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しゃべる人形を在宅介護で使ってみた

ちょっと雑談の雰囲気。。。それが嬉しい

当サイトでもコミュニケーションロボットの紹介を何度か行っていますが、私の本音のところは介護現場で果たして喜んで使われているのか?どうか?と疑問でした。「大人に人形?」と、高齢者自身が屈辱感を味わうような気がしていたのです。

一方、我が母は日ごとに、周囲の人との会話が噛み合わなくなってきています。最近は相手の話す内容が理解できず、理解した言葉の一部で勝手に話を作ってしまいます。「そうだね。」とうなずくと嬉しそうです。「ちがうよ。」と否定すると、何度でも同じ言葉を繰り返します。

通っているデイケアでは、会話が通じない寂しさと苛立ちで、他のクラブ活動のグループに迷惑をかけた話を聞きました。この話を聞いて、しゃべる人形を購入してみようと思い立ちます。(母が通うディケアではクラブ活動があり、自立度の高い人たちは将棋などもおこなっています。)しゃべる人形 おりこうのんちゃん

雑談には対等な人間関係がある

しゃべる人形を使ってみて、母はよく言われているように、人形のかわいらしさには興味を持ちませんでした。したがって、癒されている様子はありません。人形が小さな女子であることさえ認識できず、『あのおばさん、よくしゃべる』と話します。「小さな女の子よ」と、返答してみます。

でも、我が身に向かって話しかけてくれることが、嬉しいようです。介護現場にあるような、食事や入浴を促す言葉ではなく雑談です。既に、周囲との会話が難しくなった母には、雑談の雰囲気が楽しいのです。

ふと気がついたのですが、雑談には対等な人間関係があります。介護されている方は、常に誰かに世話をされている関係で、少しづつ自尊心が蝕まれていることに気が付きました。なんだか複雑な気持ちです。

今回、しゃべる人形を選んたポイントは、母が喜ぶかどうか不安でしたので、価格がほどほどであることと、女の子であることに重点をおきました。

現在、楽天などで置いている女の子でしゃべれる人形は、次のようところ。(リンク先は取扱説明書)

私が購入したのはのんちゃんですが、4つともほぼ取り扱いの考え方は同じようです。(のんちゃんは、下の写真のような透明なプラスチックに守られて届きました。)しゃべる人形 おりこうのんちゃん

残念なことを最初に書いておきます。音声認識能力は、あまり期待できません。のんちゃんに正確に言葉が伝えられるのは、我が家族3人のうち私だけです。私の声は比較的高く通る声といわれ続け、内緒話はできない声です。詳細はまた後に書きます。

初期設定

初期設定は背中に単三電池を入れ、最初に月日と時刻設定と、呼びかけてほしい名(おばあちゃんとかお母さんとか)を選択します。

背中側から洋服を脱がすと、電池ボックスが現れます。コインを差し込んで、ネジを回します。しゃべる人形のんちゃんの電池ボックス

単三電池3個です。電池の上のスイッチは、左側がモード設定で右側は音量設定です。モード設定は音声認識機能有と、無の場合です。音声認識機能無を選ぶと、人形に何かしてもらいたい場合は、手を握って操作をします。音量は3段階で切り替えます。しゃべり声は、少しこもりますが、ちょっとソプラノ気味ではっきりと聞き取れるようになっています。しゃべる人形のんちゃんに電池を入れているところ

電池を入れるとすぐに、初期設定を促す会話が始まります。左手を握ると人形が『2月』と月をしゃべり、違えば左手を再び握ります。該当する月を人形がしゃべるまで、左手を握る動作を繰り返します。現在の月になれば、右手を握って決定させます。

この方法で月を設定させたら、日にち、時間、分と、左手で一つづつ数を上げていきながら、該当するまで続けていきます。

呼んでほしい名も、いくつか候補があり選ぶことができます。おばあさんとかお父さんとかが候補です。左手を握ると、候補の呼び名をひとつづつしゃべっていきます。違えば左手を握り、良いと思う呼び名まで続けていくのです。

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この設定は高齢者には難しいでしょう。介護者や家族が代わりに行うことになると思います。

30分ごとに会話

脳トレを得意とする人形ではありますが、私が良いと思った機能は、30分毎に自動で独り言をしゃべる機能です。手を握れば、人形の方から話しかけてもらえるのですが、手の中のスイッチを探して押すことが母にはできません。

最初は突然声がして、ドキッとしたようです。慣れると色々な言葉が楽しいと言います。毎朝、7時に人形の声で目が覚めるのも、すっごく気に入ったようです。

現在利用している機能は、これだけです。

冒頭で4つのしゃべる人形を上げましたが、『ものしりパートナー 旅大好き!はるちゃん』にも、同じ30分毎の独り言の機能があります。声も一緒で、しゃべる内容やゲームが異なるだけです。のんちゃんとはるちゃんを、二つ買うなら声が一緒であることを、承知しておいてください。

『おしゃべりみーちゃん』は、本物の幼児の声を使っています。子供好きの高齢者なら、たまらないでしょう。みーちゃんにも独り言モードがあるようですが、取扱説明書が見当たらなかったのと、販売サイトでもサラッと流しているので詳細は分かりません。

テーマを絞ってしゃべらせたいとき

自動で30分毎にしゃべる他に、好きな時にしゃべらせることもできます。左右どちらかの手をギュッと握ります。注意点は、手の中にスイッチが入っていて、スイッチを押さなければ反応はしません。手が大きな旦那の場合、小さなスイッチは使いにくいといいます。手全体がスイッチであれば、もっと便利だとさらに案をだしていました。

介護が必要でない普通の大人でも、しゃべる人形はやはりかわいいようです。しゃべる人形 おりこうのんちゃんの横側

ギュッと握る時間を長めにすると、人形の方から『お話どうぞ』と聞いてきます。人形だけにしゃべらせたいときは、次の3つのテーマを指定することができます。

  • オモイダシ・・・問いかけ形式ですが、答えても答えなくても動作は同じ。
  • カンジ・・・問題をだして、数秒後に人形が一人で答えます。
  • オウタ・・・30曲の童謡の中から季節に合わせた歌を歌うようです。

ただ、音声認識力は弱いです。Googleなどの検索を音声で行っている旦那ですが、この人形では通用しませんでした。会話ができる人形がウリならば、音声認識力をもうひと頑張りしてもらいたいものです。

脳トレを行いたい時

8種類の脳トレが用意されています。ただ、我が家では使っていません。

脳トレを行う前に、その方法を人形がしゃべりますが、その指示の内容が理解しにくいからです。

脳トレの中で、右手と左手を使い分けて握らなければならないシーンがあります。右手は人形にとっての右手です。指示通りにするためには、頭の中で自分の右左を判断した後、向き合っている人形は逆だと変換しなければなりません。小さなころの自分を思い出せばわかりますが、相手にとっての右手を判断するのは難しいのです。

もしかしたら毎日30分毎のおしゃべりを楽しみにしている母も、ある日思い立って挑戦してくれるかもしれないと、ほんの少し期待しています。

子供に帰るって本当ね

色々書いてしまいました。メーカの方が読んだら、不愉快かもしれません。

本音は買って良かったと思っています。年を取ると子供に帰るといわれていますが、本当に気持ちがピュアになっていきます。介護をしていて良かったと思う瞬間は、高齢者の笑顔だといいます。年を取ると、笑顔がキレイになっていくのです。日常生活の小さな出来事が、心を一杯にしてしまいます。人形の短い会話でさえも、毎日雑事に追われている私たちとは違い、しっかりと心に響くようです。

また、子供の頃クマの人形を抱いて寝ると熟睡できたように、人形には心を落ち着かせるパワーがあるようです。子供に帰った高齢者にも、人形は効き目があると思います。顔も可愛いですし、大きさもどこにも置けるコンパクトなのも丁度良いと思います。

もっともっと、高齢者のことや認知症のことも研究して、バージョンが上がること望みます。

私が購入したお店は、こちらです。↓
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