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増えるノロウイルスは、一人ひとりの予防以外に感染防止策はない

抵抗力の弱い高齢者への感染を防ぐ

昨年年末からノロウイルスを発症して、命を落とした方のニュースが相次ぎました。なんと、過去5年間で最悪のベースで増えているそうです。

12月初めに、今年のノロウイルスは、新種ウイルスが出回っていて、今までのものより威力が強いと言う警告を読んだばかりです。手洗いする男性

ノロウイルスのワクチンはない

ノロウイルスは、激しいおう吐や下痢を引き起こし、治療や対処療法は脱水症状を抑えるのみと限られているために、患者の体力勝負となります。ノロウイルスに効くワクチンはないのです。

健康な大人の場合は、2~3日で収まり後遺症もありませんが、抵抗力の弱いお年寄りや子供は、重症化します。

特に高齢者がノロウイルスにかかった場合、おう吐物を誤って気管に詰まらせたことが原因で死亡されたと聞きました。

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスの感染経路も、手からも、空気からも、食べ物からも入ってきます。感染した後の潜伏期間が24時間~48時間であるために、たとえ発症していなくても注意が必要です。多くの高齢者が集まる高齢者施設では、神経をとがらすことになります。

ノロウイルスの生命力も強く、12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて感染が起きたケースも報告されています。

ウイルスに色や臭いがついていない以上、常に一人ひとりが、ノロウイルスの予防を心がけることが大切なのです。

ノロウイルスの予防

ノロウイルスの予防方法を下記に記載します

手洗い

帰宅時、食事を作る前、トイレ後、感染の有無にかかわらずおう吐や排泄物の処理後は、丁寧に石鹸を使用して手洗いをします。

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消毒
  • 衣服や家具、カーペットに、おう吐や排泄物が付着した場合は、直ぐにかたずける。衣服は、他の衣類と分けて洗濯後、塩素系の消毒剤に浸して消毒。家具もぬれぞうきんでよく拭いた後、消毒。※へ
  • 感染した人の使用した食器、タオル、衣類は、他の人やものとの接触を避け、塩素系の消毒剤に浸し消毒をする。
  • 調理器具も使用した後は洗って、塩素系の消毒剤に浸すか、85度以上の熱湯で1分以上加熱して消毒する。

※ノロウイルスに有効な消毒剤は、塩素系の消毒剤や、家庭用の漂白剤のみです。

塩素系消毒薬は、家庭用の塩素系漂白剤を薄めて作ります。水3リットルに対して、10ミリリットルを目安とします。トイレのドアのノブや水洗レバーを拭いたり、カーテンや衣類の消毒にも使えます。

【2017年10月24日加筆】ノロウイルスにも効果があると言われている、次亜塩素酸の空気清浄機が現れました。空気清浄機でありながら、ドアのノブなどの付着菌にも働きかけてくれるそうです。次亜鉛素酸は、厚生労働省のお墨付きでもあるんですよ。

加熱

加熱が必要な食品は、85度以上1分以上の加熱をする。特にカキなどの二枚貝に、潜んでいることが多いので加熱処理が必要となる。

発病してしまった場合

万が一、発症してしまった時は、脱水症状を防ぐために水分補給を心がけます。おう吐や排出は、体内に溜まったウイルスを追い出す重要な手段と心得て、回復を待ちます。ノロウイルスの症状が治まっても、1週間はウイルスを外部へ排出していると言います。外出を控え、他の人にうつさない配慮も大切な予防のひとつとなります。

ところで、ノロウイルスに負けないように免疫力を高めるためには、どうしたらいいのでしょう。人間の免疫力の源は腸です。普段から、腸内環境を良くしておくと、いざという時に救いの神になってくれます。

普段から便秘にならないように、水分補給やヨーグルトなどを積極的に採っておくことも一つの方法となりますよ。

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