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介護度が重い方の駆け込み寺、特別養護老人ホームの入居は困難?

有料老人ホームという選択も考慮する時代に

環境の良い場所でゆったりと老後を過ごしたいと、またそうしてもらいたいと多額の費用をかけて有料の老人ホームに入居しても、体調などの変化によって退去しなくてはならない場合があります。特に、ネックは認知症の方や、常時医療行為が必要な方は、退去の可能性が高くなります。高齢者のことを思い浮かべる女性

生涯生活できる保証はない

認知症は、徘徊があったり、暴言、暴力といった他の人に迷惑がかかる行動が表れると、その対応に介護職員は多くの時間をとられることになります。介護職員の手が足りず、人件費の問題から、あらかじめ入居対象者からはずされていたり、退去勧告とならざるを得ないのです。

受け入れ可能な条件であっても待機

私の周囲では、よほど裕福な方か、家族に常時見守る人がいない方でない限り、施設への入居は最後の切り札としています。特に、人気の特別養護老人ホームは、大勢の入居希望者が順番待ちしていると言いながらも、要介護度の重い人から優先的に入居となるのです。軽度の時から、慌てて入居の希望を出す必要はなく、『もう、介護限界!』と思った時に手を上げればよいと考えている人がほとんどでした。

ただ、高齢化が進み、比較的安価な費用で入居が可能な、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホームは、要介護の重度5ランクでさえも、長期間順番待ちをしなくてはならない状況になってきています。他の施設からはみ出した高齢者や、身寄りのない方等も受け入れてくれるために、順番を待っている人は、年々増える一方となっています。

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個室化によりますます、狭き門に

特別養護老人ホームは、介護者の人権の問題もあってか、従来は4人部屋で運営されていましたが、2001年から作られる施設は、個室でなくてはいけないという法改正が行われました。10人(10部屋)をひとまとめにして、介護するユニット型というシステムになっています。介護人のプライバシーが守られた分、安いが利点だった特別養護老人ホームも、民間の有料老人ホームとの費用の差が縮まっているのです。

費用の差がそれほどないなら、有料老人ホームの検討も

一方、認知症の問題がクローズアップするに従い、民間の施設でも受け入れ可能なホームが出てきています。介護付き有料老人ホームです。施設の費用だけを選択基準とするのではなく、サービス内容等を加味しながら、検討できる選択肢が増えたと考えて検討の一つに加えて見るべきです。

有料老人ホームの費用

介護付き有料老人ホームの費用は、施設ごとに大きな開きがあります。ただ、その内訳は、入居時に必要な入居一時金と毎月支払う月額利用料の2つです。

入居一時金は、無料から数千万円と施設によってまちまちです。また、一律ではなく入居者が高齢者の場合は、安くなるといった施設もあります。入居時に前払いを行い、利用期間で償却していきます。償却期間内に途中退去した場合の返却率などは、充分な説明を受けてトラブルがないようにしておきたいものです。

月々にかかる費用は、生活を行う上での必要経費(家賃、共用施設の利用料、食費、光熱費)と介護費用と、介護用品や日用品などを購入した場合の費用になります。一般的に12万~16万位と見積もっておくとよいでしょう。

必ず見学、出来ればお試し入居が望ましい

施設の費用とともに、実際見学を行い、施設の設備(風呂、トイレ)の安全性や、職員の対応、リハビリ、レクリエーション、行事、イベントの充実度などを確認しておくとよいかと思います。

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