歩行車の転倒と事故の事例紹介
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歩行車の事故を知って、安全に利用しよう
日本福祉用具供給協会がまとめた『福祉用具の安全利用推進マニュアル』によると、車椅子や特殊寝台は「人」を原因とすることが多く、歩行器、手すりの場合は「もの」の原因が多いことが記述されています。
歩行車転倒事故の概要
「人」とは、利用者が予測不能な動作をした、体調が悪かった、正しい使用方法を知らなかったこととなります。
一方「もの」については、用具の整備状況となります。
歩行車の転倒事故の大部分が、使用中にバランスを崩したり、つまずいたりする転倒事故がほとんどです。
下記の数値は、『国際交通安全学会誌 Vol.35』より抽出したものですが、歩行車の転倒事故の概要が良く分かる内容となっています。
- 段差があって車輪がひっかかった 35%(13名)
- 坂道(特に下り坂)で歩行車が前方へ進んだ 24%( 9名)
- 自分でバランスを崩した 22%( 8名)
- 歩行者や自転車などを避けようとしてバランスを崩した 8%( 3名)
- 歩行補助車に荷物をのせすぎた 5%( 2名)
- 歩行補助車が軽すぎて安定しなかった 3%( 1名)
- 無回答 14%( 5名)
その他、歩行車の事故で検索してみますと、方向転換が困難とか、まっすぐ進まないなどの歩行車の品質的な問題もあるようです。
シルバーカーを利用する時懸念されること
一方シルバーカーにおいては、介護保険で適用される福祉用具ではないために、データの取得ができていません。
シルバーカーの事故の方が、多いことが予想されていますが、状況が把握できないのが現状です。
介護保険福祉用具貸与品目となっている歩行車を借ると、貸与業者の担当者が定期的に点検に訪れて、使用方法などの説明が十分に行われています。
しかし、シルバーカーは、店頭で自己の判断で購入することが多いために、アフターフォローを受けることができない欠点があります。
間違った使用方法まま使われ、ブレーキや車輪などの点検もされることはありません。
また、シルバーカーは軽いために、ハンドルに体重を掛け過ぎると前輪が浮いてしまうというリスクもあります。
そのため、シルバーカーの荷物入れにレンガを入れて重りにする方もいたそうです。
安全面から見た歩行車の選び方
車輪がついているために、凸凹道や段差がないことが前提となっています。
とはいえ屋外の道も整備されているところばかりではないために、安定性を充分に求めるなら、大きな車輪であればあるほど良いことになります。
長い下り坂がある場合は、車輪の回転速度が上がり、歩行車の足がついていけなくて転倒することもあります。
最近では、坂道での自動ブレーキの機能がついた歩行車もありますので、利用する路面に合わせて選ぶ必要もあります。
事故の内容を知れば、歩行者選びのめあすになります。
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