高齢者が必要水分量を自覚するには、体内の水の働きを知ること

水分不足がボケを招き、発熱、最悪の事態に

今年の夏、母は2回発熱しボォーッとしていました。無口になり、呆然と立ちすくんで、やるべき行動が思いだせないのか、一つの事をやるのに時間がかかります。

通院している病院内でも歩くべき方向が分からず、私に促されながら歩きます。

1回は発熱のために、ディケアから午前中に戻されます。便失禁も繰り返し、何度もリハビリパンツとパットを施設へ返却します。 水

集中力欠落、発熱、便失禁は、水分摂取不足が原因だった

原因は、水分摂取不足のようです。何度も言い続けてきても、逆に言い返されたり、運んだ湯呑を拒絶するしまつです。今回発熱で、ディケアに行くことができないと分かった瞬間、水を拒絶することを断念したようです。

普通、水分不足となると便秘と関連付けられていますが、便秘が酷くなり硬便(コロコロウンチ)になると、下痢も併発するようになります。腸が満杯になり腹圧がかかると、肛門の排便コントロール筋肉(肛門括約筋)が低下して、便失禁になってしまいます。

病院へ連れて行くと、この発熱を下げる薬はないと言われます。『水を飲めば直ぐに下がる』と、指示されました。

帰宅後母に強い口調で促し、水を飲んだら、半日もたたずに熱は下がります。母も、熱が下がらないとディケアにいけないと覚悟し、今回は素直に水を飲みました。

熱が下がった後は、喉元過ぎればなんとやらです。便失禁のことを、『下痢するのは、水の飲み過ぎで便が柔らかくなっている証拠よ』と、たちまち強気の態度です。(もう、これ以上は飲まないと言う、覚悟のようです。)

年寄りは頑固だ! 下痢は、下痢。便秘は、便秘と区別するのでしょう?つまり、在宅で、便秘と下痢を繰り返した時は、水分不足を疑って、対応すると、私も頑固に決心します。

必要水分量が、何のために使われているのか理解しなくちゃ

高齢者は何故か、お茶を飲むのを嫌がる人が多いと聞きました。促すと水を一口飲むだけで、飲んだと言うそうです。量ではなく、言われたとおりにやったという言い訳にすぎません。

高齢者が1日に必要な水分量は、1000~1500mlと言われています。『どうせ、汗や尿となって排出されるんだから同じじゃないの?』というのが、多くの高齢者の理屈です。飲料水は、体の中のいたるところで働いた後に、尿や汗になっているのに。

体温調節に使われる

汗となるまでに、体にこもった熱を冷やし体温調節をさせています。暑い夏や、暖房の利きすぎた冬の室内でも、体温が一定なのは、汗のおかげです。

栄養と老廃物の運搬のために使われる

尿となるまでに、水は体中をめぐり、体の各組織に酸素や栄養を与えます。代わりに、老廃物をかき集め、体の中の循環を高め、代謝促進させます。

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こうして体中を巡った尿の中には、口から飲んだ飲料水は勿論のこと、食品添加物、大気汚染が原因で体に入った化学物質も含まれているはずです。

飲まなかったら、体から出た老廃物や化学物質は溜まる一方です。

水を飲まないと引き起こされる症状

もし、どうせ尿になるからと水を飲まなかったらどうなるでしょうか?血液に水分が少ないため、粘りドロドロに状態になり、血流は悪化します。脳梗塞、心筋梗塞といった血管の病気を進行させ、老廃物や有害物質の回収もうまくいきません。

なかでも、最も危険なのは脳です。健康な人の脳は、約75%は水で占められています。高齢者が飲まなくてはいけない、1日の必要水分量のうち、60%は実は脳が使っているのです。

本来使うべきはずの水が脳にいかなければ、75%占められている水はよどみ、老廃物は溜まる一方です。血流も少なく、血液はドロドロですので、解剖学的に脳が縮小すると言われています。

必要水分摂取量を1%控えただけで、だるさ、イライラ、集中力の低下を引き起こします。そのまま放置していれば、脳の委縮は進み、認知症だってすすむでしょ。

高齢者は体内に水分を溜めこめない

高齢者は、水を飲む量が少ないという以外に、もう一つ脱水症状になるリスクを持っています。ためしてガッテンで放送していましたが、水を溜め込むタンクが小さい事です。

体の中に水を溜め込むタンクは、筋肉なのですが、高齢になるに従って、運動量は減り筋肉は年々落ちてしまいます。

少量ずつ頻繁に水分補給する

一度に多くの水を飲んでも、溜め込むタンクが小さいために、すぐにトイレに行きたくなります。タンクに合わせて小まめに水分を飲むか、熱を冷やすために使う水分を節約するために、涼しい環境にいることです。

年々温暖化が進み、夏は高温になっていくのに、冷房をつける習慣がない高齢者が亡くなる事故があります。家族や施設が、冷房をつけることを促さなければ、こうした事故はしばらく続くでしょう。

筋肉をつける努力をする

毎日筋肉をつけるための運動をすることで、水を溜めこむタンクを増やします。2015年7月15日に放送された『NHK ためしてガッテン』では、筋肉が下半身に6割と集中しているために、下記のような対策が良いといわれていました。

運動後に牛乳を飲む

30人の被験者に運動後、30分以内に牛乳を飲んだグループと、飲まなかったグループの筋力を比較したところ、飲んだグループの筋力は16%アップし、飲まなかったグループと比較すると2倍以上アップしていました。

インターバル速報

早足で3分間歩いた後、ゆっくり歩きを3分間歩く、この繰り返しを15分ぐらい行います。この運動を、1週間で合計60分になるのを目標とします。

楽々スクワット

通常のスクワットは、足を肩幅煮広げて、ゆっくりとひざを曲げ腰を落とし、また膝を伸ばす方法です。ためしてガッテンでは、高齢者用に椅子や机に手をついて、スクワットを行う方法を紹介していました。

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