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高齢者の転倒事故車が交通事故車を超えてしまった

今年7月(2014年7月)の東京新聞で、転倒が交通事故死を上回る年間7千人強になっている記事を読みました。
人口が高齢者の方が、車に乗る若者より上回ったことが原因のようです。

転倒は日常生活のほんの些細なことから起きています。
高齢者の転倒を住宅と屋外で比較した時、約5割強が住宅で起きています。階段や玄関の段差の踏み外し、布団や絨毯、電源コードに足をひっかけたり、スリッパやフローリングで足を滑らせたり、衣類の着替えなどです。

こんな事で転んでしまい、大腿骨頸部骨折、脊髄圧迫骨折などを引き起こし、寝たきりの生活を余儀なくされている方も多いのです。
そして、その家族も高齢者の足となるために、生活の質を低下させることになります。
室内の段差で転ぶお年寄り

 

屋内の転倒の原因は、老いの自覚症状がないから

つい若い頃の時と同じような気持ちで行動したために、筋肉やバランス感覚がついていけずに、転んでしまうのでしょう。
常に、転倒するかもしれないという危惧感を持つには、歩行補助器具を手元に置き使うことで、自宅内での行動にも気をつけるようになります。

外国の紳士は、転ばぬ先の杖でありながら、ファッションのようにステッキを持ちます。
それは、常に注意をしようっていう気持ちになるからなんだと思います。

 

繰り返し注意を喚起させるものが歩行器なのよ

私の母は脳梗塞で倒れた時、誰の目で見ても、よろよろして危ないのに『自分は大丈夫』と言い張り何度も、病院内で転んでいました。
何度も何度も転倒が危ないと言われ続け、病院内の看護師や介護士に手を引いてもらうようになります。

自宅に戻って、デイケアに通うようになって、筋力の限界に気づき、やっと自分でも気をつけるようになったのです。
歩くのを気をつけるのに、半年ぐらいかかりました。
自分の体のことは自分で分かるなんて嘘で、多くは、繰り返し気をつけなくちゃって、思い出させるものが必要ですよ。

 

歩行器で筋力が衰える心配をするほど、普及していないね

歩行器を使いつづけることで、筋力が衰えるのではという懸念もあるそうです。

でも、道路を歩いていると、背中を丸めて小刻みに歩を進めるお年寄りや、短い商店街を歩ききらずに休んでいるお年寄りは良く見ます。
逆に、必要性がないのに歩行器を、利用しているお年寄りはほとんど見ません。

杖にしても同じです。
筋力が衰える心配するほど、日本には歩く為に道具を使うことが普及しているとは思えません。

家制度が根強く、年老いた親と同居することが当たり前だった日本は、親族が介護するのが当たり前だったのです。
自立精神が強く、外国のように道具を使うということが、まだ根づいていないって思うんですよ。

でも、これからは、自分の身は自分で守る時代となります。歩行器を使いこなすと言うことは、自立した生活を送ることになるのですから。


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