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高齢者事故の原因と車の構造について関係

車に潜む危険を知って事故を防ぐ

あいつぐ高齢者の事故対策として、経済産業省は安全運転サポート車の普及活動を平成29年から行っています。安全運転サポート車は、以降サポカーS と記述。サポカーSが全ての交通事故を防げるという保証はなく、特に逆走に関してはまだ未対応です。サポカーSの過信しすぎを、懸念する記事も新聞にでています。高齢ドライバー

そんな政府の流れを横目に見ながら、車好きの間では車の構造の中に、高齢者事故を起こしている原因があると語り始めています。FF車によるブレーキペタルのオフセット、高齢者の脚力の衰えによるブレーキを踏み切れないことへの問題、ハイブリット車や電気自動車などの静音の問題などです。

新たな解決策であるサポカーSに飛びつく前に、車の構造が引き金になった事故の原因を知ることも確かに大切と考えました。いつものとおり、舌っ足らずではありますがまとめてみることにしました。

FF車によるブレーキペダルのオフセット

日本が得意とする小型車は、後部座席に余裕を持たせるために、運転席ができるだけ前になるように設計されます。FR車が減り、前輪側にエンジンがくるFF車が増えたのも、大きな理由としては居住性で、室内空間が広く取れることにあります。

運転席を前に出すと、エンジンとタイヤが邪魔になってしまいます。特にタイヤが邪魔になり、エンジンペダルやブレーキペダルを本来あった位置よりずらしました。タイヤが外側で、ペダル類はタイヤの内側になります。これをブレーキペダルのオフセットと呼ばれています。左ハンドル(外車)ならば3つのペダルが右に、右ハンドルならば3つのペダルは左にオフセットされます。アクセルとブレーキペダル

足の構造は外側に動かす時より、内側に動かす方がストレスを感じます。外車の左ハンドルで右側にずれたペダルは踏みやすいのですが、逆、つまり国産車の場合は、右ハンドルで内側に足を動かさなければならないので踏みにくくなります。

マツダが開催した安全運転取材会で、ペダルのオフセットが高齢者の事故に直結するかどうかの実験を行いました。その模様は「ITmediaビジネス」で詳細されていますが、理学療法士が監守した拘束具をつけて、あたかも高齢者の身体状況に近づけて運転を試みます。

実験者がバックをするために体をひねって後方を見ながら、ブレーキペダルとアクセルペダルを踏みかえると、体をひねった瞬間ブレーキペダルから足が浮きそうになったそうです。脚力があるために太ももの力で踏み替えができたものの、高齢者ならば事故にもつながりかねないとありました。

また、機械式の発券機で駐車券を取る動作も試します。ブレーキペダルを踏んだまま窓を開けて状態を乗り出し、駐車券を取る瞬間、またもやブレーキペダルから足が浮きそうになります。

ブレーキペダルの左側へのオフセットは、脚力の衰えた高齢者にとって危険とこの記事では結んでいました。

しかし、昨今の事故を見てみると、高齢者に限らずアクセルとブレーキの踏み間違いは起きています。アクセルとブレーキは目で見て確認しながら、踏むものではないために、形状や位置が事故につながることは事実です。

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先の「ITmediaビジネス」の実験で行った、バックで体をひねった際や機械式発券機で駐車券を取る際、ブレーキペダルの上の足の状態を確認を、一度自分の車で確認してみてはどうでしょう。

脚力の衰えでブレーキペダルを踏み切れない

2019年7月26日発売の『ベストカー』で、高齢者の脚力で緊急の場合ブレーキを踏み切れるのかとありました。アクセルは10Kg 以下の踏力で全開にできるけど、ブレーキでフル制動性能を出すには体重に等しい約80Kg程度の踏力が必要になりうるそうです。緊急時のとっさの時に、踏力を補佐するブレーキアシスト機能の車も現れています。

アクセルとブレーキをともに踏んでしまう踏み間違えをした場合、古いモデルでブレーキアシスト機能を搭載していなければ、60Kg 以上の踏力でブレーキを踏まなければ止まりません。モーターのエンストもありません。

では急発進の得意なHV車(ハイブリッドカー)なら、アクセルとブレーキを踏み間違えて車を急停止する場合、ブレーキをどれだけ強く踏み込めばよいのでしょう。やはりフル制動性能の80Kgでしょうか?

考えてみれば、ブレーキとアクセルを踏み間違えたと供述している事故の場合、車のスピードは信じられないくらい高速であっと報道されています。これは、ブレーキを踏む踏力と同じ力で、アクセルを踏んでいたからだと気が付きます。

ブレーキとアクセルの踏み間違えの事故は、低速走行、停車時、後進時が多いことがわかっています。立体駐車場で、アクセルとブレーキを踏み間違えて、車半分が空中に飛び出ているニュースは記憶に新しいですね。

アクセルを軽く押し低速で発進させている時、あるタイミングでブレーキを踏むはずがアクセルを踏んでしまった場合、減速せずさらに加速されます。低速なので気が付きにくいのですが、気が付けば問題ありません。気づかず、「ブレーキを踏む力が弱いから減速しなのだ」と勘違いしてしまえば、さらにブレーキペダルだと思ってアクセルを強く踏み込むために暴走事故となるのです。

このような悲劇の原因に、AT(オートマチック)車だからという説もあります。MT(マニュアル)車であれば、ギアで速度制限をかけることができます。高齢者はMT車に乗るべきと主張している人もいて、確かにMT車ならエンストもしやすいし急発進も防げるでしょう。

話は飛びましたが、万が一緊急の場合、ブレーキペダルを踏み切れる脚力がある人でなければ、車の運転はするべきではありません。杖をついていたり足元がふらついている方は、手動運転装置付きの車が乗りこなすか、車を運転しないかのいずれかを選択するべきという結論になると思うのです。

静音自動車の問題点

前節で書いた『ベストカー』にもありますが、最近の静音車も事故のリスクが潜んでいます。車が暴走した際、物凄いエンジン音がすれば、運転者もスピードへの危機意識が起きます。静音だと気が付きにくいこともあります。池袋で10人の死傷事故を起こした男性が、妻に『ああ、どうしたんだろう』とつぶやいたドライブレコーダーが残っていました。この方の車は静音車のプリウスです。音が聞こえていたら、もっと緊迫した言葉になっていたのではないかと、ふと。。。

誰でも一度や二度歩行中に、気が付いたら真横に車が走っていてヒヤッしたことがあるはずです。もし、その車が暴走車であれば、危険に気が付くことなく、あっという間にひかれていたはずです。

国土交通省は2010年に、ハイブリッド車等の静音性に関する対策検討委員会を立ち上げで報告書を出しています。

高齢者の車を見直そう

高齢者の交通事故は、課題が色々ありますが、その一つに今乗っている車は大丈夫か否かを確認してみてはどうでしょうかね。

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