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在宅介護で体温や血圧が測れない悩み

体温や血圧を正確に測って体調管理をサポート

眼科で視野検査をすれば、通常の人が10分程度で終わるところを、母は1時間以上かかります。MRI検査も、検査員の何度も同じことを繰り返す声が聞こえ続けて、思うように進んでいない様子がうかがえます。 MRIの検査員のディスプレイ

体重計の上にのれば、体重計から降りることや靴を履くことを忘れています。CT撮影の際、吸ったり吐いたりの呼吸の指示にも、対応できず検査員は辛抱の連続なはずです。病院でもこの有様ですので、在宅でイザ、体温や血圧を測ろうにも予想外のことばかりおきます。

それ以前に、親というものは、家族がバイタルチェックを行うことに、拒否反応を起こします。『医者でもないくせに』というのが本音でしょう。

何度か容態が急変し救急車に乗ったり、医師や介護士からの指摘で、在宅でのバイタルチェックの必要性がわかり、嫌々、測らせてあげるというのが我が家の実態でした。

正しく使わなければ測定値の信頼性はゼロ

バイタルチェックのような簡単なことでさえ、高齢になると難しいことを在宅介護を通して知ります。正しい使い方をしなければ、誤った判断になります。「まさか」が「まさか」でないのが、バイタル測定です。

母の場合。体温を測る際30秒も経過しすれば、腕に挟んであった体温計は既におへそのあたりに落ちています。体温を測る時の状況は、得てして体調が悪い時なために、腕に挟み続ける気力がないのです。体調が良い時でも、体温計を挟み続ける意味が分からないために、直ぐに体温計は下に落ちます。

血圧に至っては、もっと複雑です。測る時の姿勢、手の向きなど基本的なことはできません。腕を締め付けるカフの圧力を力で制止しようと、手のひらをぎゅっと握りしめています。血圧を測るなんて、何百回と体験していて、無意識に身についていると考えるのは危険です。姿勢を正し、手のひらの向きを上に、腕の力を抜くようにお願いします。その間でも、手が痛いから無理とか、訳の分からないことを言われ続けるのです。

一つ一つ説得しているうちに、お話の時間と勘違いして、今度は母からのおしゃべりが始まり止まらなくなります。カフが動いている間も、体を動かしてしまいます。『血圧を測る時はおしゃべりは駄目、体を動かしても駄目』と、毎日言い続けている状況です。

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そしてはたと、気が付きました。高齢の在宅介護で使う医療器具は、最新のものが良いのです。使い勝手も精度も良いものが、高齢者にも介護者にも優しいといえます。使い勝手の悪い医療器具で、思うように動けない高齢者に何度もお願いする、高齢者が意図したように動けなくてイライラしてしまうのは避けたいものです。

おでこで測れる体温計

体温計は、おでこで瞬時に測れるものをお勧めします。写真は、ドリテックの『額でも耳でもはかれる 遠赤外線体温計』。額でも耳でも測れる体温計

おでこにあてて、緑のボタンを押すだけ、2秒で測れます。耳でも測れますが、耳だと少し高めになります。液晶画面が大きく、目が悪くても数値が読める大きさですね。額でも耳でも測れる体温計

カフを腕に巻き付ける血圧計

一つ前の血圧計は、カフが円柱型の筒になっているタイプの血圧計でした。きちんと腕を差し込むことができず、肘の部分で測ってしまっていました。円柱の血圧計

カフを腕に巻き付けるのなら、測る位置を上腕にできます。購入したのは、オムロンの上腕式血圧計「HEM-7511T」です。オムロン上腕式血圧計

選んだポイントは、測定精度。正しい姿勢は難しいのが現実で、せめて測定精度だけでもできるだけ良いものをと考えて選びます。オムロンのサイトで、血圧計の機能についての説明と選び方が書かれてあったので参考にします。オムロン上腕式血圧計

電池が使えるのもポイントです。体調によっては、歩けなくなることもありますので、電源の心配のないものを選びました。

また、私は使っていませんが、Bluetoothでパソコンにデータを送れば、グラフ表示させることもできます。オムロン上腕式血圧計

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