自動抑速ができるブレーキ付きの歩行車を母に使って貰いました
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この記事の目次
使ったのはフランスベット、リハテック・スマートウォーカー
以前より気になっていた自動抑速ブレーキ付きの歩行車のレンタルができそうでしたので、業者にお願いして使ってみました。
私の機転の悪さで今回は、レンタルしませんでした
一つ最初に断わっておくと、年寄りは最初に良いと思ったものが断然よいと信じきるために、よっぽどのことがない限り現状維持を望むものです。
母は、現在使用している歩行車(テイコブリトル)がお気に入りであったので、今回は自動抑速ブレーキ歩行車への変更は行いませんでした。
従来の歩行車の弱点
変えてもらったのは、当ブログでも記事にしたことがあるフランスベットのリハテック、スマートウォーカーです。
前傾姿勢になる
ブレーキの入っていない歩行車を使っていると、わずかな力で車輪が回るために、車輪の速度と使用する高齢者の足のスピードが一致すればよいのですが、そうでないと前かがみになりがちになります。
一説には歩行車のスピードが速いことが、転倒に繋がるのではと無意識に考えて腰が引けてしまい、前傾姿勢になると言われています。
歩行車は、ふらつきが気になり不安定な高齢者にとって、両手で支えることができるために安定度が高いのですが、姿勢が悪くなる懸念はなくなりません。
ハンドルを自転車型にして背筋を伸ばして歩いていますが、疲れてくると、やっぱり前傾姿勢になりがちです。
歩行車を使っていなければ、どんなに疲れていても前傾姿勢になることはありませんので、これがデメリットと言えばデメリットとなります。
そんなことから、車輪の回転にブレーキがかかって、抑速作用が働いてくれれば、姿勢の悩みは改善できると考えたのです。
折り畳んで持ち運びが不自由
テイコブリトルは、折り畳んで立て掛けることも可能です。
ただ、折り畳んで持ち運ぶ時は広がってしまいます。抑えておくことができないのです。
また、折り畳むと、奥行きが24cm狭くなります。(折り畳み時40cm)
スマートウォーカーを使ってみた感想
フランスベットでは、レンタルしている歩行車を交換する場合、1週間のお試し期間があります。
その期間内であれば、今まで使用していたものと並行して使用することが可能になります。
母の通院の日を狙って、レンタルをしてみました。
1週間のお試しであるのにもかかわらず、3~4枚の書類に署名と捺印をしなくてはなりません。
便利な介護保険なのでやむをえずと考えますが、いつものことながら、たったひとつの歩行車のレンタル、1週間で1台だけに、なぜこんなに多くの書類が必要なのか首をかしげたくなります。
抑速ブレーキの強さの設定は、ちょっぴり面倒
上記に写真を載せましたが、かなりシャープでカッコイイです。
抑速ブレーキは、後輪の車輪の中に設置されていて、設定も車輪の中です。
車輪の蓋をあけると、六角レンチドライバーを使用して、3段階にブレーキの強さを選ぶことができます。
『ちょっと、お年寄りにも私にも面倒くさくて無理かな?』と頭をよぎりました。
とりあえず、担当の方に一番重い所に設定してもらって、使ってみることにしました。
ブレーキの重さで、真っすぐ歩けない
一番重かったのが、いけなかったのですが、ハンドルが片側に取られて上手く歩けません。
お年寄りは、腕の力も弱いために、平地で抑速ブレーキがかかる車輪を押す時、左右均等に力を加えることができないことに気づきます。
そのことを担当者に伝えますと、『一番きついブレーキだったからなので、軽い所に設定し直しますか』と聞かれましたがやめました。
母にとって、苦労して歩いた記憶が苦い経験だったようで、もう使う気持ちがなくなっていたのです。
わずかなスロープの下り坂でも、抑速は便利だと思う
ただ、病院の3~4段ある部分についているスロープの下りの時は、楽そうで、坂道の側に住んでいるお年寄りにとっては、便利に違いないと感じます。
3~4段の下りスロープでさえ、母は顔がこわばり足元に神経を使っているのが、分かりますので、下り坂は、高齢者の足には厳しいようですね。
スタイリッシュでカッコイイ
デザインもかなりスマートでスタイリッシュになっています。
歩行車のデメリットの一つに、乳母車(ベビーカー)を連想させるために、恰好が悪いと事がありますが、そういったイメージを一掃させたいメーカー側の意図も読めます。
ちょっと見てください、折り畳んでみると、幅は26センチです。
テコブリトルとは折り畳む、方向が違いますので一概には言えませんが、場所をそれほどとらずに置くことができます。
折り畳みもワンタッチで簡単ですし、広げる時も、今までのものよりストレスがありません。
簡単にコンパクトになるので、バスに乗せられるかもと考えますが、重いのです。
8.9Kg で、高齢者には難儀ですね。
いちお、母に使って貰った1日で感じたことを書いておきましたので、レンタルされる方は参考になさってみてくださいね。
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身長172センチの男性です。
本製品を使用してみてナブテスコ株式会社のHPの「通常歩行時の速度ではブレーキはかからず、転倒につながる急加速時には抑速ブレーキが作動」、フランスベッドの取扱説明書の「下り坂や急な加速時に自動でブレーキがかかる」という表記とは異なり、本製品は路面の傾斜や急加速の有無とは関係無く、平地での通常歩行時にも、単に歩行速度が一定速度(体感的には1.0km/h程度)を超えるとブレーキがかかり続ける製品であることが分かりました。
ブレーキの設定を弱にしていても、一定速度以上で歩行をしようと思うと相当な力を入れて押さなければ前進出来ず、上り坂に至っては歩行補助どころでは無く殆ど筋トレ状態でへとへと、グリップエンドを押し続けた手のひらは真っ赤になります。
ブレーキが効き始める速度の調整は出来無いようです。
1km/h以下でしか歩く事が無い人向けの製品です。