ほとんど手探りの中で入院10日間がたつ
確かに救急車で運ばれたのには違いないけど、まさか、母の主治医は、脳外科医でも神経科でもなく、救命救急センターだったとは、後になって気がつきました。
救急医療の現実を知る
入院後10日後に、主治医と今後のことについての面談がありました。面談中も、携帯電話がかかり、何かせわしなげに指示をしています。『こんな忙しい方なのだから、母を他の医師に引き継ぐとかいったことは、ないのかしら?』と、ふと頭をよぎります。
主治医との話で分かったことは、母にするべき治療は、血中に必要なけいれんの薬が入ったので、ほぼ終わったことです。ここは、命を助ける救急病院であるので、リハビリに関しては、専門の病院で治療を受けた方が効率的であることを聞かされます。
え!そうなの?
何だか、見捨てられちゃったのかしらと、寂しい気分に浸りながら、次々にサイレンを鳴らしながら入ってくる救急車を、今日も見ました。病院のシステムを、あらためて知るのです。
機能回復は、本人にやる気次第
脳卒中であっても、脳梗塞、てんかんであっても、倒れてしまえば、倒れる前の機能を全て回復することは不可能です。リハビリでどこまで回復させるのかは、家族と本人の気力次第ということでしょうか。
もう、高齢なのだから、無理をしないでほどほどといった人もいるのだそうです。気がかりなことがある私は、もうちょっと、母に頑張ってもらおうと考えます。
子供に返った母を、どうやってなだめて、リハビリに望ませたら、と不安もあります。
さらに、主治医と話した時は、母はまだ車椅子が必要でしたので、体機能全てを確認できてはいません。CT画像で、頭の中を確認してはいるものの、マヒの有無に関しては回復してからの話です。
できるだけ健康寿命を取り戻したい
できるだけ、倒れる前の状況に戻したい!それは、母のためというより、母の介護をせざるを得ないわたし自身の負担を、軽くしたいというところです。
なんて嫌な娘なんだろうと考えながら、一つでも、機能が回復できれば、私は楽になる!なんて言う、エゴイズムなとも思いました。しかし、「年寄りだからあまり無理をさせちゃ、かわいそうよ」なんて言葉を、同じ状況になった人は、真に受けちゃ駄目ですよ。
自分の手で食事ができれば楽しいし、歩ければ家中どこでも行けます。自由が奪われることぐらい、人間にとって苦痛なことはないはずです。そうでなかったら、周囲の人の介護は増えるわけです。
次の病院を探す方法は
リハビリ病院は、病院の中の医慮福祉相談室の社会福祉士の方と相談しながら、決めると教えられます。医療福祉相談室とは、患者が治療を受ける診察室とは全く離れた場所にあり、ちょっと病院では異質な感じです。
医師が、積極的に今後のケアをしてくれるわけではありませんので、私のうちのように、主治医が救命救急センターのようなところは、家族がしっかりしなければ、後あと、リハビリをしておけば、もっと生活しやすかったのにと後悔することになります。
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