあげたり暴力行為をしたり)を起こしてしまいます。
更に便秘が進行していけば、腸内閉塞や力みすぎて脳梗塞のリスクにもつながってしまいます。
高齢者には、便秘をさせてはいけません。
毎日飲むものだから、お腹にやさしい便秘薬を
しかし私は、毎日病院で処方される便秘薬を、飲むのは抵抗がありました。トイレの後、少し疲れた表情をしている母を見て、毎日のことだけに楽な方法を考えます。
オリゴ糖のことは、以前より知っていましたが、その効果には内心疑問を持っていました。腸まで届くヨーグルトさえ、効かない便秘に、腸内細菌の餌であるオリゴ糖を食べても、たかが知れていると考えていたからです。
でも、試してみたら、ゆっくりとじわじわと効きました。効かないときは食事毎に6gずつ、お茶に入れていましたが、医師の薬を使わずとも、薬と同じようにたっぷりとでました。
オリゴ糖は、お茶や食べ物に混ぜれば良いので、摂取しやすいこともあります。粉末状ですので、常温保管ができますし、まとめ買いができるというのも便利です。
その上、おなかに優しいようで、トイレから出た母の表情は穏やかです。便のニオイもほとんどしないし、高齢者の便のニオイの認識が変わります。
オリゴ糖は、すごい。
私が試したオリゴ糖は、ラフィノースオリゴ糖で、天然のてんさいと呼ばれる野菜から抽出されたタイプです。
下の写真は、業務用です。30㎝の物差しが、すっぽりと入る大きさの袋です。
オリゴ糖と一口に言っても、人工的に作られる物もあり、わずかしかオリゴ糖を含んでいないのに、オリゴ糖として売られているものがほとんどだそうです。ラフィノースオリゴ糖は、オリゴ糖に2%のショ糖を加えただけの98%が、オリゴ糖です。
私が購入した『健康食品の原料屋』は、病院や高齢者施設にも納品しているお店でもあります。⇒ 子供や妊婦もスッキリ!オリゴ糖純度98%以上 国産 無添加 天然原料 ラフィノースオリゴ糖100g(1日2gで約50日分)送料無料
そもそもオリゴ糖って何、どうして便秘予防になるのかを、次に記述してみます。
オリゴ糖って何?
1999年にパスツール研究所のティシエが、母乳で育った健康な乳児の便からビフィズス菌を発見します。その後、腸内細菌の研究が進み、ビフィズス菌などの善玉菌を増やしているのが、オリゴ糖であることを突き止めます。
糖類の最小単位を単糖と呼び、2分子が結合されると2糖類、3分子だと3糖類です。オリゴ糖は、こうした分子の結合が2糖から数糖と少ない結合の糖類です。
口から摂取しても、人の体にはオリゴ糖を分解する酵素がないために、胃や小腸をそのまま通り抜け、大腸まで届けられます。糖でありながら、エネルギーになりにくいので、血糖値を上げることはありません。
オリゴ糖は、腸内に住むビフィズス菌など善玉菌の餌となります。腸内には、便秘が続くと大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が増え、腸内環境を悪化させてしまいます。ニオイの強い便が出ているときは、悪玉菌が優位な時です。善玉菌が増えることにより、質の良い便をつくり、ニオイも少なくなります。
オリゴ糖には種類があり、野菜にも含まれています
- フラクトオリゴ糖
たまねぎ、ごぼう、ニンニク、アスパラガス、バナナなど - ガラクトオリゴ糖
牛乳、母乳など - キシロオリゴ糖
たけのこ、とうもろこしなど - イソマルトオリゴ糖
味噌、醤油、清酒などの発酵食品とはちみつなど - ラフィノースオリゴ糖
甜茶、大豆、キャベツ、とうもろこし、ブロッコリー、アスパラガスなど
私が使用したラフィノースオリゴ糖は、フラクトース、ガラクトース、ブドウ糖の分子が1つずつ結合しています。砂糖の1/5の甘みを持っていながらも、大腸まで消化されないために、血糖値を上げることがありません。また、食物繊維のように、腸内の余分なコレステロールを吸収する働きもあります。血糖値やコレステロール、中性脂肪が気になる方にもおすすめです。
お茶などに入れて飲みましたが、緑の風味が深くなり、お茶の味を褒めたことがなかった母が、しきりと美味しいお茶と言っておりました。他、紅茶やハーブティーに入れても、風味が引き立てられて、美味しく飲めました。
下の写真は、冷たいお水へラフィノースオリゴ糖を入れたところです。ダマになることなく、直ぐに溶けてしまいました。
通常市販されているオリゴ糖は、ゼリー状になっていて、オリゴ糖が含まれる量は僅かですが、ラフィノースは高濃度です。ラフィノースの高純度粉末品は、医療用で移植臓器の保存性向上剤としても利用されているそうです。
私は、よくきな粉を調理量として入れますが、きな粉でオリゴ糖2g摂取しようとしたら、大さじ4杯も入れなくてはなりません。カロリーにすると、122Kcalです。ラフィノースオリゴ糖なら、小さじ1杯で2gのオリゴ糖が摂取できます。オリゴ糖を食べ物で、補うことは、大変です。
100gより試せますよ。↓
|
スポンサードリンク