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脳梗塞を再発させないことも認知症予防

積み重なった負の連鎖が恐ろしい病の引き金に

連想ゲームみたいですが、脳血管性認知症の原因は脳梗塞。脳梗塞の大きな要因は高血圧です。つまり、脳血管性認知症の方は、脳梗塞の再発予防に注意を払うことが必要なのです。血圧を測る女性

脳梗塞は3年以内に20~30%再発する

脳梗塞を、事故でけがを治すのと同じように考えていると、再発してしまいますね。実際、大騒ぎして病院に運ばれ何とか自宅に戻っても、3年以内に再発してしまう方は20~30%と言われています。もう大丈夫と通院しなくなり、血圧を下げる薬の処方をやめてしまうために、再発率を上げるのです。

血圧が高くなると一番影響を受けるのは脳です。脳は血管の構造上、弾力繊維が乏しいために圧力が高くなると、膨らんでしまいすぐにパチンと破裂してしまうのです。

このようにして前頭葉の中に小さな脳梗塞ができはじめると、脳の神経線維繊維がつながらなくなるので、『まだら認知症』へ進行します。あいさつや応対はできるけれど、計算ができなかったり、人の顔が分からなくなったりするということがおきるのです。

血圧に大きな影響を与えるものは塩分です。

1日摂取量は6gが適量とされていますが、平均すると11gを摂取していると言われています。

天然のダシや香味野菜といった味覚の他に、色どりをよくして目でも楽しめるようにして、塩分を控えめにする工夫をします。高齢者は、運動量が少なく汗をかかないために、お味そ汁などは、お湯を倍増しで入れるくらいがちょうど良いのです。

腸内環境が悪化すると血液が濁る

便秘が続き、腸の中に長く便がとどまると、腸壁を通じて血液に有害物質を入り込んでいきます。この有害物質が、血液をドロドロにして血圧を高くする作用があるのです。

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血圧が高い日は便通の確認をして、水分を多めに取り、乳酸菌やりんごなど、腸の働きを活発にする食べ物をとるようにします。

急激な温度差で血管が収縮

冬場の浴室や、トイレで急に脳卒中を起こし倒れたという話を聞きます。部屋が暖まっていない所で服を脱ぐと、冷気が肌から血管に伝わると、血管が縮こまります。その時、寒い寒いと勢い込んで、暑いお湯をかけると、さらに血圧が上がってしまいますので、注意が必要です。

浴室と同様にトイレでも、血管が縮こまったところで、急に力むと血圧が高くなり、倒れる危険があります。

ストレスや不安があっても血圧があがる

高血圧と精神的なストレス(不安や緊張)は密接な関係があります。高血圧の患者さんの30%は、うつ状態が認められたと言います。

ストレスを伴うような不安や緊張があると、脳の交感神経の働きが活発に活動し始めます。交感神経が心拍数を上昇させたり、抹消の血管を収縮させたりする働きがあり血圧をあげるのです。

高齢者の場合は、時々外出して気分を晴らしたり、気になっている悩みを聞いてあげるだけでも良い方向に向かいます。

高血圧は遺伝する

高血圧は生活習慣病とよく言われていますが、遺伝も関係しています。もし、高血圧家系であるなら、通常40代後半から高血圧になると言われていますが、30代半ばから注意を払う必要があります。

高血圧の一番の恐ろしいところは、自覚症状を感じにくいということです。さらに、高齢者は高血圧を引き起こす、寒さや暑さ、ストレス、便秘に対しても鈍感になっています。

血圧が高かったら、何が原因なのだろう?と探すぐらいの気持ちで、毎日生活を送ると、大きな事故を避けられますよ。

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