何事もほどほどにという事でしょうか?
私の中では認知症というと、どうも脳血管性のことが浮かぶために、高血圧、動脈硬化を引き起こすコレステロールの取り過ぎと直結してしまいます。そのため、コレステロールの原因となる肉や卵などを控えるようにと、真っ先に頭に浮かびます。
タンパク質が不足して、筋力低下から要介護のリスクへ
もしかしたら、高齢者とタンパク質の関係を、日本中が誤解していたようです。
この傾向は世の中全体がそうだったようで、最近になってNHKをはじめ多くのメディアで、報道が訂正されています。高齢者にタンパク質が不足して、疾病の引き金を引いていることが明らかです。
年齢ごとに控えるべき食べ物と、積極的に摂取するべき食べ物が異なっています。テレビには線グラフが出され、メタボ予防の年代と、低栄養予防の年代を分けて説明しています。
60歳ぐらいまではメタボ予防で、動物性の肉などを控えます。それ以降は積極的にタンパク質摂取を、心がけた方が良いのです。
実際、痩せている方とやや体格ががっしりした方を比較すると、ガッシリ型の方が長生きするデータもあるとか。
本当かなぁ~。私が以前に聞いた時は、痩せている方が長生きするって聞いたような気がするんだけど。
ポイントは、アルブミンとコレステロールにある
認知症に関しても、血中のアルブミンやコレステロール値が低い人は、その後認知機能が低下する場合が多いと言われています。アルブミンは、肉などのタンパク質から体内で合成している物質です。そのため、タンパク質を多く食べる人は、知的低下の可能性が低く、寿命も長いそうです。
体内のアルブミンを増やすには
アルブミンを作るためには、十分なタンパク質(肉、魚、乳製品、卵など)を、食事に取り込むことと、アルブミンを合成する臓器、肝臓が健康であることが必要な条件です。肝硬変などの肝臓の病気があると、アルブミンは低下することが予想されます。
コレステロールはとり過ぎても少なすぎてもいけない
コレステロールは、卵、魚卵、肝、内臓ごと食べる魚に多く含まれています。ただ、必要以上に食べ過ぎると、もう既にご存じのように、高コレステロール血症の原因です。また、動脈硬化経由で、脳卒中、狭心症、心筋梗塞の原因です。逆に少なすぎると、細胞膜や血管が弱くなり、脳出血をおこす原因ともなるそうです。
大切なタンパク質もとり過ぎるとトラブルになる
コレステロールも、タンパク質を多く含む食材に含まれています。タンパク質をたくさん食べればよいのかというと、コレステロールとの絡みで限度があります。
タンパク質は、体内で分解されてアミノ酸となるのですが、必要以上にアミノ酸が体内に残ると、体外に押し出す必要があります。アミノ酸はアンモニアに変わり、アンモニアは尿素に変わっていきますが、これらの代謝処理を行う臓器は、肝臓と腎臓です。タンパク質を必要以上にとり過ぎると、肝臓と腎臓に負担がかかってしまうのです。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。
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