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熱中症で認知症の症状を重くする可能性もあり、水分補給の工夫を

高齢者は喉の渇きを感じにくいことが、症状を悪化させる

先日環境省のホームページに、熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)とありました。 水分補給が大切と家族も、お医者様をはじめ周囲の人から言われても、高齢者は簡単にお水を飲んでくれません。

先日ケアマネジャーに相談しましたら、「そうなのよ、お茶を一口飲んだだけで、『はい飲んだ』っていって終わりにしてしまうのよ」と言われていました。 太陽の下で汗をふく高齢者

温度を正確に把握できない要因

高齢者の方は、体温調節が苦手で汗をかきにくかったり、暑さや喉の渇きを感じにくくなっています。若い時に比べて水分を溜め込める筋肉が落ちて、体の水分保持能力自体が低下しているので注意が必要です。

さらに、高血圧症や糖尿病の治療薬、認知症や脳梗塞を起こした方は、温度を正確に把握することが難しいようです。

【2020年8月11日追記】今年は、新型コロナ対策のため人前では、常時マスクの着用をしなければなりません。高齢者は感染すると重症化しやすいために、特に神経質になります。しかし、マスクを着用すれば、体の熱が放出されにくく、体内温度が上昇します。一方、口の中は湿っているため、水分が足りていると錯覚して脱水を起こすのです。

感染対策のために外出を自粛していることから、体が暑さ慣れていないことも、熱中症になりやすくしています。

水分不足で、引き起こす高齢者の困った症状

暑い室内に閉じこもり、水分をとらないでいると体内に熱がたまります。皮膚は乾燥して、腸から水分をとろうとするので便秘になります。さらに脱水症状が続くと、脳に負担がかかって、意識障害や認知症になる危険性もあります。

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高齢者と一緒に暮らす家族や、一人暮らしのお年寄りの場合は、頻繁に電話をして高齢者の体調の変化や、言葉の内容に注意をしてください。脳に異変が起きる前に、手当ができる環境作りが大切です。

脱水症状が起きているかどうかの判断方法

また、こういった状況にあるお年寄りは、自覚症状がないために、客観的に判定する方法を使います。脱水状態が心配なら、下記のチェック方法を行います。

  • 手の甲をつまみあげて、元に戻る時間が通常より長い
  • 爪を押した時、白色からすぐにピンク色に戻らない
家族が行う脱水予防対策

脱水の予防策は、高齢者が喉が渇いていないといっても、1時間ごとに100ccの水分補給を促します。首回りや手のひらの血流が多い部分を冷やします。朝や夜など涼しい時間帯に軽い運動をし汗をかく練習をして、暑さに体を慣れさせます。※「教えて!『隠れ脱水』委員会」委員長の服部益治・兵庫医科大学特別招聘(しょうへい)教授の談話より

高齢者に、水分補給を促しても飲まない理由は、喉の渇きに対する感覚が鈍くなっているだけではありません。下記のようなことも理由になっているのです。

  • トイレに頻繁に行く(特に夜中のトイレは嫌)
    私は、夕食時に多めにみそ汁やお茶などをとらせています。
  • 水分が体に吸収されずに、すぐにトイレに行きたくなる
    ほんの少し塩分や甘みを含ませてみると違います。
  • 飲み込み(嚥下)の力が低下して飲み込みにくい
    ゼリーやヨーグルト、果物といった、楽に摂取できるようなものを取り入れてます。

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