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コレステロールは生活習慣で無理せずコントロールする

脂質食べないだけではコレステロールは下がらない

コレステロールを下げるために、肉や卵を控えると考えられていました。

しかし、肝臓で1日に作られるコレステロールは、12~13mg/Kg(体重1Kg当たりで作られる量、50Kgで600~650mg)と、ほぼ決められています。コレステロールを減らすために食事を制限すると、肝臓で合成する量を増やします。逆に肉などを多く食べると、肝臓で合成されるコレステロールを減らす働きがあります。

血中のコレステロールの量は、生まれながらの体質や、個人ごとの代謝量にも影響しています。食べ物だけが、関係しているわけではありません。

高齢者がコレステロールを気にして、肉や卵を控えると、逆にたんぱく質不足になり、体の機能維持ができなくなります。 ゆで卵

抱えている疾病に合わせてコレステロールをコントロール

血中コレステロールは下がり過ぎても悪く、逆に高いと、長生きするといった説が有力です。

さらに個々に抱えている持病によっても、適正なコレステロールのコントロール方法があることが、厚生労働省の資料で分かりました。

食べた脂質の量で、血中コレステロールの量が決まるわけではありませんが、食物繊維やトマトのリコピンなどは、コレステロールを減らせる食材です。コレステロール以外の脂質によってや、炭水化物の摂取量でも、コントロールできます。 ウォーキングや水泳などの有酸素運動でも、血中コレステロールの減少は可能です。

薬などに頼る前に、まずは生活習慣の見直しと考える方も多いはずです。ただ、全ての人に当てはまるものではなく、コレステロールのに関わる健康説も、ざまざまであると念頭に置いてください。

上の資料から、当サイトと関係の深い内容をまとめてみました。

発がん性

欧米で発表された症例対象研究では、コレステロールの摂取量と、卵巣がんや子宮内膜がんと関係があることがわかりました。また、アメリカ人を対象にした観察研究でも、肝硬変または、肝がんになりやすいことがわかっています。

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脂質異常症

日本動脈硬化学会では、動脈硬化になる危険因子の中に、『LDL(悪玉)コレステロールを減らす必要あり』と、発表しています。

食事では、コレステロールを含めた他の脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸の3種を、バランス良く減らすように促しています。

また、脂質のみを減らすのではなく、バランスの良いメニュー、例えば、食物繊維を多く含む大豆製品、海藻、野菜類を増やすことが大切です。これらの食材は、血中のコレステロールを減らすことが明らかです。当サイトでも簡単に作れるメニューを詳細記述しています。

低HDL(善玉)コレステロール血しょう

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾は、HDL(善玉)コレステロールが、低いことで増加します。HDLコレステロールは、代謝などで使用されなかったLDL(悪玉)コレステロールを、回収して肝臓へ戻す働きがあります。

肥満や内臓脂肪の減らす、運動不足解消、禁煙などで、HDLコレステロールを増やせます。

食べ物では、高脂質、低炭水化物食で、HDLコレステロールが増加させられますが、肉や乳製品などの飽和脂肪酸を増やすと、LDLコレステロールも増えてしまいます。結果、総コレステロール値が増え、高脂質異常症などの危険性を高めます。

マーガリンなどのトランス脂肪酸は、HDLコレステロール値を減らします。

糖尿病

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版では、糖尿病患者は、LDLコレステロールを管理する必要性を書いてあります。しかし、高齢者においては、飽和脂肪酸やコレステロールを含む食品の制限は、逆に低栄養を招くと注意を促しています。

糖尿病には、卵が危険だという説もありですが、日本9万人を対象とした研究では、関連性が不明のままとなっています。

高血圧患者

魚に含まれるn-3系脂肪酸(EPA、DHA)を、食べることを勧めています。n-3系多価値不飽和脂肪酸を多く食べると、血圧を下げられるからです。魚油に、降圧効果が認められています。

魚での降圧効果を期待するには、3g/日以上の魚油を摂取する必要があり、やや現実的ではなさそうです。サプリメントに頼る人も、今後増えるでしょう。

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