高齢者の脱水症状が、脳梗塞や心筋梗塞を招く

どうして飲まないのかあれこれと考察

体の中に水分を蓄える力が、年齢とともに弱くなっていきます。高齢者の皮膚がカサカサで、ふっくら感がないのは、飲む量が少なくなったからではなく、水分を蓄える備蓄力が弱くなっているからです。水をのむおじいさん

脱水症状を起こす原因

高齢者自身も、のどの渇きを感じにくくなるために、水を飲む必要性を感じません。倒れて救急車を呼んでから、やっと気づく状態です。

水を飲まないことの他でも、脱水症状になる原因があります。

水分保持力が弱い(貯水庫が小さい)

体の中で水を蓄える大きな貯水庫は筋肉です。活動量が減り筋肉が落ちてしまうために、貯水庫も小さくなります。高齢者の体の水分量は、若い頃に比べて約10%減っています。そのため、脱水症状がおこりやすくなるのです。

貯水庫が小さくなっているのですから、頻繁に水分補給を行います。

また、高齢者に筋肉をつけるためにハードなトレーニングは、無理ですが、けがをしない範囲で行います。転倒しないように椅子などを持ち、スクワットを、一度に10回で、朝夕と2セットを行います。

薬の影響で脱水症状を引き起こす

慢性心不全や高血圧の治療剤に、利尿剤が入っている場合があります。体にたまらず、すぐに尿となり体外に出てしまいます。

体に吸収力が高いのは、水

カフェインの入っているお茶やコーヒーだけでは、体に水分を蓄えられません。カフェインは利尿効果が高いので、飲んでも体に吸収されないからです。吸収力が高いのは、水です。どうしても、お茶を望むなら、ノンカフェインの麦茶だと、医師が言っていました。

高齢者が水分をとりたがらない訳

よく高齢者の中には、『水を飲むとトイレが近くなるから飲まない』という方がおります。

特に、就寝前に飲むと、夜トイレに頻繁に行くからです。

失敗したくないとか、おむつを履きたくないといった理由で、飲まない場合もあります。

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おむつがトイレを面倒にさせる

逆に、おむつをしているために、トイレに頻繁に行きたくないということもあります。入浴介助をしていると、高齢者者の紙パンツは、ダーツが入り履くのは結構力がいります。元気な私が、履かせるのに力がいるのですから、高齢者にとってトイレに行くたびに重労働になっているのです。もう少し、軽くて伸び縮みあるパンツを、強く望まざるを得ません。

お水を飲むとむせる

もっと、調べて見ますと、飲み込む力が弱くなり、お茶などが喉を通りづらいために飲みたくないということもあるようです。サラサラの水は、気管に入りやすく、むせるのが怖いこともあるようです。少しとろみをつけて、飲みやすくするなどしてみるといいかと思います。

時間を決めて水分は必ず飲む

高齢者自身が、水分の補給をしたがらない理由を、高齢者が分析して話すことはありません。介護者が理由を探りながら水分補給を行っていく必要があります。

介護をしている方は、『時間を決めて、無理やりでも飲ませてください』と言いたいぐらい、水分補給は大切なことです。

脱水は、多くの疾患の原因になり、脳梗塞もありうる

水分不足が起きると、血液はドロドロになり血管が詰まりやすくなります。心筋梗塞や脳梗塞の引き金を引いてしまいます。

脳梗塞は、脳の血管が詰まって、その先に血液が流れなくなるってしまう病気です。詰まった先の脳細胞は死滅して、二度と復元されることはありません。

知らないうちに脳梗塞になっていることもある

バタンと倒れなくても、日々の水分不足で徐々に小さな脳梗塞が起きている場合があります。脳梗塞の場所によっては、顔面や手足のマヒ、言語障害、歩行障害、意識障害です。また、認知症のリスクも高まるのです。

特に夏は、暑いので血管が広がり血流が良くなります。血液が足の末端に届いても、筋肉量の少ない高齢者は心臓に戻すことが困難です。十分な血液が脳までいきわたらなくなり、脳梗塞につながることもあるようです。

飲むめあすは、1.5リットル

普通に生活すると人間は、一日に2リットルの水を消費しています。脱水症状にならないためには、水やお茶で1.5リットル、食事から0.5リットルの水分を摂取するように心がけます。

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