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施設入居の可能性も高い認知症の方は、差額ベッド料なしをおすすめ

介護は想像以上に長い道のり、金銭管理も大切

リハビリ病院の、最初に入居した部屋が2部屋でありながら、母の分しかベッドが入れられていませんでした。

6階の部屋から眺める景色は、車のヘッドライトが流れるのが良く見えます。すぐに家に帰りたかったのに、願いがかなわなかったことを諦めたようです。母は、がらんとした室内に窓際に椅子を置いて、車の走る姿を眺めながら、『ここは景色が見えるからいい』とポツンと言います。

いろいろな事情で施設に入れる時の子供の心境が、ちょっと分かった気がして、こういった状況はどの家庭にも訪れます。病院の部屋の窓から景色を眺める女性

地価の価格差が、こんなにも開きがある

部屋は車椅子で移動することを考慮して、かなり広く、テレビの下の収納扉の他に衣装ケースが設置され、冬に入り寒くなる季節であったのにもかかわらず、余裕で収納できました。

駅の近くの病院ではあり得ないスペースの広さに、地価の差の開きにびっくりです。ちょっと前に入院していた救急病院では、差額ベッド料付きの部屋でも、この広さは出せませんでした。

施設内は、歩行の不自由な患者が、長い距離を歩く必要がないように、何カ所もトイレが設置されています。同じ階には、男子トイレと女子トイレの2カ所だけではないのです。

廊下には手すりが全てついていて、転倒防止に配慮しています。日中は、この手すりの前に患者が並び、勢いの良い掛け声とともに、立つ練習を行っていました。健康な時は気づきませんが、立ちあがるという動作は多くの筋肉を使います。

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リハビリ病院で差額ベッド料なしを探すには

私が、なぜこんなに部屋の広さを強調するかと言うと、母が入居した横浜市鶴見区にある汐田(うしおだ)総合病院は、差額ベッド料を例外なく掛からない病院だからです。差額ベッド料を取らないのに、ゆったりとしたスペースと、施設内の設備に全然不満を持たなかったことを、内心喜んでいるのです。

通常回復期のリハビリテーション病院は、生命の危機といった緊急性がありませんので、差額ベッド料が掛かる病院の方が多くなります。

汐田総合病院は、全日本民主医療機関連合会(民医連)に加盟しています。全日本民主医療機関連合会(民医連)が目標としているのは、誰もが安心して受けられる医療・無差別な医療を目指しています。そのため、差額ベッド料がありません。

全日本民主医療機関連合会(民医連)に加盟しているか否かが、差額ベッドの有無を判断できます。

収入源の乏しい老人の介護は、節約から

認知症の方は、特に症状が悪化して家族の手に負えない場合は、最悪、病院や施設に預けざるを得ません。私の知り合いでも、在宅で頑張っていたけど、最後は根をあげたという方が何人かおります。

そんな時、蓄えがなかったら、悲しい状況になることは目に見えています。医療費や介護費の賢い節約を、最初から心得ておくしかないのです。

差額ベッド料もピン切りで、1日1万円前後とどんぶり勘定で構えていると、とりわけ高級感を前面に出していないのに、5万位かかるところもあります。差額を気にしないリッチさんもチェックしておいた方がよさそうです。

毎日のリハビリのスケジュールで気分が晴れる

寂しそうにしていた母は、転医した翌日に、3つのリハビリ内容とそれぞれの予定実施時間が書かれた、A5判くらいのホワイトボートを渡されていました。

入院時に看護師に言われたとおり、『スパルタです』といっていましたが、逆に母は、『この病院はお母さんにあっている!』とすっごく喜んでおりました。

良かった!、本当に良かった!

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