MCI(認知症予備群)であるかどうかの判断

MCI(認知症予備群)を知れば認知症にならない!を読んだ

ただの物忘れか果たして、果たして認知症の初期症状かといった話題があがりますが、認知症の方とて、ただの物忘れをするわけです。

実は、『私こんな物忘れをするんです。』って、医師に説明した後で、『あ~、それは単なる物忘れだよ』といった回答に繋がれば、安心して良いといわれています。

良い?そんなことは、ありませんよ。認知症の方とて、ただの物忘れをします。なので、断片的な判断で安心はできないって、考えていました。

ところで、奥村歩さんが書いた、『MCI(認知症予備群)を知れば認知症にならない!』を読みました。奥村さんがMCIを判断する手掛かりとしているのは、下記のようなことです。

  • 良性健忘と悪性健忘
  • 時事ネタの近似記憶
  • デフォルトモードネットワークの繋がり

スタンドの下の書籍

良性健忘と悪性健忘

これは既に多くの書籍やTVで言われていることなので、ご存知の方も多いはずです。 ランチをどこのお店で食べたか忘れたのが良性健忘で、ランチを食べに行ったことすらも覚えていないのが、悪性健忘です。悪性健忘が、MCIとなります。

時事ネタの近似記憶

認知症の方の記憶は、最近の事柄から薄れていきます。専門用語では近時記憶と呼ばれていますが、この近似記憶の内容で、MCI(認知症予備軍)を判断できる方法があります。

奥村さんが認知症の方を診断する時、時事ネタに興味があるかないか、話題の中から探るそうです。実体験や、愛する家族の事、趣味等は記憶に残ります。

もっとも、早いうちにサビついてくるのは、自分とは次元の異なったニュースなどの話題だそうです。時事ネタは、自らが体験した事象ではない為に、心が揺さぶられるわけではありません。政治情勢のような無味乾燥情報がスムーズに出るようであれば、MCI(認知症予備軍)の疑いは晴れるそうです。

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脳の中で記憶をつかさどるのは海馬ですが、アルツハイマーで最初に異変が起きるのも海馬です。海馬の側には、扁桃体と呼ばれる快・不快を識別する感情の中枢があります。実体験など、喜怒哀楽が伴う時は扁桃体が助けて、海馬に記憶させます。早期に認知症を判断するためには、扁桃体の働きなしで海馬の働きを見る必要があるといわれているのです。

デフォルトモードネットワーク

デフォルトモードネットワークとは、何もしていないでぼぉーっとしている時の、脳の中の働きです。

考えてみれば、かつてSEだった私は何時間も考えていた不具合が、諦めて帰宅した電車の中で、解決方法を思いつくことがありました。翌日、職場で試してみると意外と正解の事が多かったのです。

何もしていないでぼぉっとしている時も、無意識に頭は働いていると聞いたことがあります。お坊さんが、座禅や瞑想で悟りを開くと言います。

そんな頭の中の働きをデフォルトモードネットワークというのだそうです。このデフォルトモードネットワークの繋がりは、アルツハイマー型認知症の人は、弱いことが分かっていますので、早期発見に結び付けることができます。

MCIの対応は生活習慣

MCIと診断されたら、やはり生活習慣の改善となります。高血糖は、神経細胞の低下させるものなので、GI値が低い食べ物が良いとされます。GI値が低い食べ物は、食後に血糖値を緩やかに上げるので、体に脂肪を溜めこみにくくさせます。糖尿病、動脈硬化、高血圧の予防と同じような、食生活を心掛ければ間違いありません。

欧米では、週1回魚を食べるだけで、そうでない人に比べてアルツハイマーの発症を60%軽減したと言われています。

最後にやっぱり運動です。運動によって脳の血流が活性化され、神経細胞同士が連絡する脳内ネットワークを強くすることができるのです。

メディアでMCIと良く聞きますが、実生活で判断するとなると、竹で割ったようにはっきりは、分からないものです。実際、BPSDがでてから多くの人は慌てますが、それが内心普通なのではと思います。でも、それではもう、手遅れなのですよ。知識として知っておかなくちゃ。

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