それでも高齢者は歩かなくてはならない
足から老化が来るならば足を鍛えばいい
国民総介護時代に突入しました。
内閣府の発表によると、平成72年(2060年)には、2.5人に1人が65歳以上になるとあります。
こうなってくると、高齢者1人対して現役世代(15歳~64歳)1.3人で支えなくてはならなくなっています。
これが、遠い先の未来かと思いきや、平成24年(2012年)には、高齢者1人対して現役世代(15歳~64歳)2.6人で支えていたことになります。
まさに、65歳をもっと引き上げ、高齢化の意識を変えなくてはならない時代になりました。
転倒が怖くて外出しない
高齢になると運動機能が衰えるばかりか、視力や聴力も弱くなり、外出がおっくうになります。
体を動かすたびに痛みが走ったり、車や自転車が近くにくるまで気がつかなくて、ぶつかりそうになりヒヤリとすることも多くなります。
転倒して寝たきりになるのが心配で、自宅にこもりがちなお年寄りが多いのはこうした事情があるのからです。
外出しないと老人病が忍び寄る
とはいっても、外出せずに自宅にこもってばかりいると、体は衰え老化は進行するばかりです。
多くの高齢者の疾患の予防は、ウォーキングをはじめとする運動にあるとテレビや新聞で、繰り返し伝えられます。
実際、アルツハイマーなどの認知症であっても、慢性閉塞性肺疾患といった呼吸器の障害でさえも、体調に合わせたウォーキングをすすめているのです。
歩いて転倒しないためには、足の筋肉を鍛え、関節可動域を広げておかなくてはなりません。そのためには、歩くことが必要なのです。転倒が心配なのに、ウォーキングをしなくてはならないのです。
鶏が先か卵が先かの理論で、転倒しないように歩くための歩行補助器具はどうしても必要ですね。
歩くための情報が不足している
私は、理学療法士でも筋肉について特別な勉強をしてきたわけではありません。
でも、母を介護していて、高齢者が安全に歩くための情報が凄く少ないと実感しています。
色とりどりのショッピングカーを、お店で頻繁に見ますし、歩行器や歩行車を取り扱っている福祉用具業者も増えています。
でも、高齢者が何をめあすに、選んだらよいのか分からないんじゃないでしょうか?
老化を防ぐために歩くにしても、痛いのを我慢したり、ふらつきがあるのを不安に思いながらの歩くのは、もうやめましょうよ。
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