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ためしてガッテンで、物忘れの放送を行っていました。

昨日NHKのガッテンで、『まさか!もの忘れに利く薬があったなんて』をやっていました。高齢者と言えば認知症と考えてしまいがちですが・・・ガッテンポーズ

てんかんは、認知症と似ているけど実は異なる

過去の記憶が断片的に消えていたり、間違った情報になっていたり、気分が高揚している時と突然黙りこんでしまう時の差が激しい場合は、『てんかん』だというのです。

高齢者のこうした症状は、認知症と間違えます。例えば、横浜市総合保険医療センター・もの忘れ外来の受信者の内訳をみると、約5割がアルツハイマー型認知症、約3割が軽度認知障害(MCI)で、てんかんと診断されるのは約1%です。てんかんの患者自体が圧倒的に少ないためです。

『てんかん』は子供の病気の代名詞のように思われますが、20歳までに発病率が下がった後、徐々に上がり始め60代では、子供の発病率をはるかに上回る人数に達します。なんと、国内の患者数は、約百万人と推定されており、その半数が50歳以上と指摘する専門家もいます。

アルツハイマー病などの認知症の多くが根本的な治療方法がなく、進行を遅らせるために薬を飲むだけです。てんかんによるもの忘れは抗てんかん薬を服用することで、症状が改善されて元どおりの生活に戻せます。また、アルツハイマーの進行と同時にてんかんの発作を起こす場合もあり、てんかんを発見したらすぐにかかりつけ医に相談してください。

ただし、てんかんを病歴に持つ母を介護して言えますが、てんかんの診断は非常に難しい。高齢者のてんかんの症状は下記に詳細しますが、見ただけでは特定しにくいのです。てんかん特有の脳波で診断する方法がありますが、実際にてんかんが起きている時でないと、脳波に現れません。認知症も併発していれば、てんかんの症状なのか認知症のものなのかは、介護者でも容易ではありません。てんかんらしき意識障害で救急車を呼び、搬送先の病院で『原因不明』の言葉が返ってきました。

最善策は、こちらのてんかん診療ネットワークホームページに掲載されている、専門医のいる病院を受診・相談してみることです。

てんかんの仕組みについて

てんかんの仕組みは、二つの神経細胞によるバランスが崩れるためにおきます。興奮性細胞が興奮する指示を送ると、反対に、抑制性細胞が動きを抑制させて鎮めます。この際、興奮性細胞が暴走してしまうと、激しいけいれんが起きます。これが、子供のてんかんです。高齢者のてんかんの場合は、興奮性細胞の働きを止めるブレーキである、抑制性細胞の働きが低下するために、興奮性細胞の活動が止まらなくなりてんかんがおきます。

この高齢者の抑制性細胞の働きの低下の原因は、脳梗塞などの血管障がいがあります。脳の中を走っている血液の循環が悪くなり、血液が不足した状態になると、興奮性細胞よりも小さい抑制性細胞の方がダメージを受けやすくなります。つまり脳梗塞などで、血液が流れない周辺の抑制性細胞が働かなくなり、部分的に発作が起きるのです。

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興奮性細胞が激しく働いて起こす子供のけいれんに比べて、抑制性細胞の機能低下によるけいれんなので、すぐには激しいけいれん発作につながりません。

高齢者のてんかんの原因は、脳梗塞の他に脳腫瘍、頭部のけがといわれています。高齢者てんかんの原因の内訳を、福岡山王病院・赤松直樹教授が、65歳以上の高齢てんかん患者70人から調査を行っています。加齢で取り立てて病変がない場合が52.8%、脳血管障害が15.7%、認知症が10.0%、炎症性疾患が8.6%、腫瘍が4.3%、外傷が2.9%、その他が5.7%です。

海外データでは、アルツハイマー型認知症のてんかん発症のリスクが6.6倍高いとあります。認知症にてんかんが合併すると、認知機能がより早く低下します。

てんかんの兆候を見逃さないためには

NHKのガッテンでは、軽いてんかんを繰り返すうちに、物忘れの症状が現れた患者さんを事例として紹介されていました。なかなかその病気に気がつきませんでした。けいれんを起こしている時は、本人は自覚症状がありませんし、深夜に起きて朝には収まったりすると、周りの人も気がつきにくいのです。

てんかんかな?と思ったら記録をつけておきます(記録方法は下記に詳細)。最近はスマホで、その様子を動画にとっておく方法もあります。動画の様子を見てもらえれば、医師とのコミュニケーションも楽です。

高齢者のてんかんに多い症状としては。
  • 突然物忘れする(調子が良い時と悪い時の差が大きい)
  • 過去の記憶がまだら状に抜け落ちる
  • 短時間ボーッとすることがある
  • 無意味な動作を反復する
  • 睡眠中にけいれんを起こす

などの症状が初めにでることが多いとされます。

発作の記録の方法
  • 発作の様子(動作・持続時間)※スマホの動画が便利
  • 発作の後のこと(頭痛、筋肉痛、けがなど)
  • 発作が起こったきっかけ(寝不足、疲労、飲酒、発熱など)
  • 発作が起こる時間と頻度(何時頃、寝ている時か起きている時かなど)
てんかん診断後の服薬

てんかんの治療は、服薬、ケトン食事療法、副腎皮質刺激ホルモンの注射、脳の切除手術のいずれかで行われます。高齢者のてんかん治療の多くは、服薬です。

薬を処方されたら、自己判断で飲むのをやめてはいけません。やめてはいけませんと厳しい言い方をするのは、抗てんかん薬の服薬方法は、血圧の薬のように飲み方が周知されていないために、やめてしまう方もいるからです。てんかんは、まだまだ一般的ではないのです。

抗てんかん薬をやめるめあすは、発作が2~3年間は起こっていないことを確認してからです。抗てんかん薬を続ける期間は、人によってばらつきがあり、2~5年ぐらいといわれています。薬をやめてから、2年以内にてんかんが再発しなければ、再発の危険性は小さくなります。

抗てんかん薬を飲み続けても、てんかんがおさまらない症候性てんかんがあります。医療機関と相談し、他の治療法を検討しますが、母の場合はずっと薬を飲み続ける選択をしています。その場合注意すべきは、抗てんかん薬の副作用です。てんかんの症状と抗てんかん薬の副作用を、バランスを取りながら治療を行っている状況です。

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