地元の講習会に参加
身近な人が倒れると、よりよい対応の方法を求めるものです。自分への納得、やがて訪れるかもしれない不安を解消したいという気持ちから、地元の講習会の申し込みをします。『決して、暇でもないのよ。』と思いながらも、本日建国記念日に、『えぽっくなかはら』で行われた講習会に参加しました。
主催は、日本医科大学です。日本医科大学が作った認知症を支えるネットワークは、文部科学省社会連帯推進事業に採用され、5年間の助成を受けていました。
武蔵小杉にある日本医科大学を訪れた方は、必ず見たであろう「街ぐるみ認知症相談センター」では、認知症の疑いのある老人を抱えた家族の相談が無料で行われています。
講座の概要
講義の内容は、一つのことを深くというよりは、今現在行われている認知症の支援の状況が、広範囲にわかるような仕組みになっていました。
約1時間半の間に、6人の方の講義は、どれもじっくりネットで調べてみたいと思う内容ばかりで、目新しくもあり最も知りたかった苦労話であり、有意義な講習会でした。
講義のテーマとその内容を簡単に記載しておきます。
【第一部】
街ぐるみ認知症相談センター5年間の成果
北村伸(社会連帯研究推進事業研究代表、日本医科大学武蔵小杉病院内科教授)
認知症は早期に発見して、早期に対応すれば本人も家族も負担は軽減されるので、「街ぐるみ認知症相談センター」を、すすんで利用してほしいとおっしゃっていました。
社会連帯事業の基礎研究の成果 認知症を予防する可能性を示す水素の発見
太田成男(日本医科大学老人病研究所生化学部門教授)
認知症の原因を活性酸素によるものとし、活性酸素を排除するのに水素が最も適切であるという、基礎研究の臨床試験が既にはじまっています。この臨床試験によって認知症の予防する方法が、開発されるかもしれないと言われていました。
「街ぐるみ認知症相談センター」における脳機能活性度の測定
田中美恵子(脳機能研究所 研究員)
正常者と認知症患者とのアルファ波を測定し、脳の活動変化を定量化する方法です。アルファ派の強さと、派形の形は認知症と正常者とでは明らかに違います。さらなる、解明に期待してしまいます。
かかりつけ医からの報告
羽鳥裕(神奈川県医師会理事、川崎市内科医会会長)
認知症になる原因である、高血圧、糖尿病、脂質異常などにならないように生活習慣病などの予防が大切です。
「かわさきらしい都市型の地域移住の実現」をめざして
成田哲夫(川崎市健康福祉局長寿社会部部長)
2015年の高齢者の数はピークに達しています。急速に高齢化が進んでいるのは、都市部で、今後の高齢化問題は従来と様相が異なってきます。
認知症への取り組みから補完療法の実現へ向けて
川並汪一(老人病研究会会長)
2007年からはじまった、「認知症街ぐるみ支援ネットワーク」の活動状況です。特に2009年には、三焦のハリ法が認知症に効果があると分かり、「認知症Gold-QPD育成講座」が開催されました。
【第二部】
パネルディスカッションでは、介護現場の方の生の声や実情が聞けて、大変興味深く聞きました。
パネリストは、北村伸(社会連携研究推進事業研究代表、日本医科大学武蔵小杉病院内科教授)、グスタフ・ストランデル(介護村有料老人ホーム舞浜倶楽部代表取締役社長)、池田恵利子(東京都福祉保健財団高齢者権利擁護支援センターアドバイザー)、柿沼矩子(川崎市認知症ネットワーク代表)。
コーディネーターは、久田直子(フリーアナウンサー)
注)敬称は省略します。
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