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食べにくい生野菜も毎日摂る工夫を!

生野菜にも温野菜にも利点がある

私の家もそうなのですが、生野菜は高齢者にとって食べにくい物の一つだし、温野菜に比べると体が冷えそうで、そうそう食卓に出すことはありません。生野菜は、歯ごたえがあり、パサパサしているものが多く、口の中でバラバラになり粘りがないために、飲み込みに自信をなくしたお年寄りには、難儀なものなのです。野菜の絵

でも、野菜は健康の源であり、それは高齢者とて例外ではありません。

1.アルツハイマー病の発症リスクが76%減少

アンチエイジングの分野で人気のある、順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授の白澤卓二氏は、アルツハイマー病発症と、野菜・果実ジュースの摂取量に大きな関係があると発表しています。

米国テネシー州のバンダビルト大学で9年間の追跡調査の結果を見ると、野菜・果物ジュースを飲んでいた群が、発症リスクを76%も軽減できていることが解りました。下記の結果は、日系アメリカ人1836人を9年間追跡調査したものです。

  • 週1回しか飲んでいない ・・・ 517人中30人が発症
  • 週1~2回飲んでいた ・・・ 257人中11人が発症
  • 週3回以上 ・・・ 785人中22人が発症

アルツハイマー型認知症は、βアミロイドというタンパク質が脳内に蓄積することで、脳内の神経細胞が衰えて発症するといわれています。

βアミロイドは、活性酸素という物質によって、作られるものです。活性酸素を抑えるには、野菜や果物などの抗酸化作用の強い食材をとることが最も効果的と、白澤教授は話しています。

2.野菜は生か火を通した方がよいのか

野菜は、生か火を通した方がよいのかは、人によって説が異なります。

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火を通した方が、栄養価が高くなったり、抗酸化作用が高くなったりすることので、野菜スープをすすめる人もいます。温野菜には、体内への吸収率も高く、取り込まれる栄養価も高まる実験結果も出ています。

ただ、温野菜は施設でも、お惣菜など加工されてスーパーや宅配お弁当屋さんでも、簡単に食べることが可能です。

香料、着色料、保存料の入っていない新鮮な生野菜は、家庭でしか食べることができません。施設等で出すものは、やはり食品衛生上の問題から、野菜への消毒などの薬品も使われていると聞いたことがあります。(すいません。)

生野菜の魅力は酵素と言われている

生野菜をすすめるのは、消化酵素に関係しています。

人間の体の中には、酵素と呼ばれる物質があり、食材が分解されて体内に吸収されるのは消化酵素のおかげです。酵素が不足すると便秘になりますし、内臓の働きも悪くなります。

神経も酵素を使用して働いていますので、ビタミンなどが欠乏すると、自立神経機能に障害を及ぼします。自立神経は、胃腸等の消化器、心臓血管の循環器、そして、泌尿器、呼吸器とすべての器官を調節している神経なので、体調が悪くなるのです。

酵素を体内に取り入れると、腸内環境が良くなります。塩素消毒された水道水や農薬入りの野菜、添加物満載の加工食品や有害金属など有害物質は、知らず知らずのうちに腸の中に溜まっています。

生野菜の酵素には、こういった毒素を排出させる働きがあります。腸が健康になると、免疫力が高まることになります。ちょっとした風邪も引きにくくなるのです。

野菜から採れるビタミンや鉄分は、火を加えても摂取可能ですが、酵素の場合は、高温で壊れます。その温度は、約55℃が限界と言われています。

酵素は生野菜からしか取ることができません。昔から、日本人はお漬物を食卓にのせてきましたが、生で発酵した漬物は沢山の酵素を含んでいます。

絶対生が良い!火を通した方が良いと言うのではなく、バランス良く取り入れて、生の野菜や果物も忘れないでというお話でした。

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